2018年 02月 04日
☆秀盤 -37 オセアニアの真っ青な海と空を連想させる響き |
2018年2月4日(日)
そこでさっそくNMLの中から、小生の愛機アンプと同名のATOLLの名がつくニュージランドのレーベルを紐解いた。Atollは英語でもフランス語でも「環礁」「環状サンゴ島」の意味で、まさにニュージランド、オセアニアそのものなのだ。
このAtollは全部で76枚のCDが収録されているが、そのなかから最初に目に入ったのが、マルコ・デシオ・タッデイ指揮クライストチャーチ交響楽団の演奏するエルガーの威風堂々第4番やシベリウスのフィンランディアなどの管弦楽集。全く知らない演奏家だが、どんなものかと聴き出して驚いた。溌剌として、それこそオセアニアの真っ青な海と空を連想させる響きが飛びこんできた。演奏水準もなかなかのもので、クライストチャーチ交響楽団は1958年に設立、62年に「クライストチャーチ市民オーケストラ」と名乗り、今ではニュージランド交響楽団と二分するオーケストラであることが分った。文化庁主催の芸術祭アジア・オーケストラ・ウィーク2011に招待され初来日、仙台フィルハーモニー管弦楽団と合同演奏を披露したこともある。指揮者のマルコ・タッデイはアメリカ人指揮者で同楽団の初代の音楽監督でもある。
なおカンタベリーにある人口34万人の第二の都市クライストチャーチ市は倉敷市と姉妹都市の関係にある。
クライストチャーチ交響楽団 - Christchurch Symphony
マルコ・デシオ・タッデイ - Marc Decio Taddei (指揮)
(録音: 7-8 July 2001, Christchurch Town Hall, New Zealand)
エルガーの「威風堂々」 Op. 39 - 第4番 ト長調、エニグマ変奏曲 Op. 36 - 第9変奏 「ニムロッド」、さらにはオッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」から 第2幕 舟歌 「美しい夜、ああ、愛の夜」が素敵な音楽だ。
マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」 間奏曲が流れ出すと、よく知っている旋律だが、全体でせりあがるあの部分になるとやはりニヤリとしてしまう。
管弦楽集締めくくりのアルベルト・ヒナステラの作品、「マランボ」 Op. 7、これがまた初々しいリズミカルな音楽で良かった。
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by kirakuossan
| 2018-02-04 21:06
| 注目盤◎
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