気楽おっさんの蓼科偶感

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2018年 12月 31日

一年の聞き納めはやはり格調高い第九で

2018年12月31日(月)

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 一年の締めくくりはやはり第九。今年は第九演奏会に行くチャンスがなかったが、イッセルシュテットの最高の演奏で聞き納めができる。開演は午後1時30分である。
 このレコードは1965年12月に名匠ハンス・シュミット・イッセルシュテットがサザーランドをはじめ、ホーンやキング、タルヴェラと、時の一流ソリスト陣を従え、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した、格調高い知る人ぞ知る「第九の名盤」である。
 色んなことで乱高下した平成最後の年、これで無事終えそうである。明日から始まる新しい時代。どんな夢を叶えてくれるのだろう、愉しみだ。


ベートーヴェン:
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット - Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
ジョーン・サザーランド - Joan Sutherland (ソプラノ)
マリリン・ホーン - Marilyn Horne (メゾ・ソプラノ)
ジェイムズ・キング - James King (テノール)
マルッティ・タルヴェラ - Martti Talvela (バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団 - Vienna State Opera Chorus





by kirakuossan | 2018-12-31 13:44 | クラシック | Trackback
2018年 12月 14日

クラシック雑記帳 3 あのチェリビダッケも真っ青? の「運命」

2018年12月14日(金)

 ベートーヴェンの9つの交響曲でどれも完成度が高いが、そのなかでも非の打ち所がない完璧な作品は第5番ハ短調だと僕は思う。もうこの曲は第一楽章冒頭の”ダダダダ~ン”から始まって、最後の第四楽章では彼の交響曲中で唯一”ジャーン”とフェルマータの音で終わるまで、全くムダな箇所が見当たらない。

 で、NMLで新たに配信された名指揮者フェレンツ・フリッチャイがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した1961年9月の録音を聴いてみた。そこですぐさま気がついた。”ダダダダ~ン・ダダダダ~ン”がこの演奏では”ダ―ダ―ダ、ダ~ン・ダ―ダ―ダ、ダ~ン”なのである。これほどにゆっくりとしたテンポで始まるのは今まで知らない。遅い演奏で有名なあのセルジュ・チェリビダッケでさえ、”ダ、ダ、ダ、ダ~ン・ダ、ダ、ダ、ダ~ン”で、8秒、フリッチャイは9秒とそれより1秒長い。一方、あの軽快な名演奏で知られるカール・シューリヒトがパリ音楽院を指揮したものなどはなんと6秒で済ませている。
 冒頭からこの調子なので、結局第一楽章は、チェリビダッケでさえ7分31秒なのに対して、フリッチャイに至っては9分10秒と1分40秒も長い、シューリヒトなどは7分8秒だから、その遅さがわかる。
 これは続く第二楽章のアンダンテも当然ゆったりとしたペースで、チェリビダッケは12分09秒だが、フリッチャイはチェリビダッケも顔負けの13分18秒も要している。もうこれは尋常ではない。
 でもさすがにこれではあまりなので、ということでもないだろうが、最終楽章は逆に9分29秒で切り上げている。チェリビダッケは10分41秒、この人もゆっくりとした演奏で知られるオットー・クレンペラーなどはアレグロに13分19秒もかけている。

《全曲演奏時間》
フリッチャイ(ベルリン・フィル) 38分20秒
チェリビダッケ(ミュンヘン・フィル) 37分36秒
バーンスタイン(ウィーン・フィル)35分37秒
クライバー(ウィーン・フィル74年)33分22秒
フルトヴェングラー(ベルリン・フィル47年)33分10秒
モントゥー(ロンドン響)30分11秒
カラヤン(ベルリン・フィル77年)30分10秒
シューリヒト(パリ音楽院) 29分56秒

