2018年 02月 10日
姪のために書かれた「ソナティナ」 |
2018年2月10日(土)
いい曲、なんの曲。
エルガーのピアノ曲が素敵だ。モーツァルトでもない、ショパンでもない、もちろんベートーヴェンでもない。いや、自ら編曲したエニグマ変奏曲などを聴いていると、ひょっとしてベートーヴェンに近いかもしれない。
ブロードウッド・アンド・サンズの創業者であるジョン・ブロードウッドはそれまでの手や膝で操作していたペダルを改良し、足元で操作するダンパーペダルとソフトペダルを装備したピアノを最初に作った。
ブロードウッド・アンド・サンズの創業者であるジョン・ブロードウッドはそれまでの手や膝で操作していたペダルを改良し、足元で操作するダンパーペダルとソフトペダルを装備したピアノを最初に作った。
エルガーは作曲の際、ブロードウッド1844年製のピアノを用いた。
「ソナティナ」などを聴いていると何よりも美しく心癒される。しかしエルガーのピアノは、可憐で、優しいだけではない。そこにはしっかりとしたピアニズムが存在する。彼独自の構成力を持った、エルガーの世界が繰り広げられる。エルガーの音楽ではどちらかといえば控え目な存在でほとんど目立たない。でも彼のピアノ作品は捨てがたい。
・牧歌 op.4-1
・カリッシマ・5月の歌
・甘き想い出(ローズマリー)
・こだまの踊り(バレエ音楽『真紅の扇』より)
・3つの性格的小品~第2番『ムーア風のセレナード』
・『エニグマ』変奏曲
「ソナティナ」はエルガーの姪のために書かれた。
「愛の挨拶」を書いた翌1889年、エルガー32歳の作品である。
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2014年1月11日(土)
偏見版『倶楽シック音楽全集』-37① エルガー |
やはり「愛の挨拶」をピアノで聴いてみたくなった。
エドワード・エルガー - Edward Elgar (1857-1934) :
Salut d'amour, Op. 12, "Liebesgruss"
デイヴィッド・オーウェン・ノリス - David Owen Norris (ピアノ)
ここでのピアノは、例の当時エルガーが愛用した自筆入りブロードウッドピアノでの演奏である。
by kirakuossan
| 2018-02-10 08:33
| いい曲、なんの曲
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