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カテゴリ:クラシック( 1035 )

エルガーの珍しい曲

2019年4月20日(土)

 エドワード・エルガーが作曲した珍しいコントラルト(メゾソプラノ)と合唱、管弦楽のための作品というのがある。ミュージック・メイカーズ Op. 69 は1912年に作曲され、エルガー自身の手によって初演された。テクストはアーサー・オショーネシーの「Ode」(1874年)から採られており、曲には詩の全文が用いられている。

We are the music makers,
And we are the dreamers of dreams,
Wandering by lone sea-breakers,
And sitting by desolate streams;—
World-losers and world-forsakers,
On whom the pale moon gleams:
Yet we are the movers and shakers
Of the world for ever, it seems.

我らは音楽を紡ぐ者 
そして我らは夢を紡ぐ者
ひとたび波が打ち寄せれば放浪し 
寂れた小川の淵に腰を下ろす...


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 ここに登場するイギリス生まれのジャネット・ベイカー(1933~)。
以前、チェット・ベイカーを知ってからか、名の雰囲気からして自分勝手にジャズシンガーと思いこんでいたが、メゾ・ソプラノ歌手。バロックを初め、モーツァルト、ワーグナー、R.シュトラウスやマーラーを得意とし、母国の音楽家ブリテンやエルガーなども得意とする。温かみのある美声と正確な歌唱は高く評価されている。今朝のNMLで彼女のデッカでの録音集が配信されていたが、ほかにエルガーが聴きたくなった。


エルガー:
The Music Makers, Op. 69
作詞 : Arthur O'Shaughnessy(オネショシーと違うで)
ジャネット・ベイカー - Janet Baker (メゾ・ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団 - London Philharmonic Choir
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - London Philharmonic Orchestra
エイドリアン・ボールト - Adrian Boult (指揮)


次のシューベルトの歌曲などを聴いてみると、なるほど”温かみのある美声”というのがよくわかる。

シューベルト:「シルヴィアに」 Op. 106, No. 4, D. 891
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

まあそもそもがそんな曲調だけど。



by kirakuossan | 2019-04-20 08:55 | クラシック | Trackback

ジャケットに魅かれて。。。6

2019年4月18日(木)

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Stéphane de Carvalho

5 Preludes
Guitar Sonata
Las 4 Estaciones porteñas
La catedral

Heitor Villa Lobos, Leo Brouwe, Astor Piazzolla, Agustín Barrios Mangoré



ポルトガルのギタリスト ステファン・ド・カルバリョ。
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ギターって、いいなあ~




by kirakuossan | 2019-04-18 05:48 | クラシック | Trackback

ヘンデルのイタリアン・カンタータ

2019年4月14日(日) 

久しぶりにヘンデルなどいかが。

 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが21歳の時、イタリアに留学した。1706年から1710年にかけてイタリアの各地を巡った。フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア、ナポリを訪れ、ここでヘンデルは最初のオラトリオ「時と悟りの勝利」を作曲している。
 ローマではコレッリに会ってその影響を受けたり、またドメニコ・スカルラッティと鍵盤楽器の競演を行なったりしている。チェンバロではスカルラッティの方が優れ、オルガン演奏はヘンデルが圧倒したといわれる。
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 青年ヘンデルにとってこの5年間のイタリアでの体験は大きな成果を生み、イタリア滞在中に100曲の室内カンタータ、いわゆるイタリアン・ソロ・カンタータを作曲している。
 そのなかでもカンタータ 「炎の中で」 HWV 170 は、ガンバが刻むヘンデル特有の心地よいリズムに乗って、明るく、うきうきと力強く、今頃の季節にぴったりの音楽である。
d0170835_10343510.jpg ヴィオラ・ダ・ガンバは、スペインに起源を持ち、ルネサンス、バロック期のヨーロッパの宮廷で広く用いられた弦楽器で特に室内楽用に使われた。脚を意味する「ガンバ」の名の通り、楽器を両脚に挟んで演奏する。ヴァイオリンに比べて音量は劣るが、柔らかく優美な音色と、豊かな表現力を持つ楽器である。

