2018年 11月 29日
新盤☆秀盤 NO31 溌剌とした愉しいロッシーニを満喫 |
2018年11月29日(木)
期待のイタリア人若手指揮者のひとりミケーレ・マリオッティの新録音が出た。しかも嬉しいことに彼が得意とするオペラ作品で、ロッシーニの序曲集、オーケストラは手兵のボローニャ市立劇場管弦楽団 とくれば、これはもう聴かないわけにはいかない。
2007年11月、ボローニャ市立劇場でのヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」公演の成功を皮切りに、その翌2008年2月より、ボローニャ市立劇場の首席指揮者を務めることに、それは弱冠29歳の若さでの就任となった。
前にも書いたが、イタリアは若手指揮者の宝庫だ。アンドレア・バッティストーニ(31歳)、ダニエーレ・ルスティオーニ(35歳)、そして39歳のミケーレ・マリオッティ。バッティストーニがスカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイエルン国立歌劇場で活躍すれば、ルスティオーニはロイヤル・オペラ・ハウスで、そしてマリオッティはボローニャということになる。三人ともオペラから出発したことも共通点でいかにもイタリア人指揮者である。さらに前二人はそれぞれ日本のオーケストラとも親しい関係にあって、東京フィル・ハーモニー、東京交響楽団といったあんばい。マリオッティは日本での知名度はまだ二人に及ばないかも知れないが、さすが最も年長だけのことはある、懐の広い音楽を聴かせる。上品な軽やかさに加えて溌剌とした愉しいロッシーニが満喫できる。
ロッシーニ:序曲集
ボローニャ市立劇場管弦楽団 - Bologna Teatro Comunale Orchestra
ミケーレ・マリオッティ - Michele Mariotti (指揮)
録音: May 2018, Library of the Convento San Domenico, Bologna, Italy
by kirakuossan
| 2018-11-29 20:00
| 注目盤◎
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