2021年 01月 19日
朝の一曲 165 久々にアーベントロートを聴く。 |
2021年1月19日(火)
朝の一曲
久々にアーベントロートを聴く。
1951年夏。
例の「第九」の演奏では今でも最高峰のひとつと数えられるフルトヴェングラーとバイロイト祝祭管弦楽団 の演奏が7月29日バイロイトで行われた。
ちょうどその一か月前にライプツィヒの放送局のスタジオで「第九」演奏の収録が行われた。オーケストラは放送局専属のライプツィヒ放送交響楽団、そこで指揮するのはヘルマン・アーベントロート。
アーベントロートはナチスの政策に非協力的であることを理由に、当時その地位にあったケルン音楽大学学長などの職務を解任され公職追放された。のちにブルーノ・ワルターが亡命して空席となっていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団常任指揮者に就任し終戦まで務めた。このとき引き換えにナチスへの入党を余儀なくされたが、ナチスに賛同しない彼は党大会に一度も参加することはなかった。
ベートーヴェン:
エディット・ラウクス(ソプラノ)
ディアナ・オイストラティ(アルト)
ルートヴィヒ・ズートハウス(テノール)
カール・パウル(バス)
ライプツィヒ放送合唱団 ライプツィヒ音楽大学合唱団
ライプツィヒ放送交響楽団
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
1951年6月29日ライプツィヒ放送局スタジオ
「第九」演奏としては、ぼくはフルトヴェングラーよりアーベントロートの方が感動する。
アーベントロートは1883年の今日生まれた。
by kirakuossan
| 2021-01-19 08:12
| クラシック
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