2018年 03月 17日
センバツ、90年の節目を迎えて。。。⑰ どこが勝ち進むか? |
2018年3月17日(土)
いよいよ23日開幕!
第90回記念選抜高校野球大会
ベスト8予想
Aブロック
強打の聖光学院対まとまりの東筑。聖光は東北大会の覇者で甲子園の常連組、一方の東筑も昨夏の大会、そしてセンバツは二季連続と甲子園づく。開幕試合から大いに盛り上がる好ゲームになりそうだ。今大会は進学有数校の出場が目立つが、東筑もその1校。ここは期待も含めて東筑が守り勝つとみたい。
続く、静岡vs駒大苫小牧。東海大会を制した静岡も有数の進学校だが、ここも最近甲子園の常連で2011年以降、春3回、夏3回甲子園の土を踏んでいる。15年春はベスト8まで進んだ。駒大苫小牧は2004年、5年と夏の大会に田中投手らを擁して連覇したが、センバツは4年ぶり。両者互角の戦いになりそうだが、僅差で静岡か。
2回戦で東海大相模が登場、東筑(or聖光学院)と対戦、このゲームも目が離せないが、投打に優れる東海大相模が有利。そして3回戦で東海大相模と静岡が対戦するだろう。この一戦がまた素晴らしい好ゲームを展開するだろう。出場校中最強の長打力を誇る相模打線と失策が極めて少ない堅い守りの静岡、さてどちらに軍配があがるかだが、東海大相模の戦績は群を抜く。チーム勝ち数64勝(2敗2分け)はトップ、勝率.970(2位)、公式戦チーム打率.388(5位)、チーム長打数439本(2位)、チーム四死球数337(1位)、チーム盗塁数121(4位)投手力3本柱(斎藤・野口・浅海)の防御率平均は1点台前半。やはり地力で東海大相模が有利か。
Bブロック
さて膳所の緒戦は日本航空石川。センバツは初出場ながら昨秋の北信越大会優勝校で、昨年夏の大会にも出場している有力校。チーム打率.363は全体で4位、ただ投手力が見劣りしそうで、両校の投手の出来いかんで試合が左右されそうだ。膳所の走って送っての手堅い作戦が功を奏すると勝機も十分に見える。ここは当日甲子園まで応援に行くつもりだが、期待も込めて膳所に勝って欲しい。
明徳義塾vs中央学院は決勝戦で当たってもおかしくない顔合わせだ。明徳は昨秋の明治神宮野球大会の優勝校、中央学院は初出場ながら関東大会の雄である。両校とも投打に優れ、大型チーム同士のカラーも似通っているが、緻密さにおいては明徳に分がありそうだ。中央学院の打線は長打力があるが三振数も全体で2番目に多く、失策においてはワースト1の121個、1試合平均1~2個は覚悟しなければならず荒さが目立つ。意外な大差で明徳義塾が勝利しそうだ。
3回戦で膳所と日本航空、どちらが出て来ても、明徳義塾には残念ながら歯が立たないだろう。その意味でも膳所の緒戦は何としてでも勝利したいものだ。
Cブロック
英明、国学院栃木、延岡学園とこの3校は横一線。ただ前2校は練習試合も含めて負け数も結構多く、絶対的な強みはない。延岡学園には中学時代に軟式で全国制覇を連覇したメンバーが6人もいて、まとまり感はありそうだ。で、延岡学園が進むとみる。
富山商vs智辯和歌山。智辯和歌山は近畿大会準優勝、チーム打率.361は明徳義塾と並んで全体の5位、しかももっとも三振数の少ないチームでもある。富山商の勝ち目はエース沢田投手の出来いかんにかかる。
3回戦では、結局実力的に一日の長をもつ智辯和歌山が準々決勝へ駒を進めるだろう。
Dブロック
智辯学園は打力のチーム、全体で聖光学院に次ぐ2位の.380、公式試合だけならチーム打率.422と脅威の数字を残す。そんな相手に日大山形が臨む、夏の大会では頻繁に出場するがセンバツは実に36年ぶりの出場になる。最近の東北勢は数段の実力をつけてきており、日大山形も2006年夏はベスト8まで、2013年には初戦で姉妹校の強豪日大三を7-1と打ち負かし、つづく作新学院にも快勝、準々決勝では明徳義塾まで倒し、堂々ベスト4まで進出した。今年のチームはこれといって目立った数字は残してはいないが油断はできない。ここでは期待を込めて日大山形を挙げたい。