 指揮者の解釈で同じ曲がこれほどまでに違ったかたちで演奏される、しかもそのどれもが終始一貫して弛緩することなく、独自のテンポで聴かせる。これはどれもが神技と言えよう。ここに挙げた、指揮者たちは申すまでもなく当代きっての名指揮者ばかりである。
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 フェレンツ・フリッチャイ(1914~63)はハンガリー出身の将来を嘱望された指揮者だったが、惜しくも道半ばにして早世した。罹病してからのフリッチャイは同一人物によるとは思えない程大きな解釈の違いをみせたとされるが、この第5番の演奏も発病してから3年後のものである。
 もし彼がもっと長く指揮棒を握っていたら、おそらく同年代の巨匠ラファエル・クーベリックをも凌駕した実力と人気を博していたことだろう。



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ベートーヴェン:
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フェレンツ・フリッチャイ - Ferenc Fricsay (指揮)
録音: September 1961, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany





by kirakuossan | 2018-12-14 14:26 | クラシック雑記帳 | Trackback
2018年 12月 08日

リヒャルト・シュトラウス、来たるべき管弦楽手法の巨匠を予知させる秀作

2018年12月8日(土)

いい曲、なんの曲。

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今年の6月にも「リヒャルト・シュトラウス、絶対音楽から標題音楽への過渡期の作品」と題して、リヒャルト・シュトラウスが22歳の時に書いた交響的幻想曲「イタリアから」のことにふれたが、その「イタリアから」の2年前の20歳のとき、これはまちがいなく、将来大作曲家になるであろうことを暗示させる交響曲をすでに書き上げている。
交響曲第2番 ヘ短調 作品12は、1883年から1884年にかけて作曲された。
第一楽章のアレグロこそは、これからどのように書き進めて行こうか、と少し戸惑うような頼りなさを感じるが、でも第二楽章スケルツォではそれも吹っ切れて、徐々に伸びやかさが出てくる。そして第三楽章アンダンテになると、もうこれは美しすぎて、二十歳の青年が書いた音楽とはとても思えないような滋味さえ感じさせ、途中にはさまれる金管楽器の断片的なモチーフなどはすでにリヒャルト・シュトラウス特有の管弦楽手法そのものを予知させる。そして最終楽章フィナーレのアレグロでは、もうすでに確信に満ちたアプローチである。



リヒャルト・シュトラウス:
バイエルン放送交響楽団
カール・アントン・リッケンバッヒャー(指揮)


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ところでここでの指揮者がまた初耳で興味を惹く。リッケンバッヒャー (1940~2014)はスイスの指揮者で、珍しいドイツ物のレパートリーを掘り起こすことに定評があったらしい。主だったオーケストラのポストには就かなかったが、バイエルン放送響を始め、ベルリン放送響、バンベルク響などとの録音をいくつか残した。



by kirakuossan | 2018-12-08 08:51 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 09月 01日

新盤☆秀盤 NO28 ヤルヴィの創った故郷のエストニア祝祭管弦楽団でショスタコーヴィチの「悲愴」を聴く

2018年9月1日(土)

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いよいよ巨匠の領域に達しつつあるパーヴォ・ヤルヴィ。彼が創った故郷におけるオーケストラ、エストニア祝祭管弦楽団とのショスタコーヴィチを聴く。

d0170835_08024576.jpgショスタコーヴィチ:
交響曲第6番 ロ短調 Op. 54
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 54
エストニア祝祭管弦楽団 - Estonian Festival Orchestra
パーヴォ・ヤルヴィ - Paavo Järvi (指揮)
録音: 17-19 July 2016, Pärnu Concert Hall, Pärnu, Estonia





ショスタコーヴィチ最大の交響曲第5番ニ短調に次いで1939年に書かれたこの3楽章からなるシンフォニーは叙情的な作品である。レナード・バーンスタインは、ショスタコーヴィチの第6番は「悲愴」を受け継いでいるとしてこの曲を評した。

チャイコフスキーの「悲愴」とこの曲は共に交響曲第6番でロ短調である。「悲愴」は音楽史上初めて、長くゆったりとした終楽章を持ってきており、ショスタコーヴィチの第6番は、音楽史上初めて、長くゆったりとした第1楽章になっている。

第二楽章の出だしなど、まるでチャイコフスキーの「くるみ割り人形」なる旋律を彷彿させる。たしかに全曲を通してチャイコフスキーを意識している。




by kirakuossan | 2018-09-01 08:03 | 注目盤◎ | Trackback
2018年 07月 07日

マーラーは歯がゆくなって自らペンをとった?

