信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。 当ブログ名は2018年7月1日をもって「のんきなとうさんの蓼科偶感」に変更いたしました。


by kirakuossan
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

タグ:女流芸術家 ( 260 ) タグの人気記事

2018年11月4日(日)

今日はフェリックス・メンデルスゾーンの171回目の命日にあたる。
夜になって、無性に「無言歌集」が聴きたくなった。
そう、ボリュームを少し落として、
d0170835_21384054.jpg
イルゼ・フォン・アルペンハイムのピアノで聴いている。彼女は指揮者アンタル・ドラティの奥さんだ。優美で温かいタッチはメンデルスゾーンのピアノ曲にぴったりと合う。
彼女はオーストリアのインスブルック生まれだが、その名がまた素敵だ。


メンデルスゾーン:
イルゼ・フォン・アルペンハイム Ilse von Alpenheim (ピアノ)
録音: January 1980



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


archive


無言歌

2015年9月25日(金)

Lieder ohne Worte
songs without words
romances sans paroles
無言歌

言葉のない歌=器楽曲

フェリックス・メンデルスゾーン(1809~1847)はピアノ独奏曲を生涯にわたって作曲した。それらは『無言歌集』全8巻、48曲にまとめてられ出版された。どれも難解な技巧は必要とせず、親しみやすい曲想に仕上がっている。彼の生前に6巻が出版され、あとの2巻は彼の死後に世に出た。
全48曲にはそれぞれ表題がついているが、そのうちメンデルスゾーン自らが表題をつけたのは3曲の「ヴェネツィアの舟歌」など5曲、また楽譜の冒頭にある発想標語から表題がついたものが4曲、あわせてこの9曲がメンデルスゾーンのオリジナルといえる。


メンデルスゾーン
無言歌集



自ら表題をつけた曲
"Venezianisches Gondellied"「ヴェネツィアの舟歌」
第1曲:第1巻 G Minor, Op. 19b, No. 6, MWV U78(1830年)
Walter Gieseking(pf)
第2曲:第2巻 F-Sharp Minor, Op. 30, No. 6, MWV U110(?)
Matthias Kirschnereit(pf)
第3曲:第5巻 A Minor, Op. 62, No. 5, MWV U151(?)
Walter Gieseking(pf)
"Duetto"「デュエット」(1836年)
第3巻 A-Flat Major, Op. 38, No. 6, MWV U119
Myra Hess(pf)
"Volkslied"「民謡」(1841年)
第4巻 A Minor, Op. 53, No. 5, MWV U153


d0170835_11322347.png楽譜の発想標語から表題がつけられた曲
"Fruhlingslied"「春の歌」(1842年)
第5巻 A Major, Op. 62, No. 6, MWV U161
Andras Schiff(pf)
"Trauermarsch"「葬送行進曲」(1843年)
第5巻 E Minor, Op. 62, No. 3, MWV U177
"Spinnerlied"「紡ぎ歌」(1845年)
第6巻 C Major, Op. 67, No. 4, MWV U182
「子守歌」(?年)
第6巻 E Major, Op. 67, No. 6, MWV U188

これらの9曲は自らが表題の意思表示をしたもので、特に彼が愛したものだろう。どれも素敵な曲揃いである。


これ以外につぎの作品も好きだ。

「後悔」(1832年)
第1巻 A Minor, Op. 19b, No. 2, MWV U80
「ないしょの話」(1829年最も早い時期の作曲)
第1巻 A Major, Op. 19b, No. 4, MWV U73
「慰め」(?年)
第2巻 E Major, Op. 30, No. 3, MWV U104
「海辺で」(?年)
第4巻 A-Flat Major, Op. 53, No. 1, MWV U143
Ronan O'Hara(pf)
「浮き雲」(?年)
第4巻 E-Flat Major, Op. 53, No. 2, MWV U109
「5月のそよ風」(1844年)
第5巻 G Major, Op. 62, No. 1, MWV U185
Sang Mi Chung(pf)
「朝の歌」(?年)
第5巻 G Major, Op. 62, No. 4, MWV U175
「夢」(?年)
第7巻 F Major, Op. 85, No. 1, MWV U189
「悲歌」(1845年)
第7巻 D Major, Op. 85, No. 4, MWV U190
Irina Mejoueva(pf)
「信仰」(?年)
第8巻 C Major, Op. 102, No. 6, MWV U172


by kirakuossan | 2018-11-04 21:32 | クラシック | Trackback

妖精10年の足跡

2018年9月9日(日)


