信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。 当ブログ名は2018年7月1日をもって「のんきなとうさんの蓼科偶感」に変更いたしました。


by kirakuossan

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月2、3度の碁会所通い

2016年5月31日(火)
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私がまだ五段にならない頃には、秀策流の布石、一、三、五と三つの隅の小目に打つ堅実な石立を好んで打っていたが、その後間もなく新布石法が出て来て、碁の理論が難しくなり、小目に打つことが隅の片寄りだという風に思われて来て、だんだん小目よりは高い位置に石を布くような、それこそ碁界全体を風靡するようになって来た。
碁は陰と陽との調和の世界だと考えていた私は、そのような布石はあまり一方へ行き過ぎで、いつかは旧布石と新布石との調和した新しい世界が来るのではなかろうか、それがこれから先の碁の世界になるのではなかろうかと考えていた。はっきりした形ではなく、ぼんやりとした考えではあったが、この頃の専門棋士たちの布石を見ると、当時の私の考えは当っていたように思う。~
よく、昔の名人の碁を並べてみると、まことに作戦が見事であり、雄大なものがあるといい、今の碁はこせこせしていて、芸が細かく、地に辛く、さっぱり面白くないと聞かされることがある。しかし、昔の名人が生きていた頃は、相手になる者の技が低く、棋聖道策にしろ、名人道知にしろ、また丈和にしろ、秀和にしろ、いずれにしても力が違うから無理も利き、雄渾な作戦も、壮大な計画も立てることが出来たであろうが、今のように、お互いの技術が近く、髪の毛一筋の違いしかない優れた人達を相手にして闘わなければならない時には、毛ほどの無理さえ通らない。ましてそんなに雄大な作戦を立てて相手を自分の畑に引き入れるというようなことは出来ない相談である。だから今の碁が理論に走り、地に辛く、芸に細かさをもったとしても、それは時代のためであり、決して不思議なことではないと思う。
碁を検べるということは、結局は自分の心を突きとめることで、自分のあり方が低いか高いか、今の己れの技の強さ弱さを測るためにする苦しい自分との闘いに過ぎない。

「棋聖・名人を語る」呉清源




d0170835_17481089.jpg3月くらいから碁会所に通い出した。といっても月に2~3度程度で、最初は分からないから3級ということで始めたが、今は碁会所に張ってある表を見ると、弱い1級ないしは強い2級といったあたりか。今日も4局戦い、2勝2敗、そのどれもがコミの差範囲内ということで、だいぶ碁の対局らしいことになってきた、というところか。

その表の横に新聞の切り抜きが張りだしてあった。
朝日アマ囲碁名人戦滋賀大会の様子の記事だが、優勝したのは草津市に住む19歳の立命館大生杉田俊太朗君とあった。7月2~3日に開かれる全国大会へ滋賀県代表で2年連続出場するが、「今年は優勝を狙う」とえらい意気込みだ。


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by kirakuossan | 2016-05-31 17:18 | 囲碁 | Trackback
2016年5月31日(火)
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面白いCDがあるもので、同時期に同楽団と同じ指揮者がホールを変えて録音したものがある。ひとつはよく行くザ・シンフォニーホールで、もうひとつは東京のサントリーホール。ホールの音響の違いが愉しめる珍しいディスクだ。さしずめ「ホール音響聴き分け最適盤」といったところだ。


ベートーヴェン:
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)
☆2000年7月8日:大阪、ザ・シンフォニーホール(11:19.09:35.03.53.06:57-31:44
★2000年7月21日:東京、サントリーホール(11:45.09:59.03:54.06:51-32:29


これは朝比奈隆の最晩年の演奏だが、この曲を出足から重々しくやるのはいかにも朝比奈らしいやりかただ。普通、1番といえば、ハイドンやモーツァルトの色彩が多く残っていて、もっと快速に軽く弾むものだが、これはまったく違う音楽だ。それにしても遅すぎる。そらそうだ25分前後の曲が東京盤などでは32分を超えている。朝比奈の高齢を考えると仕方ないのかもしれないが、この人はベートーヴェンでもブルックナーでも何番を聴いても全部同じ曲に聞こえるという稀有な指揮者である。
ところでホールの違いは?というとあまりにも曲のテンポが気になりすぎて肝腎の音響の違いはよくわからなかった。強いて言えばシンフォニーホールの方が高音がよく伸び、サントリーホールは中低音が響くか。



