2018年 07月 07日
100回目の夏 ⑦ 地方大会の話題から~群馬大会 82歳の監督 |
2018年7月7日(土)
追記:
第100回全国高校野球選手権記念大会
群馬大会
公立高校は県立、府立などが圧倒的多数だが、それ以外に市立、町立、村立とさまざまな形態がある。市立高校は大都市を中心に33道府県に多く存在するが、町立高校は北海道に14校、福岡県に1校があるのみ、村立高校にいたっては北海道にわずか3校だけ存在する。さらに公立高校の珍しい形態で組合立というのもある。特別地方公共団体たる一部事務組合が設置する高校で、以前は12~3校存在したが、現在では全国に3校、福岡県に2校、そして群馬県に1校あるのみで、その群馬県の1校が沼田市と利根郡のみなかみ町・片品村・川場村・昭和村で構成された組合による利根沼田学校組合立利根商業高等学校。
実はこの学校がクラブ活動に熱心で、運動部の全国大会出場や吹奏楽部の吹奏楽コンクールでの入賞を果たし、群馬県内の高校の中でも充実した施設を誇っている。中でも野球部は専用の練習室やグラウンドを持ち環境に恵まれている。そこへ2015年8月、以前20年間務めた近大付高の監督時代に甲子園出場に3度(いずれも選抜大会)導いた豊田義夫氏が監督に就任した。利根商は過去、第55回大会(1973年)70回(1988年)75回(1993年)と3度群馬大会の決勝まで進んだがいずれも敗れて甲子園の土は一度も踏めていない。そのあと低迷時代が続くが、豊田監督就任の翌年2016年には久々にベスト8まで勝ち進んだ。その豊田氏は全国で最長老の82歳監督、今日から始まった群馬大会、開会式直後の第1試合に登場、同校は来年から校名が変わることもあって、監督と学校にとって「最後の夏」に挑む。たったいまその試合が始まった。見事な集中打で逆転勝ち、緒戦を飾る。
群馬大会1回戦
西邑楽003000000=3
西邑楽003000000=3
利根商00000150X=6
なお今日から同じく開幕予定だった京都大会、長野大会は集中豪雨のため順延となった。
2018年7月15日(日)
「ぼくの高校野球は終わりました。お世話になりました」
バットを手にしたまま、利根商の豊田義夫監督は報道陣に頭を下げた。
2回戦(14日)
利根商100001000=2高崎東00001310X=5
by kirakuossan
| 2018-07-07 09:30
| スポーツ
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