2017年 08月 21日
ヴォルフの珍しいピアノ曲を聴いて・・・ |
2017年8月21日(月)
アナ=マリア・マルコヴィナのピアノを久々に聴いている。
ヘルマン・ヘッセがライナー・デルに宛てた手紙の中で「ブラームスを私はあまり好みません。そもそも彼の時代の音楽は、フーゴー・ヴォルフを除いてあまり好きではないのです」と語っている。
それで、今朝は少しヴォルフを振り返ってみようとNMLを物色していると彼女の弾くヴォルフ:ピアノ作品集>なる1枚に出会った。だいたいヴォルフは歌曲が中心で、ピアノ作品は極めて珍しい。15歳から22歳の時に書いたもので、ピアノ曲はこれらのほか数曲しか作曲していない。この作品番号2番の「変奏曲 ト長調」 Op. 2など、1875年の作品でヴォルフ15歳の時である。なんと溌剌として、生き生きとして。。。幼いけれど、これは本物の音楽だ。
ヴォルフはワーグナーを敬愛し、ブラームスを受け付けずに見下した。ヘルマン・ヘッセはそのどちらも評価しなかった。
ヘッセは、感受性に富み、気難しい性格だったヴォルフの音楽を愛した。アナ=マリア・マルコヴィナ - Ana-Marija Markovina (ピアノ)
「本物」の大切さ、そのことは友についても言えることである。archive
「本物」の目や耳を通して味わう喜び |
by kirakuossan
| 2017-08-21 07:33
| クラシック
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