交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
(10:11.06:24.03:56.05:53-26:24

交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
(07:59.07:07.04:04.05:36-24:46

この曲はせめてラトルのように最初の楽章からは小気味よく行ってもらいたい・・・なにか同曲の聴き比べになってきた。



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by kirakuossan | 2016-05-31 06:53 | クラシック | Trackback

クラス会と同窓会

2016年5月31日(火)
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d0170835_6172246.jpg二日ぐずついた天気が続くと、今朝のようにカーテンを開け、眩い朝日がさしてくるとつい外に出て一枚撮りたくなるものだ。川面がキラキラ輝いて清々しい。
もう明日から6月。6月には高2のクラス会と枚方支店時代の仲間たちとの同窓会がある。二つとも楽しみにしている。


d0170835_814194.jpgせっかく行くのだからと、かみさんがHush Puppiesのズボンとシャツと靴を買ってくれた。


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by kirakuossan | 2016-05-31 06:16 | 偶感 | Trackback

どちらも知らなかった。

2016年5月30日(月)

巨人の桜井俊貴(立命)が3月30日の初登板以来、登録抹消されてもう2か月になるのにまだ出てこないのには少し心配していたが、実は右肘に張りがあってキャッチボールは行わず、ジョギングなどで調整しているそうだ。TVでも観たが、30日のDeNA戦でプロ初登板初先発し、4回まで無失点に抑えたが、突如5回に4失点して降板した。どうもあのとき、右肘に違和感を覚えたそうだ。大学時代はタフで、酷使してきたのかもしれない、思わぬ長期離脱となったが、ここは焦らず、大事を取って完全に治してから出直して欲しい。
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ところで立命館が春のリーグを制覇、3連覇を達成した。しかし同立戦で負け越してしまい勝ち点を落とすという、ピリッとしない結末だったが、6日からの大学選手権大会では引きずらないことだ。トーナメント表で見る限りは比較的恵まれたゾーンに入ったようだ。

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関西地区からは、京産大(関六)関西国際大(阪神)奈良学園大(近畿)花園大(京滋)が出場するが、この4校は抽選の結果いずれも同じゾーンに入り、とくに花園と関西国際は初戦から当たることになった。その花園大だが創部26年目にして京滋リーグ初優勝である。常に最下位争いをしていたが、ついに悲願の優勝を果した。最近、1強ないしは2強の争いが続いているリーグがある。近畿リーグで14季連続41回優勝の奈良学園大がそうだが、京滋リーグでも京都学園大と佛教大の2強時代で、2000年以降この両校で優勝を分け合ってきた。新顔が出てくるのはリーグの活性化にもつながり良いことだ。花園は初戦に勝てば次は明治大(東六)との一戦、選手やOB、野球関係者が夢にまで見た神宮球場での東京六大学の覇者との対戦だろう。立命は順当にいけば11日の準決勝でおそらく日体大(首都)か上武大(関甲新)の勝者と当たるだろう。ただ初戦の東日本国際大(南東北)は選手権大会出場の常連校で侮れない。

桜井投手の故障、それに京滋リーグ、16年ぶりの2強以外の優勝、どちらも知らなかった。





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by kirakuossan | 2016-05-30 06:21 | スポーツ | Trackback
2016年5月29日(日)

