気楽おっさんの蓼科偶感

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2018年 10月 13日

さだめなく とび散らふ 落葉かな。

2018年10月13日(土)


海潮音
上田敏訳

遙に満洲なる森鴎外氏に此の書を献ず



落葉      ポオル・ヴェルレエヌ

秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。


仏蘭西の詩はユウゴオに絵画の色を帯び、ルコント・ドゥ・リイルに彫塑の形を具そなへ、ヴェルレエヌに至りて音楽の声を伝へ、而して又更に陰影の匂なつかしきを捉とらへむとす。  訳者



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1905年(明治38)の今日、上田敏の訳詩集『海潮音』が刊行された。
おもにヨーロッパの詩人の訳詩集で、29人の57篇の訳詞がまとめられ、日本に初めて象徴派の詩を紹介した。
ときに東大講師上田敏32歳であった。
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by kirakuossan | 2018-10-13 06:45 | 文芸 | Trackback
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