2017年 06月 20日
ブログの延長線上 |
2017年6月20日(火)
大磯入りする時は東名秦野中井ICでおりて、真直ぐ海に向かって南下、西湘バイパスまで出て、海岸沿いを走る。そこから大磯プリンスホテルを左に見ながらもう少し走って、左に折れ、突き当りの大磯中学校前の交差点から1号線に入るわけだが、いつもここを走る時に目に付くのが、この一風変わった細長い建物だ。喫茶店のようであり、古着屋か何かのショップのようであったり・・・
どうもジャズ喫茶でライブハウスも兼ねたもので、この店にジャズファンの村上春樹がよく出入りしていたという。その建物が4380万円とかで売りに出ていた。35坪の敷地に築22年の50坪ほどの鉄骨3階建て、場所から言ってもお買得かもしれない。
村上氏は17年ほど前に大磯の中で転居する。住いがJR大磯駅西近くなのは、その転居した家なのか、その家に引っ越す前の家なのか定かではないが、このライブハウスはここからさして遠くはない。
この引っ越しの時の様子も著書『村上ラヂオ』に出てくる。
引っ越しをして、書庫のようなものができたので、段ボール箱に詰めたまま長いあいだ倉庫に預けっぱなしにしていた古い雑誌の山を、やっと手元に引き取ることができた。こんな重くてかさばるものをいつまでも抱えていられないし、適当なところで処分しなくちゃと思いつつ、今の今まで捨てきれずに持ち歩いていたわけです。1970年前後の「平凡パンチ」だとか「映画評論」だとか「太陽」だとか「日本版ローリングストーン」だとか「宝島」だとか。
「anan」も創刊号から何年分か揃っていたんだけど、十五年くらい前に飼っていた雌猫がヒステリーを起こしておしっこをかけて、ずいぶん駄目にしてしまった。惜しいことをした。猫のおしっこって臭いものね~
「平凡パンチ」とか「anan」とか、感覚的には自分と近い世代感を感じるが、それもそのはずで誕生日が僅か50日違いだ。以前に、せめて村上文学の1冊は読んでおかないと、と思い『ノルウェイの森』のページを繰ったが「これは性分に合わない」と感じ10ページほどで、投げ出した。今回、「柿ピー」の話が載っているということでわざわざ古本屋で手に入れたが、こちらの方はまだ楽しく読める。
これも誰か著名な人(確か武田泰淳? 違っているかも知れない)の文章もそうだったが、彼の文章にもしきりに”かっこ書き”の部分が出てくるし、どうも”ウケ”狙いのような書き方に特徴がある。そこでわかったのは、村上春樹の文章は、どこか手慣れたブロガ-が書いたのようなもので、所詮ブログの延長線上にしか思えないということだ。(彼の作品を読まずして言うのは気がひけるが・・・)
by kirakuossan
| 2017-06-20 06:58
| 文芸
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