気楽おっさんの蓼科偶感

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カテゴリ:いい曲、なんの曲( 64 )


2019年 01月 08日

ショパンの華麗なる大ポロネーズを弾く3人のピアニスト?

2019年1月8日(火)

いい曲、なんの曲。

 第二次世界大戦下におけるワルシャワを舞台に、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン(下左)の体験記をもとに、2002年に公開されたエイドリアン・ブロディ(下右)主役の映画「戦場のピアニスト」(フランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作)。
 この映画の中で奏でられるショパンのピアノ曲を弾いていたのは1952年生まれのヤーヌシュ・オレイニチャク(上)というポーランド人ピアニスト。
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d0170835_07085621.jpgd0170835_07090555.jpg 今朝のNMLの新着タイトルにオレイニチャクが弾くショパンのポロネーズ集が配信されている。このなかで最終に収められている「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 」Op. 22 は、ショパンが管弦楽との音楽を手掛けた数少ない一曲である。

ここではオレイニチャクのピアノ独奏で聴かせる。この楽曲は映画「戦場のピアニスト」のエンディングで流れた。


ショパン:
ヤーヌシュ・オレイニチャク - Janusz Olejniczak (ピアノ)


アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op. 22(原曲版)
エルダー・ネボルシン - Eldar Nebolsin (ピアノ)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 - Warsaw Philharmonic Orchestra
アントニ・ヴィト - Antoni Wit (指揮)

映画でのバックで演奏したオーケストラはこのワルシャワ・フィルであった。
なお実在したウワディスワフ・シュピルマンはこの映画が公開される2年前の2000年に88歳でこの世を去っている。





by kirakuossan | 2019-01-08 06:50 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 12月 28日

”木の枝の先で揺れながら”「カンガサラでの夏の日」

2018年12月28日(金)

いい曲、なんの曲。
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フィンランドは森と湖の国である。



d0170835_20531115.jpgKesapaiva Kangasalla (Summer Day at Kangasala)

私はいちばん高い枝に ユルハラの屋根に腰かける
目がかすむくらいはるか彼方に
湖が奥まってゆくのが見える
見よ、向こうにランゲルマ湖の さざ波が輝いている
そしてロイネ湖のやわらかいさざ波 その岸辺は美しい


「カンガサラでの夏の日」、”木の枝の先で揺れながら”と標題がついている。
フィンランド民謡集から見つけたガブリエル・リンゼン作曲の素敵な歌である。

このアルバムにはオスカル・メリカントのTuulan tei (Hey My Heart)、他に多くの伝承曲(Traditional)も収められている。
Kotimaani ompi Suomi (This Land, My Land, Finland)
Karjalan kunnailla (Karelian Spring)
Talvihalla (Uncle Frost)
Taalla Pohjantahden alla (Here beneath the North Star)
これなどはどこか物悲しい旋律で、聞きようによっては日本の子守歌を彷彿させる。


「カンガサラでの夏の日」
https://www.youtube.com/watch?v=1fOAiytmed0



by kirakuossan | 2018-12-28 20:53 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 12月 08日

リヒャルト・シュトラウス、来たるべき管弦楽手法の巨匠を予知させる秀作

2018年12月8日(土)

いい曲、なんの曲。

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今年の6月にも「リヒャルト・シュトラウス、絶対音楽から標題音楽への過渡期の作品」と題して、リヒャルト・シュトラウスが22歳の時に書いた交響的幻想曲「イタリアから」のことにふれたが、その「イタリアから」の2年前の20歳のとき、これはまちがいなく、将来大作曲家になるであろうことを暗示させる交響曲をすでに書き上げている。
交響曲第2番 ヘ短調 作品12は、1883年から1884年にかけて作曲された。
第一楽章のアレグロこそは、これからどのように書き進めて行こうか、と少し戸惑うような頼りなさを感じるが、でも第二楽章スケルツォではそれも吹っ切れて、徐々に伸びやかさが出てくる。そして第三楽章アンダンテになると、もうこれは美しすぎて、二十歳の青年が書いた音楽とはとても思えないような滋味さえ感じさせ、途中にはさまれる金管楽器の断片的なモチーフなどはすでにリヒャルト・シュトラウス特有の管弦楽手法そのものを予知させる。そして最終楽章フィナーレのアレグロでは、もうすでに確信に満ちたアプローチである。



リヒャルト・シュトラウス:
バイエルン放送交響楽団
カール・アントン・リッケンバッヒャー(指揮)


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ところでここでの指揮者がまた初耳で興味を惹く。リッケンバッヒャー (1940~2014)はスイスの指揮者で、珍しいドイツ物のレパートリーを掘り起こすことに定評があったらしい。主だったオーケストラのポストには就かなかったが、バイエルン放送響を始め、ベルリン放送響、バンベルク響などとの録音をいくつか残した。



by kirakuossan | 2018-12-08 08:51 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 07月 28日