d0170835_18445113.jpgヴィルヘルム・ケンプゴルトベルク変奏曲を聴いてあらためてとても感動した。それはバッハのこの名曲に対してであり、もうひとつはケンプのピアノそのものである。この曲はグレン・グールドのピアノでないといけないようなことになってしまっているが、このケンプを聴くと、「そうでもないよな」という気持ちになる。グールドの方が、どちらかといえば異質であり、ケンプの方が簡潔で正規版といったところだろう。それほどに、奇をてらうところは一切なく、音楽のありのままの姿を、ただ自然に伸び伸びと弾く、そこには別段高度な技巧も必要ではないし(本当は必要なんだろうけれど)、場合によってはミスタッチでさえも容認できる。作品の解釈は忠実に再現するが、ただ技巧だけには走らない、そこには常に温かい音楽性が存在し、聴くものにこの上ない安らぎを与えてくれる。
ケンプはベートーヴェン弾きという印象が強いが、シューベルトにしてもモーツァルトにしても、あるいはシューマンやブラームス、そしてこのバッハにしてもどれもケンプならではのピアニズムが如何なく発揮されるのである。


d0170835_19431085.jpgバッハ:
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ヴィルヘルム・ケンプ - Wilhelm Kempff (ピアノ)
録音: July 1969, Beethovensaal, Hannover, Germany



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by kirakuossan | 2016-05-29 17:40 | 注目盤◎ | Trackback

田中冬二の詩

2016年5月29日(日)

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くずの花

ぢぢいと ばばあが
だまって 湯にはひってゐる
山の湯のくずの花
山の湯のくずの花


山国の自然や人々の日ごろの生活を誠実に表現した詩人田中冬二。温泉好きだったようで、そのことがこの短い詩からでもよくわかる。いくつかの温泉での詩があるが、これは富山の宇奈月温泉の近くにある黒薙温泉(くろなぎ)、秘境にある一軒宿の温泉である。
(写真は黒薙温泉宿のHPより)

田中冬二(1894~1980)は銀行員で、戦前信州の支店に赴任したことがあるということだが、もう少し詳しく言うと、安田銀行(のちの富士銀行)長野支店副長の辞令をもらったのが、1939年(昭和14)2月、そして上諏訪支店長になったのが1942年(昭和17)1月である。その数年間の信州時代に詩人としての収穫の多い時期でもあった。『故園の歌』や『橡の黄葉』などの詩集はそのときに書かれ彼の開花期の作品である。



信濃の客舎にて


午后五時勤めより帰りて 三階の部屋より眺むるに 町を囲める雪の山々は蒼然として暮れんとするなり

町家の片屋根に残りの雪しろく 古びたる看板の上はや電燈はともりたり
とほき山麓の赤き灯は何処ぞ

しばし眺むるに寥々として哀愁の念切なり
入浴の案内に来し女中の「桜奈美といふよき酒あり 憂さはらしに召されずや」とすすむるも ひとり酒酌むこともまたさびしければとことわりぬ

かくて着替し階段を下り浴場への渡り廊下をゆくに中庭にものこりの雪しろし
一位の巨木あり 仰ぐにめづらしくも今宵は梢に星の煌めけり
庭を俯瞰す二階三階に燈火美しく笑ひさざめききこゆ
ああ そがまどゐまたわれをして家郷を思はしむることしきりなり



d0170835_1435789.jpg田中冬二は戦後は東京の日野に住まいが変わったが、もとは東北福島の人である。ところで、この詩のなかで酌まなかった酒の「桜奈美」というのを調べてみたが、そんな酒は見当たらなかった。なかに親切な人がブログで書いてくれていた。
「田中冬二の『妻科の家』に、吉野屋のお酒、桜奈美が出てきます。住んでいた妻科の家の広い板敷きの台所に、いつもあったお酒、と冬二は書いています。桜奈美は桜波かもしれません」(ブログ「小林玲子の善光寺表参道日記」より)

そこでさっそく「桜波」というのを探したら、東北仙台に桜波酒造というのがあったが、創業2012年ということだから、この酒でもなさそうだ。気になりだすとどうしても探し出したいのが酒好きの難儀な性分である。詩集巻頭の氏の写真を見ていると、いかにも実直そうな人で、ちょっと河上徹太郎にもよく似ているふうに思った。



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by kirakuossan | 2016-05-29 13:25 | 文芸 | Trackback