妖精から小悪魔へ、そして大人の女性へ・・・

Ott, Alice Sara



☆リスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)
 録音:2008年6月、ハンブルク
☆ショパン:ワルツ全集 
 録音:2009年8月、ベルリン、テルデックス・スタジオ
☆チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 トーマス・ヘンゲルブロック(指揮) 
 録音:2009年11月 、ミュンヘン
☆ベートーヴェン:ピアノ作品集
 録音:2010年8月、ハンブルク
☆ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」ほか
 録音:2012年7月、サンクト・ペテルブルク、マリインスキー劇場
☆ストラヴィンスキー:春の祭典(作曲者による2台ピアノ版)
 録音:2013年9月、ベルリン
☆グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16、抒情小曲集ほか
バイエルン放送交響楽団 エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 録音:2015年1月(1)ミュンヘン、ヘルクレスザール、2016年4月(2)ベルリン、マイスター・ザール
☆ドビュッシー・サティ・ラヴェル作品集
 録音:2018年3月、ベルリン



d0170835_08211743.jpgd0170835_08200468.jpgd0170835_08203677.jpgd0170835_08192640.jpgd0170835_08195578.jpgd0170835_08193422.jpgd0170835_08201244.jpgd0170835_08182867.jpgd0170835_22544690.jpg

by kirakuossan | 2018-09-09 08:19 | クラシック | Trackback
2018年9月8日(土)

Ott, Alice Sara Nightfall

d0170835_22544690.jpg夕暮、アリスの新盤を聴く。

ドビュッシー、サティ、ラヴェル、
2年ぶり8枚目のアルバム
20代最後の録音。
今までにない彼女の新境地だ。

録音: March 2018, Meistersaal, Berlin, Germany






夢想Rêverie
ベルガマスク組曲Suite bergamasque
Debussy

3つのジムノペディ - 第1番 ゆっくりと悩める如く
3 Gymnopédies: No. 1. Lent et douloureux
Satie

夜のガスパールGaspard de la nuit
亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ版)Pavane pour une infante défunte (version for piano)
Ravel



by kirakuossan | 2018-09-08 22:55 | 注目盤◎ | Trackback
2018年7月26日(木)

d0170835_03271093.jpg あれほど苦手だったドビュッシーが、どうしたことだろう、不思議とすーっと耳に入ってきて、心地よい響きを感じたとった。
4年前に傘寿記念ピアノリサイタルを開いた女流ピアニストによるドビュッシー。
北村陽子。井口基成やフランス人ピアニストのイヴ・ナット、ピエール・サンカンに師事したとあるから、時代を感じさせる。
1957年にパリ国立音楽院ピアノ科を卒業、1960年にはジュネーブ国際コンクール最高位に入選、帰国後、桐朋学園で教鞭をとり多くのピアニストたちを育てた。
この4月にも紀尾井ホールでリサイタルを開き、シューベルトの即興曲集やラヴェルを聴かせた。
それにしても、今まで受けつけなかったドビュッシーが・・・ほんとにどうしたことだろう。


ドビュッシー:
北村陽子 - Yoko Kitamura (ピアノ)
(録音: 5-7 September 2016, Inagi Municipal i Plaza, Tokyo, Japan)

by kirakuossan | 2018-07-26 03:27 | 注目盤◎ | Trackback(1)
2018年6月30日(土)

d0170835_11175083.jpg

d0170835_11024217.jpgということで、アン・ハレンベリを聴く。

今朝、彼女のヘンデル・アリア集を聴いているが、昨夜聴いたあの声量豊かな美声はそのままであります。しかも初めて聴くような珍しいアリアがてんこ盛りで、ヘンデリアンの人にはたまらない一枚となっている。こうして自宅で手軽に聴けるとは、さすがにNMLであります。