ベートーヴェン最後の作品

2018年7月28日(土)

いい曲、なんの曲。

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ベートーヴェンの作品番号で一番最後は Op. 135. この世を去る5か月前に作曲された弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調に付加されている。まぎれもなく彼の生涯の最後の作品であった。
最晩年の弦楽四重奏曲群はより難解な音楽になり、なかでも「大フーガ」などは、数多くのベートーヴェンの楽曲を聴いて来たファンにとって、まるで異質の音楽に聴こえる。
でも最後の第16番ではハイドン以来の古典的な4楽章形式に戻し、第3楽章のLento assai, cantante e tranquilloは抒情的で美しく、穏やかな旋律で、ベートーヴェンが自らの生涯を省みるような思いがする。

今日、長野県山ノ内町のホール「森の音楽堂」で開かれた「小澤国際室内楽アカデミー」の奥志賀公演に昨秋以来体調不良で降板が続いていた小澤征爾が9カ月ぶりに姿を現わし指揮を執った。300人の観客は事前に知らされておらず、会場では驚きの声が上がったが、今日の観客は幸運であった。
いすに座りながら、アカデミーの生徒ら28人に向かってタクトを振った。曲目は「弦楽四重奏曲第16番ヘ長調第3楽章」であった。


ベートーヴェン:
カザルス四重奏団 - Cuarteto Casals

弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op. 135 (弦楽オーケストラ版)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)




by kirakuossan | 2018-07-28 22:06 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 06月 15日

リストのマニフィカト

2018年6月15日(金)

いい曲、なんの曲。

フランツ・リストは若い頃からダンテの愛読者であった。1837年、26歳時にピアノ曲「ダンテを読んで」(『巡礼の年』第2年)の第1稿を書いている。リストが作曲した2つの標題交響曲のうち「ファウスト交響曲」に次ぐ2作目「ダンテ交響曲」を1856年に完成させた。
この曲は「序奏」と「フーガとマニフィカト」からなる2つの楽章で構成されるが、2楽章後半の「マニフィカト」が心洗われる。リストは、天国の喜ばしさを音楽で現わそうとしたが、ワーグナーが「天国を表現することは不可能である」と述べ、そこでリストは《天国を仰ぎ見つつ終結する》かたちをとった。
ピアノ曲「ダンテを読んで」が「地獄」を音で表わしたものならば、この「マニフィカト」は「天国」を表現しようとした。
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リスト:
「ダンテ交響曲」より序奏、フーガとマニフィカト S109/R426より
ベルリン放送女声合唱団 - Berlin Radio Chorus, female section
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - Berlin Philharmonic Orchestra
ダニエル・バレンボイム - Daniel Barenboim (指揮)




by kirakuossan | 2018-06-15 22:51 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 06月 14日

リヒャルト・シュトラウス、絶対音楽から標題音楽への過渡期の作品

2018年6月14日(木)

いい曲、なんの曲。

d0170835_17054824.jpgリヒャルト・シュトラウス(1864~1949)は交響曲を4曲書いた。よく知られるのは家庭交響曲(1903年39歳)とアルプス交響曲(1915年51歳)だが、その前に若くして、16歳で交響曲ニ短調を、20歳で交響曲第2番ヘ短調 を書いている。そのあと、1886年、彼が22歳の時に、交響的幻想曲「イタリアから」という佳作を作曲している。この作品は今ではほとんど省みられないが、シュトラウスが絶対音楽から標題音楽へ創作の中心を移して行く時期の過渡的な作品として重要な位置にある。表題はこそ「イタリア」とつけたが、楽曲は描写的な表現はなく、ソナタ形式や三部形式で構成されたの絶対音楽とみなされる。
第1楽章:「カンパーニャにて」三部形式 
第2楽章:「ローマの遺跡にて」ソナタ形式
第3楽章:「ソレントの海岸にて」自由なソナタ形式
第4楽章:「ナポリ人の生活」ソナタ形式

第4楽章ではきき慣れた「フニクリ・フニクラ」のメロディが出てくるが、この楽曲では特徴あるトランペットとホルンの駆け合いがユニークな第1楽章、そして美しい旋律の第3楽章が好きだ。
わずか22歳で書き上げたこの作品から、すでにシュトラウス独自のオーケストレーションが感じ取れる。それはマーラーとはまた異なった温暖質の音色である。
この作品のあとに、「ドン・ファン」(1888年)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら(1896年)、そして「英雄の生涯」(1898年)へと交響詩の作品群が連なっていく。



リヒャルト・シュトラウス:
シュターツカペレ・ドレスデン - Dresden Staatskapelle
ルドルフ・ケンペ - Rudolf Kempe (指揮)