きょう4月14日は、ヘンデルの260回目の命日。


炎の中で HWV 170
Tra le fiamme, HWV 170
アデーレ・シュトルテ(ソプラノ)
ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヘンデル祝祭管弦楽団
トーマス・ザンデルリンク(指揮)

by kirakuossan | 2019-04-14 10:17 | クラシック | Trackback

シノーポリのマーラー

2019年4月6日(土)

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 NMLの新着配信で久々にジュゼッペ・シノーポリが登場していた。マーラーの交響曲全集、「大地の歌」のみがシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏で、ほかはすべて当時の手兵フィルハーモニア管弦楽団とのものである。このディスクは主に1985年から94年にかけて録音されたもので、すでにNMLで以前より配信されていたが、どういうわけか今朝また新着タイトルとして紹介されている。






archive




指揮者100選☆54 シノーポリ



2014年10月9日(木)

指揮者界において1960年代から70年代にかけては、今から思えばひとつの世代交代の節目だったのではないか、と思われる。それは大指揮者たちを生んだ1900年代生まれが高齢になりつつあるなか、続く10年代生まれも中堅にさしかかって来る。ただそれに続く20年代生まれが、ピエール・ブーレーズ、ベルナルド・ハイティンクぐらいで比較的地味な指揮者が多く、全般的には不作ということもあって、飛んで次の30年代~40年代生まれの若手指揮者に次の期待がかかったのだろう。この当時、これからの新しい時代をになっていく期待の若手指揮者の名前がよく取りざたされた。今でもよく覚えているのが・・・
クラウディオ・アバド(伊, 1933~2014)小澤征爾(日本,1935~)ズービン・メータ(インド, 1936~)リッカルド・ムーティ(伊, 1941~)ジュゼッペ・シノーポリ(伊, 1946~2001)さらにもうひと世代若いリッカルド・シャイー(伊, 1953~)だった。ここで注目に値するのが、イタリア人指揮者が4人も占め、あとは東洋人が2人という顔ぶれである。このなかにドイツ人、フランス人指揮者が含まれていなかったことである。そしてこの6人の予想はいずれも的中したことになり、いずれも大指揮者の道を歩んだ。


d0170835_7574549.jpgd0170835_801870.jpgジュゼッペ・シノーポリ
Giuseppe Sinopoli、


(イタリア:1946~2001)

ユダヤ系イタリア人のシノーポリは指揮者であり作曲家でもあったが、少し変わり種で、同時に心理学と脳外科を学び、さらには考古学者でもあった。風貌からして、音楽家というよりは大学の研究者といった趣であった。そういった外見からのイメージもあってか、”異次元の世界に誘う”とかいって一種独特のカリスマ性を有し、また本人いわく「音楽は主観的でなければならない」と語り、異色の音楽解釈として捉えられた一面もある。~





ということで、久々にシノーポリを聴くことに。 
全集で唯一、1990年11月に東京池袋の芸術劇場における演奏会をライヴ収録した「嘆きの歌」も含まれている。


シェリル・ステューダー - Cheryl Studer (ソプラノ)
ワルトラウト・マイヤー - Waltraud Meier (メゾ・ソプラノ)
ライナー・ゴルトベルク - Reiner Goldberg (テノール)
トーマス・アレン - Thomas Allen (バリトン)
晋友会合唱団 - Shinyukai Choir
フィルハーモニア管弦楽団 - Philharmonia Orchestraジュ
ゼッペ・シノーポリ - Giuseppe Sinopoli (指揮)
録音: November 1990, Main Hall of Metropolitan Arts space, Tokyo, Japan



シノーポリは2001年4月20日、ベルリンで「アイーダ」を指揮中に突然の心臓発作で急逝した。享年55歳の若さであった。



by kirakuossan | 2019-04-06 07:31 | クラシック | Trackback

ジャケットに魅かれて。。。5

2019年4月3日(水)

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SHADES&CONTRASTS

Christina Sandsengen

Guitar Recital:
Sandsengen, Christina - Romance d'amour、La catedral...