『絹と明察』 その6

2016年5月29日(日)
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大槻はこの機を逸せず、組合員たちの前で、弘子との結婚を発表した。大槻は以前にもまさる忙しい体であるし、新婚旅行は近くの石山寺まで行って一泊するだけの旅にしたのである。~
石山寺は千二百年の昔、良弁僧正の開基になる名刹で、その本堂には、縁結、安産、福徳の霊験あらたかな秘仏を祭り、数しれず供えられた安産御礼の供米を、若い夫婦は言いがたい思いで眺めた。~
d0170835_1053133.jpg崖にかかる月見亭へ来たときに、二人は戸障子一つないその簡素な東屋から、見はるかす広大な眺めを喜んだ。この帝王の月見の場所は、のびやかな展望を遮るものとてなく、大槻は妻の肩に手をかけて、瀬田川の彼方、秋らしい雲のたたずまいを映す琵琶湖のあちこちを指さして地名を教えた。
弘子はそのほとんどを知っていたけれど、今はじめてきくように良人の言葉にうなずくと、そこに新しい未知の土地が、一つ一つ生まれ出るような気がした。
空は清く澄み、比良、比叡の峯々もさだかに見えた。
「こんなところに家を建てたらすばらしいだろうな」
と大槻は言った。
「みんなが遊びに来るわ。私、おにぎりを作って接待するわ」
と弘子が言ったのを、もう少しましな御馳走を出すべきだ、と大槻はたしなめた。
二人はあとで知ったことだが、丁度この日に、駒沢が倒れたのである。

三島由紀夫 『絹と明察』駒沢善次郎の対話より




三島由紀夫の小説に19歳の新組合彦根支部長大槻とされるのは、当時の朝倉克己氏で一昨年夏に80歳を迎え、手記を書いた。『近江絹糸「人権争議」の真実』(サンライズ出版刊)
106日の闘争の間、ある日の事柄が克明に載っている。

六月十八日-
浅沼書記長が激励に
「午後二時半右派社会党の浅沼稲次郎書記長が、新組合側激励のため彦根工場へ到着した。新組合役員の先導で正門から全繊西田県書記長らと、中央広場の壇上に立った浅沼書記長は、新組合が提出している”二十二項目”一つ一つ挙げて、会社の非を徹底的に叩いた。
「外出の自由を阻止したり、結婚すれば転勤させるなどという夏川社長は従業員を奴隷と考えているのだ。こんな会社が日本にあるのかと私は今さらながら不思議に思う・・・」と。

そして本著のまえがきに筆者自らこう書いた。
「ローマは一日にして成らず」とのたとえのごとく、その歴史の格は比較すべくもないが、昭和二十九年六月勃発の近江絹糸労働争議も、突発的、自然発生的に起こったものではない。長い間にわたって積み重ねてきた、苦しく、厳しい歴史があったことをここに記す。


労使ともに言い分はあった。
はたして、その真相はわからない・・・


三島由紀夫は 『絹と明察』を書くにあたってこう明かす。
「書きたかつたのは、日本及び日本人といふものと、父親の問題なんです。二十代には、当然のことだが、父親といふものには否定的でした。「金閣寺」まではさうでしたね。しかし結婚してからは、肯定的に扱はずにはゐられなくなつた。この数年の作品は、すべて父親といふテーマ、つまり男性的権威の一番支配的なものであり、いつも息子から攻撃をうけ、滅びてゆくものを描かうとしたものです。「喜びの琴」も「剣」も、「午後の曳航」もさうだつた」
三島由紀夫「著者と一時間」より

ただ昭和39年この小説が出されて、多くの識者たちが反応した。高橋和巳は小説の構成上や物語内の役割としての駒沢の人物造型を賞讃し、村松剛や奥野健男、伊藤整なども好感を持ったのは、駒沢という人物像であった。



★この二枚の写真は2012年1月15日(日)真新しいニコンの初撮りでもある。


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by kirakuossan | 2016-05-29 08:20 | 文芸 | Trackback