1. 歌劇『ピロとデメトリオ』より「最初は激情に駆られて」
2. 歌劇『リナルド』(1714年)より「このむごい別離が」
3. 歌劇『ピッロとデメトリオ』より「全く美しくない、軽蔑に満ちたお前の目は」
4. 弦楽器のためのアリアあるいはホーンパイプ ハ短調 HMV.355
5. 歌劇『ピッロとデメトリオ』より「おいで、愛しい人」
6. 歌劇『オットーネ』より「愛は軽蔑と嫉妬に屈し」
7. 歌劇『リナルド』(1717年)より「おいで、最愛の人」
8. 管楽器のためのアリア ヘ長調 HWV.410
9. 歌劇『ムツィオ・シェーヴォラ』より「私は別の国の女王になるのでしょう」
10. 歌劇『ムツィオ・シェーヴォラ』より「教えて、残酷な愛」
11. 行進曲 ト長調 HWV.418
12. 歌劇『ゴールのアマディージ』より「我が心はわずかな喜びにおだてられ」
13. 歌劇『テゼオ』より「彼は私の心が深く悲しむ訳を知っているのに」
14. 歌劇『アドメート』より「泣かないで、友よ」
15. 歌劇『アドメート』より「私はもっと美しくなるわ」
16. 行進曲 ニ長調 HWV.416
17. 歌劇『ベレニーチェ』より「運命の女神の気まぐれが」
18. 行進曲 ヘ長調 HWV.346
19. 『アレッサンドロ』より「孤独な愛」

アン・ハレンベリ(メゾ・ソプラノ)
イル・コンプレッソ・バロッコ
アラン・カーティス(指揮)

録音時期:2010年6月、7月
録音場所:イタリア、ロニーゴ
世界初録音(1,2,3,5,7,12,13,15,16,17)



by kirakuossan | 2018-06-30 10:41 | 注目盤◎ | Trackback
2018年6月30日(土)

d0170835_09122278.jpg
6.29
読売日本交響楽団 第20回 大阪定期演奏会
開演/19:00
指揮/コルネリウス・マイスター
ソプラノ/ニコール・カベル
メゾ・ソプラノ/アン・ハレンベリ
合唱/新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
曲目/マーラー:交響曲 第2番「復活」


今宵もマーラー。でも「復活」を聴くのはおそらく初めてではないか。昨年4月に読売日本交響楽団の首席客演指揮者に就任したコルネリウス・マイスター、オーソドックスで手堅い指揮をするようにうかがえた。マーラーの交響曲は聴くこともさることながら普段ではあまり目にしない楽器もいろいろ登場して見ても愉しめるところがある。
今夜のフルートは首席倉田優、さすがにうまい。舞台外の金管がコラール風の間奏を奏でるところの掛け合いなどはさすがである。また新国立劇場合唱団が大阪で聴けるとはラッキーで、この伝統ある合唱団、これ以上は無理と思えるほどの澄み切ったピアニシモはまるでこの世にはありえないような美しさを醸し出す。

d0170835_10461878.jpgところで、さらに今宵の収穫はメゾ・ソプラノのアン・ハレンベリを知り、聴けたことだ。スウェーデン生まれの彼女の大柄で豊満な身体から発せられる声量豊かで安定した歌声は きわめて荘重に、そして素朴に聴く者を魅了した。彼女が得意とするのはモンテヴェルディ、ヴィヴァルディ、そしてヘンデルらしいが、なかでもヘンデルのオペラにおいては卓越した表現力を持っていると評価されている。
いろいろ楽しさがてんこ盛りの恒例読響大阪公演であった。

