今日ホームで決められるか

2017年8月31日(木)
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W杯2018最終予選。
過去0勝2敗5分け。今宵果たして初めて勝てるのか?オーストラリアに。
7:35キックオフ。


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オーストラリアに2-0で初勝利。
W杯出場ホームで決めた!



by kirakuossan | 2017-08-31 18:34 | スポーツ | Trackback

カッコイイ!!

2017年8月31日(木)

8月も今日でおしまい。今年の夏は短かったなあ~
これ、信州リゾートサービスのブログから拝借。
「風が教えてくれた夏の終わり・・・ふと辺りを見回すとナナカマドの葉の色が褐色になっていました」

カッコイイ!!
なかなかこんなうまい表現出来ませんで。
ホロリときます。
参考になります。。。



風が教えてくれた夏の終わり・・・


平成29年8月25日(金)天気:曇り 8時現在気温:20℃

今朝、出勤して車を降りると心地よい風が私の前を吹き去りました。いつもよりちょっと強い風に、夏の終わりを感じました。ふと辺りを見回すとナナカマドの葉の色が褐色になっていました。8月も終わりに近づき長期滞在のお客様もだんだんとご自宅に戻られ、今年の夏もそろそろ終盤を迎えてきました。すぐそこに秋の足音が聞こえてくるような朝でした。

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里の田んぼでは稲穂が風に吹かれて気持ち良さそうです。後1ヶ月もすると、緑色の稲が黄色になり、稲刈りが始まります。



追記:
2017年9月1日(金)
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これが事務所前の赤いナナカマド木の実ですか。なるほど。



by kirakuossan | 2017-08-31 17:26 | 信州RS便り | Trackback

『みなかみ紀行』を辿って その9 日光湯元温泉

2017年8月31日(木)


『みなかみ紀行』若山牧水


十月廿七日。
丸沼の番小屋

洋燈より榾火の焔のあかりの方が強い様な炉端で、私の持って来た一升壜の開かれた時、思いもかけぬ三人の大男が其処に入って来た。C―家の用でここよりも山奥の小屋へ黒檜の板を挽きに入り込んでいた木挽たちであった。用が済んで村へかえるのだが、もう暮れたから此処へ今夜寝させて呉れと云うのであった。迷惑がまざまざと老番人の顔に浮んだ。昨夜の宿屋で私はこの老爺の酒好きな事を聞き、手土産として持って来たこの一升壜は限りなく彼を喜ばせたのであった。これは早や思いがけぬ正月が来たと云って、彼は顔をくずして笑ったのであった。そして私がM―老人を呼ぼうというのをも押しとどめて、ただ二人だけでこの飲料をたのしもうとしていたのであった。其処へ彼の知合である三人の大男が入り込んで来て同じく炉端へ腰をおろしたのだ。
 同じ酒ずきの私には、この老爺の心持がよく解った。幾日か山の中に寝泊りして出て来た三人が思いがけぬこの匂いの煮え立つのを嗅いで胸をときめかせているのもよく解った。そして此処にものの五升もあったらばなア、と同じく心を騒がせながら咄嗟の思いつきで私は老爺に云った。
「お爺さん、このお客さんたちにも一杯御馳走しよう、そして明日お前さんは僕と一緒に湯元まで降りようじゃアないか、其処で一晩泊って存分に飲んだり喰べたりしましょうよ」 と。
 爺さんも笑い、三人の木挽たちも笑いころげた。
 僅かの酒に、その場の気持からか、五人ともほとほとに酔ってしまった。小用にと庭へ出て見ると、風は落ちて、月が氷の様に沼の真上に照っていた。山の根にはしっとりと濃い雲が降りていた。


一升瓶一本で五人がほとほと酔ってしまったとあるが、恐らくおおいにの呑みたらなかったことだろう。少なくとも牧水にとっては・・・それにしても、牧水は朝に3合、昼に4合、夜に一升・・・は本当だろうか?これも話がだんだんと大きくなったのではないか、人間いくら酒好きと言っても、毎日これだけの量を飲むとは考えにくい。


