2017年 01月 22日
千秋楽百話 |
2017年1月22日(日)
第1話
大相撲29年度初場所、
大関稀勢の里14勝1敗で悲願の初優勝。
そしてついに横綱も手中に。
とにかく、嬉しいね。
大相撲でこちらまで涙したのは初めてである。
第2話
これより三役。長い間大相撲を観てきたが、千秋楽の「これより三役」が今場所ほどこんな貧相なのも初めてだ。負け越し大関がふたりと関脇玉鷲、それに驚いたのは東前頭5枚目の豪風も登場する。「これから三番」ならわかるが・・・
でも過去にはこんなケースもあった。時津海が2006年1月場所、西前頭14枚目で登場した。
でも元来番付上の三役とは、大関・関脇・小結を指すものだが、「これより三役」とは、あくまで最後3番の取組に出る力士を指すため横綱も出場することになっている。そういうことではやはり平幕でもよいわけだ。
ただ豪風が昨日の千代鳳戦で勝利したものの、取組後足を気にしていたので、万一休場ともなれば大変だ。でもそんな場合、もし不戦勝が生じても、取組の順番を変更してでも必ず各3人を揃えて三役揃い踏みとこれより三役を行うことになっている。もし不戦勝が出れば、この場合、勢と正代の登場となる。
第3話
昨日の稀勢の里の優勝で、どうやら今日の白鵬戦の勝敗に関わらず、横綱昇進の気配となってきた。
横綱昇進諮る理事会要請へ
初Vの稀勢、審判部
2017/01/22 13:33 【共同通信】
大相撲初場所で初優勝した大関稀勢の里関の横綱昇進について、日本相撲協会審判部は千秋楽の22日、昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請することを決めた。
審判部は同日、会議を開き、二所ノ関部長(元大関若嶋津)は「優勝が決まったし、昨年は年間最多勝も取った。(理事会では)誰も物言いは付けないでしょう」と述べた。千秋楽の横綱白鵬関との対戦結果にかかわらず、判断したという。
理事会開催が決まった場合、八角理事長は23日の横綱審議委員会に昇進を諮問。出席委員の3分の2以上の決議があれば推薦が決まる。
第4話
今場所の三賞が決まった。
殊勲賞:貴ノ岩(初)
敢闘賞:高安④
技能賞:御嶽海(初)蒼国来(初)
貴ノ岩は白鵬を破る大金星。御嶽海は日馬富士、鶴竜の2横綱と豪栄道、琴奨菊の2大関を破る活躍で殊勲賞でもいいぐらいの成績を残した。また、蒼国来は上位陣との対戦は高安だけだったが33歳にして初めての三賞受賞。インタビューでは「うれしい」を連発していた。蒼国来は例の八百長問題時に誤った調査で一時解雇処分を受けたが、その後の裁判で勝訴し幕内力士としての地位を取り戻すという、珍しい経歴を持つ。だから2年ほど大相撲から離れ、元の西前頭15枚目から再スタートしたが、ブランクの影響もあってすぐに十両に陥落、5場所後に幕内に復帰、徐々に力を蓄え、小さい体ながら切れの良い相撲で今場所初の二桁(12勝)勝利を挙げた。
そして敢闘賞は高安。豪栄道、照ノ富士、琴奨菊の3大関に横綱鶴竜、そして何より大きいのは白鵬に勝ったこと。稀勢の里が琴奨菊に初黒星を喫した直後の兄弟子への援護射撃が見事に決まった。稀勢の里初優勝への陰の功労者ともいえる。稀勢の里からも高安に敢闘賞が出るだろう。
第5話
3月の大阪場所は平成12年春場所以来の4横綱が揃う。
稀勢の里の凄いのは、初土俵以来休場がたった1日しかないということ。平成24年初場所に大関に昇進、以来負け越したのは26年の初場所ただ一度だけ、それも千秋楽の不戦負けしての7勝8敗。相撲を取らなかったのはこの千秋楽一度だけである。そしてその3年後の初場所、悲願の賜杯を手にした。入幕以来実に73場所目である。怪我もしない頑強な身体、強い大横綱の誕生である。
4つ違いの兄弟弟子は田子ノ浦部屋。しかも二人とも茨城県と同郷である。稀勢の里は牛久市、高安は土浦市の出身である。高安も今場所11番勝った。次は新大関高安の番だ。
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第1話
大関稀勢の里14勝1敗で悲願の初優勝。