『絹と明察』 その5

2016年5月29日(日)
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駒沢がたえず「話せばわかる」と口癖にしてきたその確信、面と向かって自分の口から言葉が発せられる以上誤解される惧れがないという、その独特な確信は「他人」に対する彼の尽きせぬ夢につながっていた。~
駒沢が、決して巧い表現とは云えないが、云おうとしていたのは、簡単で自明な事柄だった。つまり、男が自由や平等や平和について語るのは、自らを卑しめるもので、すべて女の原理の借用にすぎぬということ。少しでも自尊心のある男なら、自由や平等や平和のの反対物、すなわち服従や権威や戦いについて語るべきだということ。~
-そしてこれほど歪められようのない状況で話しているのに、彼の平和な言葉がちっとも通じない人間がいるとは、信じがたい事態であるが、駒沢は一切の例外を認めなくなかったので、大槻を例外と考えることを自分に拒んだ。こんな頑固さが、彼をさらに悲境へみちびき、今まで夢想もしなかった恐ろしい疑惑を強いた。
「もし、こいつが例外でないとすれば、ひょっとすると、今まで俺の言葉は誰にも通じていなかったのではないか?」~
彼は苦痛に堪えぬように、弱々しい声で訊いた。それは彼が他人に対して発した人生で最初の質問だった。
「ほんまにわしの言うことがわからんのか?」
「わかりません」
「同じ日本語を喋っとるのに?」
「それでもわかりません」
「何でや」
青年は目をみひらいて、きっぱり言った。
「あなたは不正直だからです。嘘をついているからです」

そのとき開け放した窓に風が起り、白い空の深みで遠雷が軋んだ。それは夏のあいだしばしば彦根城の天守閣に稲妻を閃めかせ、濠の水や石垣を蒼々と浮かばせた雷雨の兆しではなくて、季節外れに、遠く衰えて燻んでいる雷鳴にすぎなかった。

三島由紀夫 『絹と明察』駒沢善次郎の対話より



争議後の昭和29年9月に出版された『近江絹絲 労働争議の真相』(秦成光編著/凡友社刊)には、”よき親父”を以って任じていた駒沢、いわく夏川嘉久次社長がいつわりのない心境で淡々と語ったとある。

「私のように地道な一介の事業家を、どうして全繊が執拗に追いかけてくるのだろうか。専門家の意見によると、今の日本の労組の中でも、最も非戦闘的という点で全繊は代表的な一つになっているそうだが、その全繊が、どうして近江絹絲だけにこんなに強く当るのだろうか。私は色々考えてみた。もしかしたら、利害関係からきているかも知れない」
そしてこう付け加える・・・
「正直な話、これまでの私の頭は、会社を大きくするこだけで一杯だった。私はそのために、馬車馬のように走り続けてきた。はたして会社は大きくなったが、私一人の力ではない。私は従業員諸君の協力に、心から頭を下げる。これまでの近江絹絲には、ストというものがなかった。そんなことで足踏みしていたらとてもここまで発展できなかったろう。後顧の憂いがなかったから、私は会社の前進にからだごとぶつかってこられたのである。事業の運営が私のすべてであり、事実私は、それ以上の時間を持たなかった。そのため労働問題や労働法規に対する研究が不十分で、今度の争議でも部分的断片的に揚げ足をとられる結果になってしまった。けれども、”正”を”正”とする私の信念は微動だもしない」

つづく・・・


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by kirakuossan | 2016-05-29 06:40 | 文芸 | Trackback
2016年5月28日(土)
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第115回立命館大学交響楽団定期演奏会
日時:2016年5月28日(土)
14時30分開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール

リスト:交響詩「前奏曲」
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op. 92

指揮:阪 哲朗/吉澤 琢雄(学生)
ヴァイオリン独奏:大谷 玲子


今日の演奏会は3曲とも上々の出来ばえであった。とくにコンミス唐澤美優さん(文・3)を中心にヴァイオリンのまとまりは例年以上に秀でていた気がしたし、管楽器群の各主席もレベルが高かった。フルートの名倉万美子さん(法・4)、ホルンの井谷茜さん(文・3)、オーボエ田中琴水さん(国・2)、それにトランペットの団員たち・・・女子団員の活躍がとくに目立った。
独奏者大谷玲子のヴァイオリンは確かに美しい音色なのだが、それをもうひとつ越える何かが欲しかった。



d0170835_6443587.jpg追記:
(22:15)
立響のOB有志で結成された衣笠交響楽団という団体があるが、7月に第24回の定期公演で「第九」をやる。しかも入場は無料、行かない手はない。
2016年7月17日(日)14:30開演(13:45開場)
京都コンサートホール大ホール
入場無料