ここでの演奏はリヒャルト・シュトラウスの作品の演奏に定評のあったルドルフ・ケンペ。今日は彼の生誕日である。




by kirakuossan | 2018-06-14 16:21 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 06月 02日

グリンカのピアノ六重奏

2018年6月2日(土)

いい曲、なんの曲。

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またまたグリンカの曲だ。ほんとこの人の音楽は素晴らしい。ルスランとリュドミラ序曲以外はほとんど聴く機会がないが、もったいない話で、他に独創的で素敵なメロディをもった佳作が数多く存在する。「ひばり」などの歌曲がいいし、ピアノ曲がさらによい。「母に祝福あれ」による変奏曲が好きだし、アリャビエフの「ナイチンゲール」による変奏曲なんかも聴けば聴くほど味わいがある。
今日知ったのは、彼が28歳の時に作曲した大六重奏曲 変ホ長調、これもピアノが含まれる。

「合奏」は同一パートを2人以上の演奏者が受け持つアンサンブルを指すが、「重奏」は複数のパートからなるアンサンブルで各パートを一人の演奏者で受け持つものを指す。六重奏といえば数字の如く6つの楽器による重奏曲である。よくみられる弦楽六重奏は、ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2、という組み合わせになるが、ピアノ六重奏といえば、弦楽四重奏にピアノとコントラバスを加えた編成となる。


d0170835_10500739.jpgグリンカ:
Grand Sextet in E-Flat Major
ショスタコーヴィチ四重奏団
&ルステム・ガブドゥリン(コントラバス)、アレクセイ・ナセトキン(ピアノ)



この曲はNHKFMで毎週日曜日の朝に放送される「名演奏ライブラリー」のオープニングテーマでもあるそうだ。あす忘れずに聴いてみよう。




by kirakuossan | 2018-06-02 10:25 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2018年 02月 10日

姪のために書かれた「ソナティナ」

2018年2月10日(土)

いい曲、なんの曲。

d0170835_09181294.jpgエルガーのピアノ曲が素敵だ。モーツァルトでもない、ショパンでもない、もちろんベートーヴェンでもない。いや、自ら編曲したエニグマ変奏曲などを聴いていると、ひょっとしてベートーヴェンに近いかもしれない。
ブロードウッド・アンド・サンズの創業者であるジョン・ブロードウッドはそれまでの手や膝で操作していたペダルを改良し、足元で操作するダンパーペダルとソフトペダルを装備したピアノを最初に作った。
エルガーは作曲の際、ブロードウッド1844年製のピアノを用いた。

「ソナティナ」などを聴いていると何よりも美しく心癒される。しかしエルガーのピアノは、可憐で、優しいだけではない。そこにはしっかりとしたピアニズムが存在する。彼独自の構成力を持った、エルガーの世界が繰り広げられる。エルガーの音楽ではどちらかといえば控え目な存在でほとんど目立たない。でも彼のピアノ作品は捨てがたい。


イギリスのピアニスト、アシュレー・ウェイスが弾くエルガーのピアノ作品集は愉しめる。

・牧歌 op.4-1
・カリッシマ・5月の歌
・甘き想い出(ローズマリー)
・こだまの踊り(バレエ音楽『真紅の扇』より)
・3つの性格的小品~第2番『ムーア風のセレナード』
・『エニグマ』変奏曲


「ソナティナ」はエルガーの姪のために書かれた。
「愛の挨拶」を書いた翌1889年、エルガー32歳の作品である。






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2014年1月11日(土)

偏見版『倶楽シック音楽全集』-37① エルガー


【第81巻】”おもちゃ箱”のような音楽家 エルガー:Ⅰ 1857~1934(イギリス)
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エルガーという人は、まるで”おもちゃ箱”から色んな音楽を取り出してくれるような楽しい雰囲気があってたいへん好きな作曲家だ。
行進曲「威風堂々」で勢いよく飛び出して来たかと思うと、謎めいた「エニグマ(謎)変奏曲」で煙に巻き、「子供の魔法の杖」で駈けまわり、少し休んで神妙になったかと思うと、今度は交響曲第1番で堂々と正面から挑んでくる。次にたたみかけるようにチェロ協奏曲で圧倒され、お終いはヴァイオリン独奏の「愛の挨拶」で癒されることとなる。
交響曲や管弦楽曲を主体に、協奏曲、室内楽、弦楽合奏曲、そして器樂曲、声楽曲に至るまで幅広いジャンルの音楽を書いた。そのどれもが、愛情に満ち、精神性の高みを含み、常に斬新で、人の心をとらえる音楽と言えよう。
そんなエドワード・エルガーだが、今年で没後80周年を迎える。そう思えば、ごく最近まで生きていた作曲家なんだと、さらに親しみを一層覚えたりするのである。
<略>



おまけ。

やはり「愛の挨拶」をピアノで聴いてみたくなった。


エドワード・エルガー - Edward Elgar (1857-1934) :
Salut d'amour, Op. 12, "Liebesgruss"
デイヴィッド・オーウェン・ノリス - David Owen Norris (ピアノ)


ここでのピアノは、例の当時エルガーが愛用した自筆入りブロードウッドピアノでの演奏である。







by kirakuossan | 2018-02-10 08:33 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2017年 12月 02日

無気味な音がしたかと思うとエラー表示が出て...

