「文学温泉紀行」準備編④ 鞆の浦

2017年2月24日(金)

「文学温泉紀行」

吾妹子(わぎもこ)が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき   大伴旅人

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昨日松井君と電話で話していていいヒントをもらった。「車中泊するなら、道の駅がべんりだよ」なるほど、頭にはコンビニしかなかったが、道の駅なら比較的広いし、外にトイレもあるし・・・ということで確かにその通りだ。で、これからコースを見るにしても「道の駅」との兼ね合いを考えながら行程を練ることにしよう。


第2日
5月19日(金) 
(予定)

この日は朝早く出て200km以上の走行を目指す。途中に、姫路城は寄るにしても、備前や倉敷などがあるが、何度か来たこともあるので、ここは思い切ってパスして、一気に広島に入り福山まで行ってしまおう。

07:00 有馬口唐櫃出発
 ⇓(R15)
08:00 須磨
 ⇓(第二神明道路・R2)
09:00 姫路城(10:00)
 ⇓(R2)
13:00 福山
 ⇓(R22)
13:30 鞆の浦温泉(14:30)
   天然ラジウム温泉日本有数のラジウム(単純弱放射能冷鉱泉)含有量を誇る。
   景勝館漣亭入浴時間(11:00~14:30 1300円)
 ⇓ 
14:30~16:30 鞆の浦散策
         医王寺太子殿、太田家住宅、常夜灯、雁木、福禅寺など。

道の駅「アリストぬまくま」084-987-5000 で車中泊。(走行距離:270km)




鞆の浦
広島県福山市鞆地区の沼隈半島南端にある周辺海域で、古来より国の名勝とされた。鞆の浦の港町である鞆には古い町並みが残り、美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれている。朝鮮通信使の寄航地にも度々指定され、1711年(正徳元年)の第8回通信使では従事官の李邦彦が宿泊した福禅寺から見た鞆の浦の景色を「日東第一形勝」(朝鮮より東の世界で一番風光明媚な場所の意)と賞賛した。
宮城道雄は失明する前、父親の故郷である鞆の浦で祖父母に育てられたが、そのとき目に焼き付けた鞆の浦の海をイメージして作曲したのが箏曲「春の海」。


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by kirakuossan | 2017-02-24 16:42 | 文学温泉紀行 | Trackback

「無用な口を出すな」

2017年2月24日(金)

文化六年(1809)の十一月、丈和は大名小路(現・東京都千代田区丸の内)の稲垣太郎左衛門家の碁会に招かれた。稲垣家は長岡藩の家老職を務める名家で碁界の大きな後援者の一人だった。そこで、安井門下の桜井知達というまだ十三歳の少年と対局した。でも少年はすでに二段、手合いは四段の丈和に対して定先と決められた。丈和とは後に名人碁所に就いた十二世本因坊のことで、この時、22歳の若者であった。


兄弟子の智策に似ていると丈和は思った。智策もまた早見え早打ちだった。これが才能というものか-。
碁は黒がいいままに中盤に差し掛かった。
この日は全部で三つの対局があり、碁好きの武士が十数人集まっていたが、その多くが丈和と知達の碁を眺めていた。観戦者が対局中に感想を口にすることは絶対にない。素人碁はともかくとして、玄人の碁に口を出すのは御法度だった。観戦者が対局中の碁の感想を語るときには、別室に行くことになる。
碁盤と将棋盤の裏にはへこみ彫ってあるが、これは梔(くちなし)の花をかたどったもので、また四つの脚は実を模したものだと言われる。梔の果実は熟しても割れないために「口無し」という名になったという説があるが、碁盤の裏に梔の花と実が意匠されたのは、「無用な口を出すな」という意味が込められているという。

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d0170835_15393279.jpg百田尚樹著の『幻庵』を暇を見つけては、10ページ、20ページと読みつないでいるが、江戸時代の棋士が次々と登場する。いずれも幼いころからの対局ぶりを追って書かれているが、話はよく脱線して、囲碁の知識があれこれ語られる。これが結構参考になって、囲碁を好む者にとっては興味深い。上下巻で全800ページにも及ぶ長編だが、ゆっくり味わって少しづつ読み進めることもあって、まだ200ページあたりである。




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by kirakuossan | 2017-02-24 15:11 | 囲碁 | Trackback

先に「新世界より」が聴ける

2017年2月24日(金)
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第36回 東芝グランドコンサート2017と銘打って、3月にNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)が来日する。タクトはいま注目されるひとりのポーランド人指揮者クシシュトフ・ウルバンスキ、ソリストも庄司紗矢香とアリス=紗良・オット。3月7日から東京を皮切りに、宮城、愛知、神奈川、福岡、そして最終大阪の6公演。

演奏曲目
<Aプログラム>
グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』 序曲
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
(ヴァイオリン:庄司紗矢香)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
<Bプログラム>
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
(ピアノ:アリス=紗良・オット)
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30

管弦楽:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
ソリスト: 庄司紗矢香(ヴァイオリン)<Aプログラム>
アリス=紗良・オット(ピアノ)<Bプログラム>



大阪公演は<Bプログラム>で、「ツァラトゥストラはかく語りき」を愉しみにしているのだが、東京、宮城、愛知は<Aプログラム>で、「新世界より」をやる。
この、「新世界より」、昨年の6月にウルバンスキ指揮NDRエルプフィルハーモニー管の同じ顔合わせの演奏がCDになっており、今日、NMLで配信された。これを聴けばおおよその見当がつくというもの。今日は夜も更けて来たので寝るとして、明朝早速聴いてみることにしよう。


d0170835_0272323.jpgドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95

北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団
クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
(録音: 21-24 June 2016, Laeiszhalle, Hamburg, Germany)




追記:
(7:30)
d0170835_732575.jpgまず聴き出して直ぐに感じたのは、音の録り方。一歩下がった奥行き感を感じさせるこの響きはもともと嫌いではない。Laeiszhalle(ライスハレ)のグローサーザール、ハンブルクにある北ドイツ放送交響楽団とハンブルク交響楽団の本拠地となっているコンサートホールで、1908年に完成、108年の歴史を誇る。

ウルバンスキは、そのホールで節度ある謳わせ方をする。メロディ・ハーモニー・リズム、それに音の強弱の出し入れ、全てにおいて無理なく自然な流れで心地よい。この34歳の指揮者、大したものである。好い「新世界」だ。

d0170835_851268.jpgただこの1月より新たにオープンしたエルプフィルハーモニー・ハンブルクに本拠地を替えた。由緒ある箱型ホールから斬新なヴィンヤード型ホールに180度転換、楽器の鳴らし方も変わってくるだろう、果して吉と出るか凶と出るか。



この「新世界より」と一緒に収められているドヴルザークの交響詩も好い曲だ。
交響詩「英雄の歌」 B. 199, Op. 111
北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団
クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
(録音: 10 and 13 December 2015, Laeiszhalle, Hamburg, Germany)


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by kirakuossan | 2017-02-24 00:14 | クラシック | Trackback