2018年7月7日(土)

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今日はグスタフ・マーラー(1860年7月7日~1911年)の生誕日である。よって何も聴かないわけにはいかぬ。ということでさしずめ交響曲の何番を聴こうかなあ?ということになるわけだが、はてはてこれが迷ってしまうのである。そんなわけで今日はひとつ毛色の変わったところでということで彼が編曲した作品を聴こうということになった。
あまり知られていないがマーラーは自らのオーケストレーションの技を駆使して幾つかの他人の交響曲を編曲している。1878年28歳の時、ブルックナーの交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」を4手ピアノ用に編曲したものを書いている。ほかにシューベルトの「ザ・グレート」やベートーヴェンの第九交響曲の編曲版まで遺している。
そこでもうひとつ目に付いたのがシューマンの交響曲全曲の編曲版である。そういうとシューマンはピアノ曲や室内楽、あるいは歌曲では非凡な才能を示したが、交響曲については賛否両論あるが、確かにオーケストレーションそのものについては物足りなさを感じるのは否めない。
そこでマーラーもこれを聞いていて、歯がゆくなって自らペンをとったのだろう、おそらくそうに違いない。
シューマンの場合一例をあげるならばどれを取ってみても最終楽章での尻すぼみは、幾度かの演奏会で体験しているところで、どうも締らないのである。そこでオーケストレーションに秀でたマーラー先生がどう修正するのか、これは一聴に価する。一番親しみやすくてわかりやすい第1番「春」を同じシャイー の指揮で聴き比べてみた。
やはりホルンなどの管の扱い方が巧いうえに、最も感じられるのは、シューマンの場合はあれもこれもと欲張りすぎて持って回り過ぎたり、音が重なり合い濁って聴こえるようなところがあるが、マーラー版はすっきりと整頓され見通しがよくなった印象を持つ。マーラーは何もガンガンと鳴らしまくるばかりではないのである。


d0170835_19292687.jpgシューマン:

マーラー版(30:19)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー (指揮)

オリジナル版(32:09)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)




by kirakuossan | 2018-07-07 18:22 | クラシック | Trackback
2018年 06月 26日

みな同じに聞こえる不思議な指揮者、ジンマン

2018年6月26日(火)

今朝はアメリカ人指揮者デイヴィッド・ジンマンメンデルスゾーンを聴く。
この人の手にかかるとやはり響きというか音色というか音楽そのものが軽く感じられる。この軽いという表現は、なにも悪い意味だけで言っているのではないが、確かに他の指揮者とは異なった音楽に聴こえるから不思議だ。そのことを一言で表現するならば、たとえばメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」、そう、最も重厚さが感じ取れる音楽にしてもまるで第4番の「イタリア」を聴いているのとつい錯覚するぐらいだ。あの軽快で、いわゆる”軽い”音楽に仕上がっているのだ。
さらに、メンデルスゾーンの交響曲のなかでもっとも渋さが表に出た曲であると思う第5番「宗教改革」にしたって、管の響かせ自体、どことなく「イタリア」的なのである。たしかに奏でるオーケストラがロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団。あまり聞き慣れない団体で、そのせいかも知れないけれど。
そして最後に「イタリア」を聴いてみた。うん、確かにこれも「イタリア」だ。早い話、3曲とも同じ曲調に、僕には聞こえた。でも朝食前に、”軽く”聞き流すのにはこれはこれで別段抵抗がないようである。
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そしてまた思い起こした。彼が古楽奏法を採用したモダン・オーケストラによるグレツキで好評を博し、次に世に出したのがベーレンライター新全集版採用のトーンハレ管弦楽団とのベートーヴェン交響曲全集。一時期評判になった全集なのに僕にはまったく魅力を感じなかった。ジンマンの棒から引き出される音楽は、どのオケであれ、誰の作品であれ、どの曲であれ、みな同じに聞こえる不思議な指揮者なのである。


d0170835_06173035.jpgメンデルスゾーン:
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団 - Rochester Philharmonic Orchestra
デイヴィッド・ジンマン - David Zinman (指揮)
(録音:1979~80年)


by kirakuossan | 2018-06-26 06:19 | クラシック | Trackback
2018年 05月 31日

マゼールのあの夜を懐かしく思い起こしながら・・・

2018年5月31日(木)

