2017年 01月 18日
学び舎は、湘南の空広く 雲雀あがるこの庭にある。 |
2017年1月18日(水)
孫たちが湘南の一角大磯に住むことにも一因があるが、以前からその存在が気になっていた学校がある。神奈川県立湘南高等学校で、県下の公立校では横浜翠嵐高校とトップを分かち合う有数の進学校である。神奈川県の高校の数は、東京都の440校には遠く及ばないにしても、北海道289校、大阪府257校に次ぐ、238校(公立157校、私立81校)とその多さは群を抜く。そんな中、湘南高の名をいたるところで目にすることが多い。先日の文藝春秋の過去60年間の掲載ベスト30にも、神奈川県では第5位の慶応義塾に続いて、公立校として湘南が過去12回紹介され、第14位に入っている。
1921年、鎌倉の近く、藤沢市鵠沼神明に神奈川県立湘南中学として開校された。もともと湘南地方には海軍高級士官の子弟が多かったため海軍兵学校や陸軍士官学校に多数の合格者を輩出、一種海軍兵学校の予備校的な存在でもあった特異な歴史がある。開校当初より文武両道の精神が貫かれ、戦後間もない1946年、サッカー部が第一回国民体育大会で全国優勝を果すや、1949年に夏の高校野球大会に初めて出場して初優勝、続いて51年、54年にも春のセンバツ大会に出場を果している。最近では最激戦区神奈川での上位進出は難しいが、4年前の県春季大会でベスト8まで進んだ。今でもサッカーやラグビーなどは県下でベスト8、16のレベルにあり、女子でもフェンシングはインターハイ出場の常連校である。
卒業生がまた凄いというか、ユニークな人が多いというか・・・例の石原慎太郎を筆頭に、セコム創業者の飯田亮、日産自動車の片山豊、テルモ社長の高橋晃、森ビルの森稔、ノーベル化学賞受賞者の根岸英一、さらには後に日比谷高に転校したが作家の江藤淳、元野球解説者の佐々木信也、テニスの杉山愛、そして音楽界でも邦人指揮者としてはトップクラスと思う大野和士が78年卒だし、その一年下にこれも指揮者の上岡敏之がいる。音楽学校でもない学校から著名な指揮者が続けて輩出されるとは驚きであり、その学校の幅広い方面での活躍ぶりが示される一面でもあろう。
Always do what you are afraid to do
- 最も困難な道に挑戦せよ -
「三兎を追え!」(学習活動・学校行事・部活動)をモットーに、互いに切磋琢磨する中で、自己の能力を開花させ、高い学力はもとより逞しさと優しさ、幅広い教養等、次世代のリーダーとして必要な総合的な人間力を身につける。
そして1933年につくられた校歌がまた凄い、北原白秋作詞、山田耕筰作曲である。
一
秀麗の富士を 高く
西に仰ぐ この丘
巍々たり 我が校
風も薫れリ
清明 ここに学ぶ
我等
眉わかく 常に純なり
天与の稟質 磨け我と
開けよこの窓
すべて光らむ
二
湘南の空は 広く
雲雀あがる この庭
集へよ 我が師と
声は和したり
協同 ここに励む
我等
松蒼く 人は正なり
自由の研学 思へ智徳
努めよ普く
絶えず求めむ
この校歌は、初代で27年間校長に就いた名物校長の赤木愛太郎が、「湘南を日本一の高校にする」、そのためには「一流の校歌」を、と決意し、北原白秋と山田耕筰に頼むことになる。最初は困難を極めたが、念願叶い生まれたものである。
2番の詞が好きだ。
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孫たちが湘南の一角大磯に住むことにも一因があるが、以前からその存在が気になっていた学校がある。神奈川県立湘南高等学校で、県下の公立校では横浜翠嵐高校とトップを分かち合う有数の進学校である。神奈川県の高校の数は、東京都の440校には遠く及ばないにしても、北海道289校、大阪府257校に次ぐ、238校(公立157校、私立81校)とその多さは群を抜く。そんな中、湘南高の名をいたるところで目にすることが多い。先日の文藝春秋の過去60年間の掲載ベスト30にも、神奈川県では第5位の慶応義塾に続いて、公立校として湘南が過去12回紹介され、第14位に入っている。
卒業生がまた凄いというか、ユニークな人が多いというか・・・例の石原慎太郎を筆頭に、セコム創業者の飯田亮、日産自動車の片山豊、テルモ社長の高橋晃、森ビルの森稔、ノーベル化学賞受賞者の根岸英一、さらには後に日比谷高に転校したが作家の江藤淳、元野球解説者の佐々木信也、テニスの杉山愛、そして音楽界でも邦人指揮者としてはトップクラスと思う大野和士が78年卒だし、その一年下にこれも指揮者の上岡敏之がいる。音楽学校でもない学校から著名な指揮者が続けて輩出されるとは驚きであり、その学校の幅広い方面での活躍ぶりが示される一面でもあろう。
Always do what you are afraid to do
- 最も困難な道に挑戦せよ -
「三兎を追え!」(学習活動・学校行事・部活動)をモットーに、互いに切磋琢磨する中で、自己の能力を開花させ、高い学力はもとより逞しさと優しさ、幅広い教養等、次世代のリーダーとして必要な総合的な人間力を身につける。
そして1933年につくられた校歌がまた凄い、北原白秋作詞、山田耕筰作曲である。
一
秀麗の富士を 高く
西に仰ぐ この丘
巍々たり 我が校
風も薫れリ
清明 ここに学ぶ
我等
眉わかく 常に純なり
天与の稟質 磨け我と
開けよこの窓
すべて光らむ
二
湘南の空は 広く
雲雀あがる この庭
集へよ 我が師と
声は和したり
協同 ここに励む
我等
松蒼く 人は正なり
自由の研学 思へ智徳
努めよ普く
絶えず求めむ
この校歌は、初代で27年間校長に就いた名物校長の赤木愛太郎が、「湘南を日本一の高校にする」、そのためには「一流の校歌」を、と決意し、北原白秋と山田耕筰に頼むことになる。最初は困難を極めたが、念願叶い生まれたものである。
2番の詞が好きだ。
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by kirakuossan
| 2017-01-18 08:04
| 偶感
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