そしてついに横綱も手中に。
とにかく、嬉しいね。
大相撲でこちらまで涙したのは初めてである。
第2話
これより三役。長い間大相撲を観てきたが、千秋楽の「これより三役」が今場所ほどこんな貧相なのも初めてだ。負け越し大関がふたりと関脇玉鷲、それに驚いたのは東前頭5枚目の豪風も登場する。「これから三番」ならわかるが・・・
でも過去にはこんなケースもあった。時津海が2006年1月場所、西前頭14枚目で登場した。
でも元来番付上の三役とは、大関・関脇・小結を指すものだが、「これより三役」とは、あくまで最後3番の取組に出る力士を指すため横綱も出場することになっている。そういうことではやはり平幕でもよいわけだ。
ただ豪風が昨日の千代鳳戦で勝利したものの、取組後足を気にしていたので、万一休場ともなれば大変だ。でもそんな場合、もし不戦勝が生じても、取組の順番を変更してでも必ず各3人を揃えて三役揃い踏みとこれより三役を行うことになっている。もし不戦勝が出れば、この場合、勢と正代の登場となる。
第3話
昨日の稀勢の里の優勝で、どうやら今日の白鵬戦の勝敗に関わらず、横綱昇進の気配となってきた。
横綱昇進諮る理事会要請へ
初Vの稀勢、審判部
2017/01/22 13:33 【共同通信】
大相撲初場所で初優勝した大関稀勢の里関の横綱昇進について、日本相撲協会審判部は千秋楽の22日、昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請することを決めた。
審判部は同日、会議を開き、二所ノ関部長(元大関若嶋津)は「優勝が決まったし、昨年は年間最多勝も取った。(理事会では)誰も物言いは付けないでしょう」と述べた。千秋楽の横綱白鵬関との対戦結果にかかわらず、判断したという。
理事会開催が決まった場合、八角理事長は23日の横綱審議委員会に昇進を諮問。出席委員の3分の2以上の決議があれば推薦が決まる。
第4話
今場所の三賞が決まった。
殊勲賞:貴ノ岩(初)
敢闘賞:高安④
技能賞:御嶽海(初)蒼国来(初)
貴ノ岩は白鵬を破る大金星。御嶽海は日馬富士、鶴竜の2横綱と豪栄道、琴奨菊の2大関を破る活躍で殊勲賞でもいいぐらいの成績を残した。また、蒼国来は上位陣との対戦は高安だけだったが33歳にして初めての三賞受賞。インタビューでは「うれしい」を連発していた。蒼国来は例の八百長問題時に誤った調査で一時解雇処分を受けたが、その後の裁判で勝訴し幕内力士としての地位を取り戻すという、珍しい経歴を持つ。だから2年ほど大相撲から離れ、元の西前頭15枚目から再スタートしたが、ブランクの影響もあってすぐに十両に陥落、5場所後に幕内に復帰、徐々に力を蓄え、小さい体ながら切れの良い相撲で今場所初の二桁(12勝)勝利を挙げた。
そして敢闘賞は高安。豪栄道、照ノ富士、琴奨菊の3大関に横綱鶴竜、そして何より大きいのは白鵬に勝ったこと。稀勢の里が琴奨菊に初黒星を喫した直後の兄弟子への援護射撃が見事に決まった。稀勢の里初優勝への陰の功労者ともいえる。稀勢の里からも高安に敢闘賞が出るだろう。
第5話
3月の大阪場所は平成12年春場所以来の4横綱が揃う。
稀勢の里の凄いのは、初土俵以来休場がたった1日しかないということ。平成24年初場所に大関に昇進、以来負け越したのは26年の初場所ただ一度だけ、それも千秋楽の不戦負けしての7勝8敗。相撲を取らなかったのはこの千秋楽一度だけである。そしてその3年後の初場所、悲願の賜杯を手にした。入幕以来実に73場所目である。怪我もしない頑強な身体、強い大横綱の誕生である。
4つ違いの兄弟弟子は田子ノ浦部屋。しかも二人とも茨城県と同郷である。稀勢の里は牛久市、高安は土浦市の出身である。高安も今場所11番勝った。次は新大関高安の番だ。
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by kirakuossan
| 2017-01-22 18:28
| スポーツ
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