ロリン・マゼールが手兵ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を引きつれて最後の来日を果たしたのが2013年春であった。ちょうどフェスティバルホールが改装になったその年にやってきた。早いものでもうあれから丸5年の月日が経った。
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2013年4月16日、3階席の真新しい椅子に座り酔いしれたのは、ブルックナーの交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)であった。大熱演で終わったのは9時43分、まさか今日は遅いのでアンコールはないだろうと思っていたらニュルンベルクをやった。これだけでも10分ほどある。83歳のマゼールにはきつかったはずだが、過去から何度もやって来た大阪公演だけに一層の思い入れがあったのだろう。ファンに大サービスをしてくれたマゼールはそれから1年後の夏に突然帰らぬ人となった。あれだけ元気だったのに。
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昨夜訪れたフェスティバルホールの入口には「新装5周年」とあった。その横には、ロンドン響、ウィーン・フィルらと並んで今秋来日するゲルギエフとミュンヘンのポスターがかかってあった。
2015年からミュンヘン・フィルの首席に就いた ヴァレリー・ゲルギエフ、彼の指揮する、同じブルックナーの第3番をいま聴いている。マゼールのあの夜を懐かしく思い起こしながら・・・


ブルックナー:
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)
録音: 25 September 2017, Stiftsbasilika St. Florian, Austria
(本日、NMLの新着タイトルで配信)


d0170835_21571147.jpgそしてマゼールの演奏はないかと探せば、ミュンヘンではなかったが、これも今秋聴きに行くことにしているバイエルン放送響のものがあった。さっそく続けて聴くことに。

交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1889年稿・ノヴァーク版)
バイエルン放送交響楽団
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1999年1月


by kirakuossan | 2018-05-31 21:23 | クラシック | Trackback
2018年 05月 26日

朝の一曲 51 アバドの英雄

2018年5月26日(土)

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なにを思ったか、久々にアバドを引っ張り出して聴いてみる。これほどまでに鮮明だったかな?と再認識したりする。アバド52歳、元気溌剌のウィーン・フィルを振っての「英雄」は名演とされている。正直今までそこまでは思わなかったが、こうしてなんの心の準備もせずに聴いてみると、すっと心地よく入ってくる。やっぱしこれは名演奏だったのだ。
こうなると、彼がその15年後に、今度はベルリン・フィルと共演した演奏が聴きたくなった。で、こちらはNMLで続けて聴いてみたりしている。出だしのあの和音からして違う。後の方は人生を経て丸みを帯びているのがこの2音だけでわかる。でも僕は若い方のこちらの演奏の方が好きだ。


ベートーヴェン:
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団クラウディオ・アバド(指揮)1985年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール

交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - Berlin Philharmonic Orchestraクラウディオ・アバド - Claudio Abbado (指揮)録音: March 2000, Grosser Saal, Berlin Philharmonie, Germany



by kirakuossan | 2018-05-26 10:18 | myライブラリー | Trackback
2018年 05月 20日

バイエルン放送響のマーラー7番が聴ける

2018年5月20日(日)

2013年はミュンヘン・フィル(4月)チェコ・フィル(10月)パリ管(11月)ウィーン・フィル(11月)
2014年はゲヴァントハウス管(3月)イスラエル・フィル(11月)
2015年はベルリン放送響(3月)モスクワ・フィル(5月)フランクフルト響(11月)
2016年はフィラデルフィア管(6月)サンフランシスコ響(11月)
2017年はハンブルグ響(3月)フィルハーモニア管(5月)ウィーン響(11月)
ということで毎年海外の著名オケの演奏会を最低でも2度は聴いて来た。ところが今年は3月にニューヨーク・フィルを聴いただけで、ほかに予定がなかった。どうしたもんかな、と思っていた矢先、今日蓼科から帰ってきた直後に、庵原氏からバイエルン放送交響楽団演奏会の誘いを受けた。このオーケストラも一度は聴いておく必要があると思っていただけにちょうどいい機会だ。