2017年12月2日(土)

いい曲、なんの曲。

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2017年版いい曲、なんの曲」製作、今年ももうこんな時節となりました。




ヴィヴァルディ:
チェロ協奏曲 イ短調 RV 418 第一楽章
ミッシャ・マイスキー (チェロ)
オルフェウス室内管弦楽団

グリンカ:
ペテルブルクへの別れ - 第10曲 ひばり(M. バラキレフによるピアノ編)
アンナ・シェレスト(ピアノ)
ひばり(歌唱編)
ヒブラ・ゲルズマーワ(ソプラノ)

シューベルト:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D. 345
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ヨーロッパ室内管弦楽団

ハイドン:
十字架上のキリストの最後の七つの言葉 Op. 51, Hob.III:50-56 (弦楽四重奏版)より Introduction
エマーソン弦楽四重奏団

ヘンデル:
トロンボーン・ソナタ イ短調 Op. 1 No. 4, HWV 36 Adagio & Allegro
アビー・コナント(トロンボーン)
クレメンス・シュノール(オルガン)

チャイコフスキー:
懐かしい土地の想い出 Op. 42 よりNo. 1. Meditation
フィリップ・モル(ピアノ)
諏訪内晶子(ヴァイオリン)

グリンカ:
「母に祝福あれ」による変奏曲 ホ長調
ウラディーミル・ストウペル(ピアノ)

モーツァルト:
セレナード第7番 ニ長調 「ハフナー」 K. 250 VIII. Adagio - Allegro assai
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)




ということで選曲を済ませ、いよいよ自作CD作成の段になって、前もそうだったので、ノートパソコンの方ではどうしてか録音できないので(前は出来たのに?)、いつものとおり、前のデスクトップのvaioを引っ張り出して作業に入る。最初の2枚まではいつもと何ら変わりなく録音できたが、どうしてか3枚目から新しい空のディスクを挿入すると聞き慣れない無気味な音がしたかと思うとエラー表示が出て録音不能になってしまった。空の白いディスク同様、頭の中も真っ白になって、現在原因を調査中である。
故障だろうか??不安がよぎる。一晩寝たら直るだろうか?まさか人間じゃあるまいし・・・困ったことが起きてしまった。



by kirakuossan | 2017-12-02 14:45 | いい曲、なんの曲 | Trackback
2017年 09月 07日

1時間の大曲「ハフナー」

2017年9月7日(木)

いい曲、なんの曲。

セレナーデは複楽章による大規模な合奏曲で、一般的に恋人や女性を称えるために演奏される楽曲とされ、日本語では小夜曲と訳され夜をイメージさせるが、小夜曲とか夜曲とは夜の屋外で奏でられるところから来たものである。屋外だから、奏者は立って演奏することが多く、木管楽器やヴィオラ、あるいはコントラバスといった楽器が重用されるということになる。
セレナードで一番に思い起こされるのがモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(第13番 ト長調 K.525)である。20分足らずの楽曲で、長調、短調の違いはあるが、交響曲第40番とどこか似通った印象をもち、モーツァルトの作品で誰もが一番最初に耳にする音楽である。どちらも4楽章からなるが、8楽章からなる「ハフナー・セレナーデ」(第7番ニ長調K.250)という作品も名曲である。
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題からしてハフナー家の結婚式の前夜祭のために作曲が依頼されたものだが、これが実は1時間の演奏時間を要する大曲なのである。もう一つ有名な「ポストホルン」セレナード第9番ニ長調K.320が40分以上だが、それをも越す長さである。交響曲第35番 「ハフナー」ニ長調K.385にいたってはわずか20分そこそこなのに・・・
長すぎて演奏会には不向きなのかもしれないがもっと聴かれていい大曲である。1776年、モーツァルト二十歳の作品である。



d0170835_20284033.jpgモーツァルト:
セレナード第7番 ニ長調 「ハフナー」 K. 250
Serenade No. 7 in D Major, K. 250, "Haffner"
トーマス・ブランディス (ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
録音: May 1970, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany


by kirakuossan | 2017-09-07 19:22 | いい曲、なんの曲 | Trackback