2019年 07月 19日
「趣味の良い音楽」 .......知られざる作曲家120 アダルベルト・ギロヴェッツ |
2019年7月19日(金)
ボヘミア出身のウィーン古典派の作曲家であるアダルベルト・ギロヴェッツ(1763~1850)はベートーヴェンとフンメルのはざまに生きた。ベートーヴェンより7歳年長だが、ベートーヴェンの葬儀には棺の介添えを受け持ったというぐらいに終生ベートーヴェンの音楽を支持した。
ギロヴェッツ弦楽四重奏曲集
30曲のオペラを筆頭に、28曲ものバレエ音楽、そしてモーツァルトなみの約40に上る交響曲、さらには数多くの弦楽四重奏曲やピアノ三重奏曲、そして100曲を越える声楽曲やミサ曲など。ジャンルは全般にわたった。なのに現在になってどれ一つ彼の名を示し得る作品が残らなかったのも不思議である。しかもどれをとっても素晴らしいのに。
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
マティアス・バーメルト(指揮)
ロベルト・シューマンがベートーヴェンと並列で評価するぐらいあって交響曲作品の水準は群を抜く。
さらには彼の室内楽も素晴らしい。いわゆる「趣味の良い音楽」それは単に上品なだけでなく、もちろんサロン的音楽では決してない、独創性に富んだギロヴェツの世界である。
ケルン・プレイエル四重奏団 - Pleyel Quartett Köln
by kirakuossan
| 2019-07-19 10:30
| 知られざる作曲家
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