一方、下関国際vs創成館は比較的近隣同士の対決。創成館は九州大会の覇者で、明治神宮大会の準優勝校。昨年夏甲子園初出場の下関はセンバツも続けて初出場ながら中国大会準優勝チームで侮れない。でもまともに渡り合えば創成館に分がある。
3回戦は日大山形と創成館の対戦に。ここでも期待に乗って日大山形に進んで欲しい。このブロックでは正直なところ智辯学園と創成館の勝者が勝ち進みそうだが・・・
Eブロック
明秀日立、瀬戸内、高知から1校が3回戦に進むことになるが、実力的にはほぼ互角、また投打においても傑出した点がないところは似通っている。瀬戸内は有数の野球王国広島ながらどことなく線が細い、高知はセンバツ出場を高松商に逆転して選ばれた運を持つ。ただ明秀日立は甲子園初出場だが、昨秋の関東大会で健大高崎を7-5、慶応を7-4、決勝で中央学院に敗れはしたものの5-6と善戦し準優勝に輝いた。で、ここは明秀日立。
21世紀枠の伊万里は気の毒というか、よりにもよって大阪桐蔭とあたってしまった。今年の大阪桐蔭は新チームになってからの試合数は25試合と少ない、でも敗れたのはただ一度、明治神宮野球大会での創成館戦(4-7)のみ。チーム打率も.318と決して高くはないが、公式試合での打率は.351と一気に上がる。加えて投手力が質・量ともに充実しており、さらにはチーム失策数もわずか6個、もちろんこれは全校トップで鉄壁の守備を誇る。こうくればやはりその強さは本物で評価せざるを得ない。
このブロックはやはりよほどのことがない限り、大阪桐蔭だろう。
Fブロック
花巻東と東邦の一戦は面白そうだ。打撃の東邦(チーム打率.364は3位、打点も383点は3位)に対してしぶとい攻めの花巻東(チーム四死球数251は4位、チーム犠打数は84の5位、チーム盗塁数は131個の3位)ただ、東邦はチーム勝率が.978(44勝1敗3分け)と東海大会の静岡との決勝戦(5-6)での1敗しかしていない。とにかく負けないチームなのだ。一方、花巻東には気になる数字があって、チーム失策数は84とワースト2位の多さ、最後にはこの差が出るのではないだろうか。
さて、大会6日目に彦根東の登場、対戦相手が慶応、相手にふそくなし、といったところだが正直初戦からあたりたくはなかったのではないか。とにかく慶応は強い、チーム打率.333、公式戦では.279と意外なほどに高くはないが、秘める長打力は半端ではない。それは本塁打数25本が示す。しかも片方では選球眼もよくチーム四死球数241は5位、そして足も速い、盗塁数が112個と5位。そこにきて投手力も安定していると来れば実にやっかいなチームである。でも彦根東も負けてはいない、公式戦でのチーム打率は.360と高い、しかも実績ある二人の左腕(増居・原)を擁し、打線とうまく歯車が合えば慶応だって下せる可能性がある。2008年に北大津が同じ神奈川の強豪横浜校に7-1と完勝した例もあるのだから。
ここはまた大いなる夢を抱いて彦根東勝利といってみたい。
3回戦は東邦と彦根東の一戦、でもさすがに続けて強豪を連破することは考えにくく、東邦が勝ち進むだろう。
Gブロック
21世紀枠最後の登場となる由利工は東京の強豪日大三とあたってしまった。これも気の毒なことだが、いくら県大会3位で東北大会でも1勝して一般枠校と実力差がかわらないと思われる由利工でもかなわないだろう。最近の東京は早稲田実と日大三がかわりべんたに甲子園へやってくる印象だが、今年の春は昨秋東京大会を制した日大三だ。公式戦での打率が.391と極めて高く、智辯学園、東邦に次いで3位。しかも三振も失策も少ない都会チームらしいステディな野球をする。