朝から目が醒めた。フランス人形のようなモデルみたい。まるで婦人雑誌の表紙のようなジャケット。人気ギタリストらしいが。。。

「陰と対比」
クリスティーナ・サンドセンゲン(ギター)
録音:2013年8月12-15日、2014年5月20-26日、イスタンブール


名前通り”3度宣言”する。
フランス人形のようなモデルみたい。
フランス人形のようなモデルみたい。
フランス人形のようなモデルみたい。

https://youtu.be/R1reRrgrqm0




by kirakuossan | 2019-04-03 06:29 | クラシック | Trackback

久々にクリュイタンスの第九を聴く

2019年3月26日(火)

 さてさて今日はベートーヴェンの192回目の命日にあたる。なにか聴かないわけにはいかないだろう。
1957年から1960年にかけてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が初めてベートーヴェン交響曲全集の録音を行なった。この時の指揮者が当時の常任指揮者であったヘルベルト・フォン・カラヤンではなく、どういうわけかフランス系指揮者の印象が強いアンドレ・クリュイタンスであったことは有名。

このことは当ブログに以前にも書いたことがあるので、2012年4月8日の「指揮者100選☆28 クリュイタンス」の記事から抜粋を掲載。





アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens, ベルギー、1905~1967)
ベルギーのアントウェルペン出身の名指揮者である。彼のことは巨匠と呼ぶより”名指揮者”と呼ぶ方が何故か相応しいように思う。1964年、日本を訪れ鮮烈な印象を残してくれた。これが最初で最後の来日であった。彼をてっきりフランス人と思いこんでいたが、実はベルギーの人なのだ。それはもともとフランス音楽に秀でたものがある上に、来日したオケがパリ音楽院管弦楽団であったということに起因しているのだろう。彼の、フォーレの「レクイエム」やビゼーの「アルルの女」などを聴いていると純粋のフランス音楽そのものである。イーゴリ・マルケヴィチがウクライナ生まれでスイスの指揮者であるのにフランスの匂いがするのと似ている。クリュイタンスという名、発音がしにくく覚えにくいが、”古いタンス”といって覚えたものだ。

1964年の大阪国際フェスティバル協会によるパリ音楽院管弦楽団との来日公演となる。4月27日午後1時20分、パリ音楽院管弦楽団ら一行105名はKLM特別機で羽田に到着、直ちに日航機にに乗り換えて大阪に向かった。公演は全部で5種類のプログラムからなり、4月28日から5月11日にかけて、初日から前半は大阪(フェスティバルホール)で、途中、福岡を挟んで後半は東京(東京文化会館)で、全部で11公演が行われた。ラヴェル/管弦楽曲集、ベルリオーズ/幻想交響曲、ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、ブラームス/交響曲第4番などがメーンプログラム。この公演は歴史に残るもので、当時の日本のファンを魅了し「あまりの素晴らしさに、日本のオケに絶望すら感じさせる」とまで言わしめた。なおクリュイタンスの亡き後、パリ音楽院管弦楽団は発展的解散を遂げ、パリ管弦楽団へと改組された。



d0170835_16343482.jpgベートーヴェン:交響曲全集
グレ・ブロウェンスティーン(ソプラノ)
ケルステン・マイヤー(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テナー)
フレデリック・ガスリー(バリトン)
ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1957~1960年(ベルリン、グリューネヴァルト教会)


