2017年 12月 24日
新盤☆秀盤 NO26 斬新なマーラー |
2017年12月24日(日)
フランソワ・クサヴィエ・ロトが2015年より音楽監督をつとめるケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団を指揮したマーラーの第5番、今年2月に行われた最新演奏盤で、今月上旬に発売となった。ロトと言えばもう数年前になるかしら、ストラヴィンスキーの「春の祭典」が斬新な演奏と評判をとった。その年の幾つかの賞に輝いたことは記憶に新しい。そのロトが6月に出した手兵レ・シエクルとのラヴェルの バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)につづいての新譜である。このマーラーも実に新鮮である。46歳のフランス人指揮者、17世紀から現代までの音楽を幅広くレパートリーとし、常にモダンかつ革新的な演奏にチャレンジする目の離せない若きマエストロである。
マーラー:Symphony No. 5 in C-Sharp Minor
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 - Cologne Gürzenich Orchestra
フランソワ・クサヴィエ・ロト - François-Xavier Roth (指揮)録音: 20-22 February 2017, Studio Stolberger Straße, Cologne
少し奥行き感をとり、しかも管を浮びださせるような、まさにマーラーに適したような響きがする録音で、もともと音質の良いHarmonia Mundi盤だけによけいに楽しめる。音の広がりも申し分ない。あくまでもロトの金管は、鋭く切り込むというより包み込むようなまろやかさを持つ。
by kirakuossan
| 2017-12-24 07:44
| 注目盤◎
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