2018年 07月 17日
100回目の夏 ⑰ 100年間皆勤出場の15校 |
2018年7月17日(火)
第100回全国高校野球選手権記念大会
一番最後に島根大会が15日から開幕となって、日本列島すべてが高校野球一色となった。これは意外な気がしないでもないが、鳥取県と合わせて山陰地方は実はもともと高校野球が盛んなところである。中四国地方が盛んなことは理解できるが、山陰地方となると正直首をかしげてしまう。
しかし第1回大会から山陰代表として鳥取中学が出場していること。また夏の高校野球で1915年の第1回大会から一度も欠場することなく地方大会に出場している「皆勤校」が全国に15校あるが、このうち鳥取から鳥取西(鳥取中)米子東(米子中)、島根から松江北(松江中)大社(杵築中)と4校を数える。中四国は1校もないのに比べても山陰から全国15校中4校を輩出していることではじめて理解できる。
あとの皆勤11校は、関西地区に集中しており、京都から同志社(同志社中)山城(京都五中)西京(京都一商)、兵庫から神戸(神戸一中)兵庫(神戸二中)関西学院(関西学院中)、大阪の市岡(市岡中)、和歌山の桐蔭(和歌山中)の8校、それに愛知の時習館(愛知四中)旭丘(愛知一中)、そして岐阜(岐阜中)ということになる。こうしてみると愛知を境に西日本がすべてを占める。
鳥取西(夏23春4)2008年夏
米子東(夏13春8)1991年夏(1996年春)
大社(夏8春2)1992年夏
松江北(夏2春2)1946年夏(2002年春)
同志社(夏2春0)1924年夏
山城(夏3春1)1961年夏
西京(夏3春4)1948年夏(1982年春)
神戸(夏4春3)1947年夏
兵庫(夏1春4)1915年夏(1966年春)
関西学院(夏7春6)2009年夏
市岡(夏10春11)1940年夏(1995年春)
桐蔭(夏20春16)1986年夏(2015年春)
時習館(夏1春2)1916年夏(1953年春)
旭丘(夏8春4)1929年夏
岐阜(夏3春3)1954年夏(1978年春)
さすがに15校すべて甲子園の土を踏んでいるが、夏の選手権では兵庫(神戸二中)は夏の第一回大会出場が、また時習館もその翌年の第二回大会が唯一のもの、一方、鳥取西は23回、桐蔭も20回を数える。夏の優勝経験があるのが、桐蔭2回、神戸、関西学院、旭丘がそれぞれ1回ずつ。
これら15校の今年の活躍を見るのも面白い。
鳥取西は境港総合に13-1、山城は城南菱創に4-3、関西学院は県西宮に11-2、桐蔭は初芝橋本に10-1、岐阜は中津商に6-4と緒戦快勝している。愛知大会の旭丘は稲沢東(8-4)一宮商(10-1)名経大市邨(9-7)と快調に勝ち進んでいる。一方、3回戦まで進んだ西京は昨日東山に1-4と惜敗、初戦敗退松江北、同志社、神戸、兵庫、時習館。大社は今日江津工と対戦、米子東は明日米子松蔭と緒戦だ。
今年もっとも甲子園に近いのは実力も兼ね備えた鳥取の米子東のようだ。昔は毎年のようにその名を聞いたが、もう甲子園から25年以上も遠ざかっている。この記念大会で久しぶりに懐かしい名を聞いてみたいものだ。
鳥取県から甲子園の切符を手にする確率は1/24、日本で一番競争率が低い。記念大会では大阪、兵庫、愛知、神奈川、福岡、千葉、埼玉らが2校出場となるが、初芝立命館の南大阪などは大阪を2分割したといっても出場確率は1/87と難関である。静岡県などは気の毒で分割までは行かず結局1県1校、1/111の最難関のひとつとなった。以前から2分割の東東京は1/132、西東京は1/130。
by kirakuossan
| 2018-07-17 06:17
| スポーツ
|
Trackback