この録音、2,4,6,8番の偶数番号が昔から人気が高く、特に第6番「田園」はワルター、ベームと並んで同曲屈指の名演として支持を受けている。確かにそうなんだが、今日、1番~7番まで聴いてみたが、3、5、7番も力強くメリハリが効いて、ベートーヴェンらしくスケールの大きな音楽を展開する。要するに全部良いのだ。カラヤン色に染まる以前のベルリン・フィルならではの音色を生かしきった素晴らしい演奏だと思う。以前からもそのことは分っていたが、今日また再認識した。(オケの違いもあろうが、やはりクリップスよりはだいぶ上だわ、これは・・・)それに50年以上も前の録音とはとても信じられない鮮明な音だ。これが実はベルリン・フィル初めてのベートーヴェン交響曲全集の録音で、フルトヴェングラーやカラヤンを差し置いてクリュイタンスが行った、ということは楽団からどれだけの評価と信頼を勝ち得ていたかが覗える。目を変えて見ると、ばりばりのドイツ人指揮者カール・シューリヒトがパリ音楽院管弦楽団とベートーヴェン全集を収録するかと思えば、片方ではフランスの色彩が強いクリュイタンスがばりばりのドイツのオーケストラのベルリン・フィルと全集を組むとはまことに面白い話だ。また、「田園」第4楽章でのコーダでのフルートの澄んだ旋律、また「英雄」第1楽章では 、冒頭の2回和音が響き、シンプルな第1主題はチェロにより提示され、tutti(全合奏)に至り、その後、下降動機のところでオーボエ、クラリネット、フルートが奏でられる。これらのフルートは当時ベルリン・フィルの首席フルート奏者を務め、59年まで在籍した名匠オーレル・ニコレが多分吹いているはずだ、・・・と想像するのも面白い。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

d0170835_16471217.jpgところでクリュイタンスは、実は1905年の今日26日に生まれている。これはちょうどいい。ということで、彼の指揮で第9番「合唱付き」を聴いてみる、と相成った次第。

ゆったり堂々とした演奏、やはりこれも名演です。しみじみそう思います。



by kirakuossan | 2019-03-26 16:13 | クラシック | Trackback

ジャケットに魅かれて。。。4

2019年3月21日(木)


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BEETHOVEN, L. van: Lieder
(P. Schreier, Olbertz)

Peter Schreier
1968-1970, Studio Lukaskirche, Dresden, Germany



ペーター・シュライアー、今度はベートーヴェンの歌曲集。全67曲は圧巻である。シュライアー30代半ばの若い歌声が満喫できる。




by kirakuossan | 2019-03-21 16:01 | クラシック | Trackback

ぼくにも、ひょっとして名曲が作れるかもしれない

2019年3月21日(木)


1685年3月21日
バッハ生まれる
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d0170835_07375866.png
https://g.co/doodle/254s2t
ここにある音符を消去して、自分で音符を書いてみよう。



ぼくにも、ひょっとして名曲が作れるかもしれない...




by kirakuossan | 2019-03-21 07:20 | クラシック | Trackback

ジャケットに魅かれて。。。3

2019年3月15日(金)


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Mieczysław Weinberg
Piano Quintet, Op. 18

Kremerata Baltica
Yulianna Avdeeva



ポーランドに生まれ、ソ連で活動した苦難の生涯をおくったヴァインベルク
林田直樹氏に言わせれば、いま世界的に再評価の動きが著しく、マーラーやショスタコーヴィチの〝次に来る〟作曲家になるかもしれない、という。
鬼才ギドン・クレーメル率いるクレメラータ・バルティカ、ピアノはあのユリアンナ・アヴデーエワ、なにかと話題性の多い一枚でもある。



by kirakuossan | 2019-03-15 07:21 | クラシック | Trackback

ジャケットに魅かれて。。。2

2019年2月21日(木)

ジャケットに魅かれて。。。

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MENDELSSOHN, Felix:
Lieder ohne Worte (Songs without Words), Books 1-8 (Prosseda)


Book 1, Op. 19b
Book 2, Op. 30
Book 3, Op. 38
Book 4, Op. 53
Book 5, Op. 62
Book 6, Op. 67
Book 7, Op. 85
Book 8, Op. 102


Roberto Prosseda



 指揮者と違ってイタリアにはいま優れたピアニストが少ないのでは・・・と以前にも書いたが、ロベルト・プロッセダはそのなかの数少ない中堅のひとりである。メンデルスゾーンのスペシャリストと評され、また、パイプオルガンと同じような足鍵盤を持つペダル・ピアノ奏者としても知られる。メンデルスゾーンのピアノ曲といえばやはりこの曲集だろう。



by kirakuossan | 2019-03-08 05:57 | クラシック | Trackback