2018年 06月 24日
少年と少女の目 |
2018年6月24日(日)
ヒューゴ・シンベリの「傷ついた天使」(1903年)
どこか魅かれる画である。題材がユニークだし、二人の少年の表情が気にかかる。後ろで担ぐ少年の目つきにしばし緊張が走る。ヒューゴ・シンベリ(1873年6月24日~1917)はフィンランドの象徴主義画家である。
同世代のフィンランドの写実主義の画家にエーロ・ヤルネフェルト(1863~1937)がいるが、彼の「賃金奴隷」(1893年)も以前から気にかかる画である。
象徴派と写実派の違いはあれ、この少女の目とシンベリの少年の目は、僕には同質に見える。
by kirakuossan
| 2018-06-24 11:11
| 美術
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