日あたりに居りていこへど山の上の凍みいちじるし今はゆきなむ



十月廿八日。
日光湯元温泉

草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、終に金精の絶頂に出た。真向いにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。それと自分の立っている金精峠との間の根がたに白銀色に光って湛えているのは湯ノ湖であった。これから行って泊ろうとする湯元温泉はその湖岸であらねばならぬのだ。ツイ右手の頭上には今にも崩れ落つるばかりに見えて白根火山が聳えていた。男体山の右寄りにやや開けて見ゆるあたりは戦場ヶ原から中禅寺湖であるべきである。今までは毎日毎日おおく渓間へ渓間へ、山奥へ山奥へと奥深く入り込んで来たのであったが、いまこの分水嶺の峰に立って眺めやる東の方は流石に明るく開けて感ぜらるる。これからは今までと反対に広く明るいその方角へ向って進むのだとおもうと自ずと心の軽くなるのを覚えた。
 背伸びをしながら其処の落葉の中に腰をおろすと、其処には群馬栃木の県界石が立っていた。そして四辺の樹木は全く一葉をとどめず冬枯れている。その枯れはてた枝のさきざきには、既に早やうす茜色に気色ばんだ木の芽が丸みを見せて萌えかけているのである。深山の木は斯うして葉を落すと直ちに後の新芽を宿して、そうして永い間雪の中に埋もれて過し、雪の消ゆるを待って一度に萌え出ずるのである。
 其処に来て老番人の顔色の甚しく曇っているのを私は見た。どうかしたかと訊くと、旦那、折角だけれど俺はもう湯元に行くのは止しますべえ、という。どうしてだ、といぶかると、これで湯元まで行って引返すころになるといま通って来た路の霜柱が解けている、その山坂を酒に酔った身では歩くのが恐ろしいという。
「だから今夜泊って明日朝早く帰ればいいじゃないか」
「やっぱりそうも行きましねエ、いま出かけにもああ云うとりましたから……」
 涙ぐんでいるのかとも見ゆるその澱んだ眼を見ていると、しみじみ私はこの老爺が哀れになった。
「そうか、なるほどそれもそうかも知れぬ、……」
 私は財布から紙幣を取り出して鼻紙に包みながら、
「ではネ、これを上げるから今度村へ降りた時に二升なり三升なり買って来て、何処か戸棚の隅にでも隠して置いて独りで永く楽しむがいいや。では御機嫌よう、左様なら」
 そう云い捨つると、彼の挨拶を聞き流して私はとっとと掌を立てた様な急坂を湯元温泉の方へけ降り始めた。

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『みなかみ紀行』では最初、軽井沢から始まって、嬬恋、草津、花敷と廻って行ったが、これらの温泉や雰囲気は何度か訪れ馴染みがあるが、四万から以降、法師、湯宿、老神、白根、そして日光の温泉と続くが、どこも魅力があって旅愁を誘わざるを得ない。
群馬県北東部、沼田もふくめてみなかみは是非訪れたいところである。できれば、みなかみ十八湯のどこかの宿で一、二泊し、牧水の足跡を訪ねてニ三日かけて巡るのも愉しいものである。


湖をかこめる四方の山なみの黒木の森は冬さびにけり
中禅寺湖にて。。。

牧水の旅はまだつづく・・・



ではこのへんでおしまい。

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by kirakuossan | 2017-08-31 07:16 | 文芸 | Trackback

最終回はマーラー9番

2017年8月31日(木)

松井くんから例の日経夕刊の「クラシック名演・名盤」(福島章恭・文)記事のメールが入ってきた。今回で最終回ということだが、やはりブルックナーの次は最後にマーラーだ。



d0170835_06063070.jpegマーラー:
ジョン・バルビローリ (指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

マーラーの交響曲第9番を中心に語られていく。ジョン・バルビローリがベルリン・フィルの団員たちから乞われて肝いりで収録された演奏がもっともよく知られた名演奏だが、福島氏もごたぶんにもれずマーラーはこの演奏から入ったようだ。ただ最近では心の変化が生じていて、「マーラーの心の葛藤を共有しながらも、表に出さずじっと耐える演奏により魅かれるようになって来た」と語る。
そもそも思うに、マーラーは第1番のあのセンセーショナルな音楽に始まり、清楚な4番、5番でひとつの頂点を迎え、6番から混迷の音楽へと向かう。7番でさらに深遠な部分に立ち入り、最後は9番で「別れ」や「死」を連想させる暗い音楽でしめる。
福島氏は苦手なマーラーのシンフォニーにあってこの9番がお気に入りとあるが、ボクはむしろこの9番が最も苦手な曲である。いつも思い直して聴こうとするがやはり最後までよくわからない。7番の「夜の歌」が一番理解しにくいものと思ってきたが、今ではこの9番である。とにかくこういった類の暗さは苦手だ。


そこでまず紹介されるのはカレル・アンチェル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団盤、1966年の収録である。彼はナチスに妻子を奪われる悲惨な体験をするが、これはさすがアンチェルといった演奏だが、そういった自らの体験を思い起こさせるのかさすがにその暗さは増すのである。
カレル・アンチェル - Karel Ančerl (指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 15 April 1966, The Dvořák Hall of Rudolfinum, Prague, Czech Republic


ほかにクーベリックの演奏が語られ、クレンペラーも出て来るが、やはりクレンペラーのは、別の凄みがある。

5回のシリーズだった「クラシック名演・名盤」、単なる上辺だけの解説文と違って福島氏自らの体験や思いが凝縮されて愉しい読み物だった。
毎度記事を送ってくれた松井くんに感謝。

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by kirakuossan | 2017-08-31 06:29 | クラシック | Trackback