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11月の来日公演、指揮者は2003年から同楽団の首席の地位にあるマリス・ヤンソンス、演目も渋いところでマーラーの第7番「夜の歌」ということで申し分ない。マーラーの7番は4年前にリッカルド・シャイーの指揮でライプツィヒ・ゲヴァントハウス管で耳にし記憶の新しいところである。はたしてバイエルンはどんな響きを聴かせてくれるのだろう。今から大いに愉しみである。


マーラー:
バイエルン放送交響楽団 - Bavarian Radio Symphony Orchestra
マリス・ヤンソンス - Mariss Jansons (指揮)
録音: 5-9 March 2007, Live recording, Philharmonie im Gasteig, Munich, Germany




ところで今回バイエルンを聴ければ、昔、クリーヴランド管やコンセルトヘボウ、レニングラード・フィルも聴いたし。これでほとんどを網羅したことになる。あとどうしても聴きたいオーケストラといえば、いまだ一度も耳にしたことのないイギリスの名門ロンドン交響楽団、アメリカのボストン交響楽団とシカゴ交響楽団、それにBBC響・・・ぐらいか。それと、あとペトレンコのベルリン・フィルは是非一度は聴いておきたい。(なにせベルリン・フィルを聴いたのは40年以上前のカラヤンのベートーヴェンが一度だけなのだから)




by kirakuossan | 2018-05-20 19:56 | クラシック | Trackback
2018年 05月 03日

unCLASSIFIED

2018年5月3日(木)


選考を任されたザンデルリンクがもうひとりの選考委員ノリントンに言った。
「アーベントロート翁の推薦もあったから1番と2番をミュラー=ブリュールという男に任すことにしたよ」
「はい、わたしもよく知りませんが手堅いらしいですね」
そして言った。
「ノリントン君、君には4番をたのむよ、僕は6番に回るから」
「えッ!? 先生が6番だって、意外だなあ、てっきり3番か5番かと思いました」
「いやそれでいいんだ、意外性が面白いんだよ、きみ」
「なるほど」
ノリントンが続けた。
「じゃあ3番と5番をドホナーニ先輩にお願いしますよ」
「それでいいんだ」
「ところで、少し気難しいギーレンだが、彼には7番を頼んだよ」
「あの人、受けました?」
「そら、受けるよ。渋い7番って、彼にもってこいだよ」
さらにザンデルリンクが、
「今回若手をひとり選んだが、イラン人のラハバリ君だ、彼には8番がいいだろう、ちょっと若々しくて青そうで」
「はい、ごもっともです」
「それじゃ、やはり〆はブロムシュテットさんですね」
「まあ、そうじゃろ、このメンバーでは」

ということで、無事、ベートーヴェンの9曲の指揮担当が決まりました。
(打順じゃなかった)


9曲が指揮者、オーケストラがばらばらに組み合わされた交響曲全集というのは珍しい。レーベルがunCLASSIFIED、まさに”分類されていない”全集だ。今朝、NMLで他の曲と合わせてたくさん新着タイトルで登場していた。


指揮者▼
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(1939~2012)1番&2番
クリストフ・フォン・ドホナーニ(1929~)3番&5番
クルト・ザンデルリンク(1912~2011) 6番
ミヒャエル・ギーレン(1927~)7番
ロジャー・ノリントン(1934~)4番
アレクサンダー・ラハバリ(1948~)8番
ヘルベルト・ブロムシュテット(1927~)9番

オーケストラ▼
ケルン室内管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、西ドイツ放送交響楽団、バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン

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by kirakuossan | 2018-05-03 09:15 | クラシック | Trackback