これも恒例の演奏会帰りの庵原氏との一献。
梅田食堂街の森清で久々に黒麹仕込みの「松露」を呑んだ。さすがに美味かった。ついつい飲んでいるうちに11時、しかも電車も遅延していることもあって石山駅に着けば足はなし。仕方なくアトリエまで歩くこと35分。昨日のサッカーといい、床についたのは2夜連続2時まえ、さすがに疲れました。
(2018年6月29日)


by kirakuossan | 2018-06-30 09:11 | クラシック | Trackback(14)
2018年6月28日(木)

d0170835_16133407.jpg
明日は楽しみにしていた読響の「復活」の演奏会。いつものことながら事前の予習をしている。マーラーの交響曲第2番「復活」の演奏は主だった指揮者であればみな一度は録音している人気の高い名曲である。さて誰の演奏で聴いてみるか?ということで明日6月29日が誕生日であったラファエル・クーベリックの棒で聴くことにした。この演奏は1982年、クーベリックが手兵バイエルン放送交響楽団を指揮したもので隠れた名演とされる。クーベリックはマーラーのシンフォニーを好んで演奏し、時期こそ違え、バイエルンと全曲を録音している。
とりわけこの「復活」は独唱にエディット・マティスとブリギッテ・ファスベンダーを揃え、注目度からしても名盤とされる。


マーラー:
交響曲第2番 ハ短調 「復活」Symphony No. 2 in C Minor, "Resurrection"
エディット・マティス (ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー (アルト)
バイエルン放送合唱団
バイエルン放送交響楽団
ラファエル・クーベリック (指揮)
(1982年)





ところで話は変わるが、エディット・マティスが今年の2月で満80歳を迎えたそうだ。それを記念して彼女のCD7枚組限定盤『エディット・マティスの芸術』が発売され、好評らしい。キュートな容姿で人気があったソプラノ歌手であったが、このBOXはドイツグラモフォンから出され、1960~70年代の主だった歌声が聴ける。ということで、夕食を摂りながら、今、NMLで聴いている。

d0170835_17210402.jpg

エディット・マティスの芸術

バッハ:
エディット・マティス (ソプラノ)
ピエール・ティボー(トランペット)
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
カール・リヒター (指揮)
録音: December 1971, Residenz, Herkulessaal, Munich, Germany

ヘンデル:
エディット・マティス (ソプラノ)
ORF交響楽団
チャールズ・マッケラス(指揮)

by kirakuossan | 2018-06-28 16:13 | 注目盤◎ | Trackback
2018年6月16日(土)

d0170835_06575956.jpg


W杯ロシア大会が昨日開幕した。いつもなら”俄かサッカーファン”となって必死で日本を応援するところだが、どうしたことか、今回はまったくそんな気持ちが湧いてこない。それどころかほんのつい最近までワールドカップが6月から始まることすら知らなかった。(また本田かいな?代わり映えしないな~が本音)
そんなんでもちろん開幕式のセレモニーも観ていないが、ここで歌姫アイーダ・ガリフッリーナが美声を披露したらしい。というのは今朝のNMLの新着タイトルで「グノー/ドリーブ/リムスキー=コルサコフ/チャイコフスキー/ラフマニノフ:ソプラノのための作品集」というのが目にとまった。ここで素晴らしい歌声を聴かせるプリマドンナが彼女だ。
ガリフッリーナはCDのレーベル(Decca)から次のように紹介されている。

d0170835_07185763.jpgロシアのカザンから来たアイーダ~アイーダ・ガリフッリーナ、デビュー!
2012年8月、イタリアのジェノバ近くにあるリビエラ海岸の真珠と呼ばれる町ポルトフィーノで行われたアンドレア・ボチェッリの野外コンサートで、ロシア人歌手がセンセーションを巻き起こしました。コンサートのプロデューサー、デイヴィッド・フォスターが公演のインターミッションで、観客の中から皆の前で歌う人を募ったところ、東洋的な女性がステージに登場したのです。女性は「ロシアのカザンから来たアイーダ」と名乗り、「私のお父さん」を歌いました。観客は満場総立ちになって拍手喝采し、デイヴィッド・フォスター氏は驚きを隠すことができませんでした。その歌手こそ、カザン出身でウィーン音楽院の卒業生、アイーダ・ガリフッリーナだったのです。彼女はその後2013年ドミンゴ・コンクールで優勝し、ウィーン国立歌劇場、マリインスキー劇場、などで絶賛を浴びています。デビュー盤となる当盤では彼女が得意とするアリアを録音。チャーミングで心地よい親密な歌声をお楽しみいただます。