一方、2回戦で対戦する三重だが、ここも甲子園常連校だが、今年はこれといったインパクトに欠ける。これら3校からは日大三が一歩リード。
そして期待の乙訓だが、おかやま山陽と対戦する。昨秋の京都府大会で立命館宇治が準決勝戦で乙訓と対戦することになった。内心しめた!これで決勝戦まで進み、決勝で勝っても負けても取り敢えず近畿大会に出場が出来、センバツの可能性がでてきた、と思った矢先、この無名の乙訓に足元をすくわれた悔しい思いが蘇る。しかし、その乙訓の最近の実情を知って、これは立命館宇治は負けるべくして負けたんだということがよく分かった。というのは、何よりも府立高校ながら新チームになって対外試合を78もこなしてきた積極性だ、しかも59勝で勝率8割以上は立派。しかもその内容が、公式戦チーム打率.358、チーム打点327(5位)、四死球数282(3位)、犠打数98(3位)と全国レベルにある。”隠れた優勝候補”と思う所以である。「おつこう」の活躍から目が離せない。大会6日目に甲子園へ彦根東と近江に声援を送りに行くが、実は乙訓にも注目している。おかやま山陽は打力のチームカラーだが、乙訓の左右のエース(富山・川畑)が抑えてくれるだろう。
3回戦の日大三と乙訓の対決はがっぷり四つになるだろう。手に汗握る接戦で延長戦の末、乙訓の劇的なサヨナラ勝ちになる予感がする。
Hブロック
今年の近江は投打ともに凄みはない。チーム打率は公式試合で.306、練習試合も含めると.298ということで決して打撃のチームとは言えない。また投手力にしたって例年に比べて見劣りするようで、昨秋の近畿大会でベスト4入りし、大阪桐蔭に善戦した原動力はどこにあるのか。他の数字をみても目立ったものはない、強いてあげれば四死球数が202(55試合)と多いぐらいだ。それよりもこの55試合戦って、全体で4位にランクされる49勝4敗2分け勝率.925が特長だ。とにかく負けない試合をすることで勝ち進んできたチームではないだろうか。この4敗は大阪桐蔭と練習試合での東邦に1敗、三重に2敗だけである。対戦する相手は松山聖陵、ここも打線は決して高くない、というよりチーム打率.275は全体で最低水準、ただ投手力は良さそうだ。それに三振数(79個で少なさ2位)、失策数(14個で少なさ2位)で、最少得点を守り切って勝つようなチームカラー。いずれにしても少ない点数の勝負となるのではないか。で、近江が勝つ。
星稜vs富島戦。今大会は複数校が出場する県が滋賀の他に神奈川、高知、そしてこの試合の石川と宮崎である。星稜は県大会では日本航空石川に10-9と競り勝ち頂点に立ったが、北信越大会では逆に0-10と大敗、2位に甘んじた。富島は、県大会決勝では延岡学園に7-8て惜敗したが、九州大会では文徳、長崎商、東筑など実績ある学校を連破、決勝戦では創成館に4-7と敗れはしたものの春夏をとおして見事初出場を決めた。この両校実力的には互角、今までの甲子園経験と実績から星稜が勝ち進むのか。
3回戦は近江と星陵。この一戦も甲乙つけがたい。滋賀から3校出場、3校とも初戦突破を願い、実現する可能性もあるが、その先3回戦以降は正直厳しいものがある。そういった意味でも過去準優勝の実績を誇る近江にはここで負けてもらっては困るのである。
ということで、準々決勝戦の組合せは・・・
東海大相模 vs 明徳義塾
智辯和歌山 vs 日大山形
大阪桐蔭 vs 東邦
乙訓 vs 近江
そして、ズバリ! 優勝予想は?
1案(正直な予想)
◎東海大相模
〇東邦
△乙訓
2案(期待する予想)
◎近江or彦根東
〇乙訓
△日大山形
つづく・・・
by kirakuossan
| 2018-03-17 08:13
| スポーツ
|
Trackback