ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

カテゴリ:Ouverture序曲の饗宴( 3 )

Ouverture序曲の饗宴 3 即オケが反応して音がでないと気が済まない指揮者の序曲集

2018年1月14日(日)

序曲の饗宴。

d0170835_15560742.jpgスッペの「軽騎兵」序曲など、どちらかといえば通俗的で軽めの音楽をカラヤンに振らせれば、もうこれはこれは最高に実力を発揮し、いかにもうけを狙ったカラヤンにして彼の真骨頂さが顕著に現われる楽曲である。だからスッペやロッシーニなどカラヤンをおいて右に出るものは他にいない。と、そう信じ込んでいたが、今日意外なことを知った。
ゲオルク・ショルティがそれにも迫る、あるいはひょっとしたらその上を行くかもしれない、そんなディスクに出逢ったのである。デッカから出ている「有名な序曲集」なる一枚だ。スッペで始まり、グリンカ、ワーグナー、それにヴェルディやロッシーニはもちろん、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスも揃い、最後はまたスッペで締めるといった、それこそ軽快な音楽のテンコ盛りなのである。
そもそもショルティという指揮者、顔で判断してはいけないが、どこからみても気が短く、癇癪じーじといった感じがするが、確かに彼は指揮棒を振りかざしたら、即オケが反応して音がでないと気が済まないタイプの指揮者である。カラヤンやあるいはベーム、ほかにもたくさんいるが、棒を振った後、一呼吸おいて音が鳴り出す、そんなオケとの阿吽の呼吸があるが、ショルティはその正反対なのだ。ウィーン・フィルなどは阿吽の呼吸を置くそんな指揮者との音楽を好み、せかせかした指揮棒は性に合わない。だから、ショルティとウィーン・フィルは多くの演奏を残しはしたが、やはり双方相まみれず最後には決別してしまった。
まあ、そんなことはさておき、このスカッとした切れ味良いショルティのタクトさばき、ぜひご愛聴あれ!


d0170835_16194941.jpgFamous Overtures管弦楽作品集
ゲオルク・ショルティ - Georg Solti (指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ロンドン交響楽団
シカゴ交響楽団
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

by kirakuossan | 2018-01-14 15:31 | Ouverture序曲の饗宴 | Trackback

Ouverture序曲の饗宴 2 「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 (モーツァルト)

2017年1月27日(金)

序曲の饗宴。
d0170835_2003373.jpg
今日1月27日はモーツァルトの生誕日ということだから、何も書かないわけにもいくまい。
モーツァルトの三大オペラと言えば「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」とされるがそれに次ぐのが「コジ・ファン・トゥッテ」である。
物語は姉妹の恋人である二人の男が、それぞれの相手の貞節を試すために互いの相手を口説いたら、二人とも心変わりしてしまった。どちらにも言い分がありそのまま認めあうしかないものだということで決着する。タイトルの原語「Cosi fan tutte」とは「すべての女性はこのようにする」の意味。tutteはtutti(全部)と同意。
私は「魔笛」に次いで好きなのが、この「コジ・ファン・トゥッテ」であるが、初演は1790年の34歳の誕生日1日前の1月26日にウィーンのブルク劇場で行われた。「コジ・ファン・トゥッテ」序曲はいかにもこれこそ序曲といった風で、テンポが非常に速く軽快で4分足らずの短いものだが、ファゴットにとっては全曲を通して緩急の色んな技術が要求される難曲でもある。


モーツァルト:
歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K. 588 序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)


ところで、「コジ・ファン・トゥッテ」とは関係ないが、モーツァルト(1756~1791) の生誕日である1月27日には、 その50年後に生まれたホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806~1826)が同じ誕生日であったし、エドゥアール・ラロ(1823~1892)もそうである。



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by kirakuossan | 2017-01-27 18:47 | Ouverture序曲の饗宴 | Trackback

Ouverture序曲の饗宴 1 「魔笛」序曲 (モーツァルト)

2017年1月5日(木)

序曲の饗宴。

「序曲」は本来フランス語で開始を意味する言葉 ouverture.とされる。オペラなどで最初に演奏される音楽で、劇全体の性格やあらすじを前もって予告するように作曲されるが、それは短い曲だが、同時にその作曲家の音楽の特質が凝縮され、作曲家を知る上でのひとつの指針ともなり得る。
ここでは新たなコーナーを設けて、数ある序曲から、好きなもの、話題に事欠かないもの、そんな「序曲」の数々を追ってみたい。
まずその最初に採りあげるのが、モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲である。この曲の冒頭に出る「フリーメイソンの三和音」、これを聴くたびに、これから始まるオペラを観る期待感、ワクワク感がひしひしと伝わってくるのである。

d0170835_1001267.jpg

1791年9月30日初演。

Wolfgang Amadeus Mozart
歌劇「魔笛」 K. 620 - 序曲
Die Zauberflote (The Magic Flute), K. 620: Ouverture
アカデミー室内管弦楽団 - Academy of St. Martin in the Fields Orchestra
ネヴィル・マリナー - Neville Marriner (指揮)


主部の第1主題はムツィオ・クレメンティのピアノソナタ 変ロ長調 Op. 24 No. 2の第1楽章主題に酷似していて、モーツァルトがこの曲でクレメンティをからかったという見方がある。二人は同世代の作曲家、モーツァルトはクレメンティの4歳年下である。


クレメンティ:
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op. 24 No. 2
I. Allegro con brio
ジョス・ファン・インマゼール(ピアノ)

ほんと、そっくりである。これは早い話一種の盗作である。昔は盗作など日常茶飯事であった。


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by kirakuossan | 2017-01-05 09:00 | Ouverture序曲の饗宴 | Trackback

信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。


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