ラヴェル:古風なメヌエット
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き]




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by kirakuossan | 2016-05-28 17:31 | クラシック | Trackback
2016年5月28日(土)

d0170835_827192.jpgほぼ2か月ぶりにNML大量配信。


今朝は、
Decca 386枚
Deutsche Grammophon 441枚
Universal Classics 61枚

つごう888枚まさにハハハであります。ではさっそく吟味してみましょう。。。

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・シューマン:ピアノ協奏曲 Op. 54/子供の情景/森の情景/アベッグ変奏曲(ハスキル/ハーグ・フィル/オッテルロー)
・マーラー:交響曲第2番「復活」(フェリアー/ヴィンセント/コンセルトヘボウ管/クレンペラー)
・ベートーヴェン:交響曲第7番/ウェリントンの勝利(アカデミー室内管/マリナー)
・ラフマニノフ:交響曲第1番/交響詩「死の島」(フィラデルフィア管/デュトワ)
・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(サザーランド/ホーン/キング/タルヴェラ/ウィーン・フィル/シュミット=イッセルシュテット)
・ヴェルディ:歌劇「椿姫」(ローレンガー/アラガル/フィッシャー=ディースカウ/ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団&管弦楽団/マゼール)
・マーラー:交響曲第1番「巨人」, 第3番(イスラエル・フィル/ロサンゼルス・フィル/メータ)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 - 第5番(ブレンデル/ウィーン・フィル/ラトル)
・マーラー:大地の歌(キング/フィッシャー=ディースカウ/ウィーン・フィル/バーンスタイン)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(内田光子/バイエルン放送響/ロイヤル・コンセルトヘボウ管/K. ザンデルリンク)
・サウンド・オブ・マルタ・アルゲリッチ
・シューベルト:即興曲集(ツィメルマン)
・ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版)(ウィーン・フィル/ジュリーニ)
・ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ウィーン・フィル/アバド)
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番, 第11番/幻想曲 K. 397 (ポゴレリチ)
・J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ケンプ)
・モーツァルト:ピアノ作品集(エッシェンバッハ)
・J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(リヒテル)
・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ノーマン/ファスベンダー/ドミンゴ/ウィーン・フィル/ベーム)
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 Op. 104/シューマン:チェロ協奏曲 Op. 129 (マイスキー/ウィーン・フィル/イスラエル・フィル/バーンスタイン)
・シューベルト:交響曲第3番, 第8番「未完成」(ウィーン・フィル/クライバー)
・ブラームス:交響曲全集(ベルリン・フィル/カラヤン)
・ベルリオーズ:幻想交響曲/トリスティア(クリーヴランド管/ブーレーズ)
・マーラー:交響曲第9番(シカゴ響/ブーレーズ)
・ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/序曲集(ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース管/ドゥダメル)
・チョ・ソンジン - 感動のショパン・コンクール・ライヴ2015
・J.S. バッハ:フランス組曲第1番 - 第6番/イタリア協奏曲(シフ)


渋いところでイッセルシュテットの第九、クレンペラーとフェリアが登場する「復活」、デュトワのフィラデルフィア管というのも珍しければ、リヒテルのチェンバロのゴルトベルクもこれまた珍しい。
マリナーのベートーヴェン7番があった。この前の演奏会の演目でもあった。そういうと今日昼から聴きに行く立命館大学交響楽団演奏会も第7番だ。
そうかと思えば、ブーレーズの聴きやすい曲が二つ含まれているし、昨年のショパンコンクール覇者チョ・ソンジン があったりして・・・今回もバラエティーに富んだ配信でした。


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by kirakuossan | 2016-05-28 06:15 | クラシック | Trackback