信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。 当ブログ名は2018年7月1日をもって「のんきなとうさんの蓼科偶感」に変更いたしました。


by kirakuossan
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週末の価値ある配信

2018年3月31日(土)

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2018年度も今日が最終日。NMLの新着配信、土、日曜日にはないことがほとんどだが、今日は価値あるアルバムが一つ配信されていた。ブーレーズのマーラー全集だ。
ピエール・ブーレーズ(1925~2016)は、何といっても1963年にフランス国立管弦楽団との「春の祭典」で鮮烈なデビューをした印象が強いが、もともとはヴェーベルンやシェーンベルクなどの音楽に端発し、自らも現代音楽作曲家として活動するなど、正直、ロマン派や古典派の音楽を熱心に聴く我々にはもうひとつ馴染めない存在だった。せめて近寄れるとすればドビュッシーぐらいであった。(これすらいまだに馴染めない難しい音楽ではあるが)彼はストラヴィンスキー音楽の再評価に努めたことでも知られ、d0170835_08131225.jpg1969年には再度、翌70年から3年間、ジョージ・セルをサポートするかたちで音楽顧問をつとめることになったクリーヴランド管弦楽団を指揮して2枚目の「春の祭典」を出している。どういうわけかこのレコードを手に入れ、初めてストラヴィンスキーの音楽と出会い、少なからずカルチャーショックを受けたものである。

指揮者としては1971年からはBBC交響楽団首席指揮者とニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督を兼ねたこともあって、アメリカかイギリスの人と思いがちであるが、フランス人である。その彼が、69歳から晩年にかけて意欲的にマーラーの交響曲を録音した。それをまとめたのがこのDeutsche Grammophonから出ているものだが、ここでのオーケストラがまた魅力的なのである。第4番や第7番などはクリーヴランド管弦楽団と、第1番と第9番はシカゴ交響楽団と、そして第2番、第3番、第5番、第6番や「大地の歌」などはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と、さらには第8番ではシュターツカペレ・ベルリンが出てくる。この「千人の交響曲」が2007年、ブーレーズ82歳の最晩年の録音となり、マーラー交響曲全集は完結した。こうしていくつかの一流オーケストラの音色を聴き比べられるのもこの全集の楽しみである。
これは週末に楽しみが増えたというものだ。


マーラー:
クリーヴランド管弦楽団
シカゴ交響楽団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
シュターツカペレ・ベルリン
ピエール・ブーレーズ (指揮)
録音:1994~2007

ストラヴィンスキー:
フランス国立管弦楽団
ピエール・ブーレーズ (指揮)
録音: 18 June 1963



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by kirakuossan | 2018-03-31 07:05 | クラシック | Trackback