で、サッカーはさておき、さっそく彼女の歌声を満喫している。


ソプラノのための作品集(ガリフッリーナ)Vocal Recital (Soprano): Garifullina, Aida - GOUNOD, C.-F. / DELIBES, L. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / TCHAIKOVSKY, P.I. / RACHMANINOV, S. (Aida)
アイーダ・ガリフッリーナ - Aida Garifullina (ソプラノ)
ウィーン放送交響楽団 - Vienna Radio Symphony Orchestra
コルネリウス・マイスター - Cornelius Meister (指揮)
録音: May 2016, ORF Große Sendesaal, Vienna, Austria



d0170835_08014655.png


https://youtu.be/OaR48Ig5SAA
https://youtu.be/z6WudgH52T0





追記:
2018年6月17日(日)

一夜あけて気がついたが、このCDでウィーン放送交響楽団を指揮しているのがコルネリウス・マイスターではないか。なんと今度29日にマーラーの「復活」で読響を振るあのマイスターではないか!
そんなことで、今朝また聴き直している。



by kirakuossan | 2018-06-16 07:19 | クラシック | Trackback
2018年6月2日(土)

我らは天上の喜びを味わい
それゆえに我らは地上の出来事を避けるのだ。
どんなにこの世の喧噪があろうとも
天上では少しも聞こえないのだ!
すべては最上の柔和な安息の中にいる。
我らは天使のような生活をして
それはまた喜びに満ち、愉快なものだ。
我らは踊り、そして、飛び跳ねる。
我らは跳ね回り、そして、歌う。
それを天のペテロ様が見ていらっしゃる。

ヨハネは仔羊を小屋から放して、
屠殺者ヘロデスはそれを待ち受ける。
我らは寛容で純潔な一匹のかわいらしい仔羊を
死へと愛らしいその身を捧げ、犠牲にする。
聖ルカは牛を
ためらいもなく、犠牲にさせなさる。
天上の酒蔵には、ワインは1ヘラーもかからない。
ここでは天使たちがパンを焼くのだ。

すべての種類の良質な野菜が
天上の農園にはある。
それは良質のアスパラガスや隠元豆や
そして、その他欲しいものは我らが思うがままに
鉢皿一杯に盛られている!
良質な林檎や梨や葡萄も
この農園の庭師は何でも与えてくれる。
牡鹿や兎や
みんなそこの辺りを
楽しそうに走り回り
獣肉の断食日がやって来たら
あらゆる魚が喜んでやって来る!
ペテロ様が網と餌とを持って
天上の生け簀へといそいそといらっしゃる。
マルタ様が料理人におなりになるのだ。

地上には天上の音楽と比較できるものは
何もなくて
1万1千人もの乙女たちが
恐れも知らずに踊りまわり、
ウルズラ様さえ微笑んでいらっしゃる
地上には天上の音楽と比較できるものは
何もなくて
チェチリアとその親族たちが
すばらしい音楽隊になる!
天使たちの歌声が
気持ちをほぐし、朗らかにさせ
すべてが喜びのために目覚めているのだ。

天上の生活「少年の魔法の角笛」

wikipediaより

d0170835_08511335.jpg

先日のマーラー4番はよかった。マーラーの弟子であったブルーノ・ワルターはこの曲を「天上の愛を夢見る牧歌である」と語ったそうだが、やはりなんといってもこの曲は彼の指揮で聴きたい。
ということだが、実はワルターの演奏はいくつか存在する。1945年ニューヨーク・フィルハーモニックと共にカーネギー・ホールで録音したものが最初で、ほかに1950年のザルツブルク音楽祭でのライヴ録音があるし、1955年のウィーン国立歌劇場再建を祝うコンサートのライヴ録音、さらには1960年のマーラー百年祭におけるライヴ録音も残しており、うまい具合にちょうど5年ごとに録音を残している。さらに面白いのはその都度独唱者が異なる点だ。45年がデジ・ハルバン、50年イルムガルト・ゼーフリート、55年ヒルデ・ギューデン、60年がエリーザベト・シュヴァルツコップとなる。45年以外はウィーン・フィルハーモニー管とのものであるが、シュヴァルツコップとはもうひとつコンセルトヘボウとの共演で1952年ものもある。

d0170835_08294666.jpgd0170835_08304817.jpgd0170835_08311885.jpgd0170835_08314914.jpg












1945年
デシ・ハルバン - Desi Halban (ソプラノ)
ニューヨーク・フィルハーモニック - New York Philharmonic Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター - Bruno Walter (指揮)
録音: 10 May 1945, Carnegie Hall, New York
(49:42)

1950年
イルムガルト・ゼーフリート - Irmgard Seefried (ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター - Bruno Walter (指揮)
録音: 24 August 1950, Live recording,Festspielhaus, Salzburg, Austria
(52:23)

1955年
ヒルデ・ギューデン - Hilde Gueden (ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター - Bruno Walter (指揮)
録音: 06 November 1955, Live recording, Vienna, Austria
(54:30)

1960年
エリザベート・シュヴァルツコップ- Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター - Bruno Walter (指揮)
録音: 29 May 1960, Live recording,Vienna, Austria
(59:20)


ここで残念なのは、50年、55年のライブ録音、せっかく音質状態が良いのに聴衆の咳払いが何か所か耳障りに入っている。それも第三楽章のあの美しいRuhevoll, poco adagio、これは興覚めで惜しい。



by kirakuossan | 2018-06-02 07:53 | クラシック | Trackback
2018年5月31日(木)

d0170835_23325352.jpg周りのおっさん連中はみな同様に、ポカンと口を開けたままただただ見とれておるのでございました。
今日はマーラーの第4番のソリストで登場する美人マドンナ小林沙羅見たさに前8列の席を取った。ところがマーラーなのでフルオーケストラが登壇のため、前4列がステージに変わっていて実際の最前列は6列目。ということで、なんと!第3列目ではないか、これにはびっくりするやら喜ぶやら。。。いわゆるかぶりつきというやつだ。数多く演奏会を聴いて来たがこんな前は初めて。しかも今日は音も大事だがそれ以上に鑑賞も大切なのでこの席は願ったり叶ったり、おかげでマドンナの独唱もじっくり観られたし、指揮者の一挙一動もじっくり愉しめ大満足であった。
d0170835_09274900.jpg


d0170835_07251687.jpg
で、肝心の演奏の方だが、まずマーラー。こうして4番を聴くのは初体験だが、あの鈴の音でどうしても「優しさ」の印象が先に立つ曲だが、どうしてどうして随所に例の咆哮する場面がちりばめられ、また聴かせ場所は聴かせ場所で、たっぷりと用意されていて、これほどまでに完成された音楽であったかと再認識させられる。イタリア人指揮者のダニエーレ・ルスティオーニは最初ステージに出てくるとき、緊張のためか幾分固い表情だったが、メンデルスゾーンの「イタリア」の、あの軽やかなメロディーが鳴り出すや、あとは思う存分のしなやかな動きで聴衆を魅了した。隣の庵原氏が呟いた。「なのに、オケの皆は音楽に乗っていない。多分指揮者は歯がゆい思いで振っているだろう」
これには小生も同感で、団員の表情が皆固い。にこりともせず指揮者と目を合わすでもなく、曲が「イタリア」なのだからもっともっと指揮者と一緒に乗って欲しかった(ただ演奏そのものは、肩の力が適度に抜け、合格点ではあった)
マーラーは好演で、大フィルもずいぶんレベルアップしているな、と感じさせられた。最近積極的に若手の外国人指揮者なども続けて招いたりして、そうした冒険が功を奏しつつあるのだろう。
そしてソプラノ小林沙羅。見た目以上に声量があり、低い声域により魅力を感じた。それにしても綺麗な人でした。あんな人もいるんだな~と溜め息をつきながら二人してフェスティバルホールをあとにし酒場に向かった。
(2018年5月30日)




by kirakuossan | 2018-05-31 07:12 | クラシック | Trackback