2017年 01月 09日
春はセンバツから、2017年 ・・・② |
2017年1月9日(月)
「第89回選抜高等学校野球大会2017」出場校予想②
それでは一般選考枠をみていくと、各地区は次のように定められている。これに明治神宮大会枠1と21世紀枠3が加わり、合計32校の出場校となる。
北海道:1
東北:2
関東・東京:6
北信越:2
東海:2
近畿:6
中国・四国:5
九州:4
一般枠は昨秋の各地区大会での上位進出チームから選出される。北から検討して行くと・・・
北海道地区
道大会優勝の札幌第一は動かない。札幌第一の昨今の充実ぶりは群を抜いており、秋の道大会は2015、16年と2連覇、続く明治神宮大会でも、ベスト8、ベスト4と全国の強豪レベルに匹敵する。
東北地区
東北大会は仙台育英(宮城1位)盛岡大付(岩手1位)が1位、2位を占めた。仙台育英は県内では敵なしで相手をすべて零封で勝ち進み、東北大会でも、準々決勝で八戸学院光星(青森2位)を6-0、準決勝で聖光学院(福島1位)を3-1、決勝で盛岡大付を6-2と、各県の強豪を危なげなく撃破した。盛岡大付も昨夏の選手権大会出場のあと、秋季大会も制し、国体にも出場、初戦で大会で優勝した履正社(大阪)に6-10と善戦、続く東北大会では、相手に打ち込まれはしたものの、それを上回る打撃で勝ち進み、準優勝に輝いた。
東北ではこの2校が傑出しており、出場は間違いない。聖光学院も福島では敵なしで、秋季大会を制し、夏の大会では10大会連続甲子園出場を果しているが、この春は一歩及ばないだろう。
関東・東京地区
関東大会の決勝戦は作新学院(栃木1位)が東海大市原望洋(千葉1位)を5 - 1で退けた。 作新学院は昨年夏全国制覇を成し遂げ、秋季大会も優勝、国体では初戦で鳴門(徳島)に11-12と打ち負けたが、関東大会では順調に勝ち進み、ここでも栄冠を勝ち取った。市原望洋も関東大会では安定した地力を見せたが、監督の中学生練習参加規定違反で謹慎1年の処分を受けており、同校の出場はどうなるのか? ベスト4に勝ち進んだのが、群馬勢の2校、前橋育英(群馬1位)と健大高崎(群馬2位)、両校は春夏交互に甲子園へ出る2強。関東大会では激戦区神奈川はベスト8どまり、 慶応(神奈川1位)は前橋育英に、 横浜(神奈川2位)は健大高崎にと、群馬勢の前に涙をのんだ。あと山梨学院(山梨1位)だが届かないだろう。あるとすれば神奈川大会の優勝校慶応だろう。最近東京から2校選出が10年間で8度と続いていたが、昨年は関東一のみの出場。慶応は正に線上にある。
その東京大会を制したのは早稲田実(東京1位)、準優勝がこれも常勝の日大三(東京2位)という強力校出揃った。早稲田実は文句なしの当確だが、問題は日大三をとるか、慶応をとるか、ここは難しいところ。実績からみれば早稲田実にそん色ない日大三、地域性からだと慶応ということになる。個人的には甲子園で早慶の2校を観たい気はある。
北信越地区
福井工大福井(福井3位)は福井商に敗れ、県3位で北信越大会に出場したが優勝してしまった。昨年春の出場校でもあり、もともと力は安定していて福井では敦賀気比と実力を二分する。準優勝は高岡商(富山1位)。富山からは7年ぶりの出場、やはりこの2校ですんなりと決まるだろう。日本文理(新潟1位)と日本航空石川(石川1位)もそれぞれ善戦したが届かない。
東海地区
いつも思うが東海地区での4県とはいえ2校は厳しい、レベル的には3校枠といったところだろう。東海大会は今回も静岡(静岡3位)が制した。ここ2、3年の静岡の強さは群を抜いており、ここ10年は6勝1敗とライバル静岡商を突き放した感がある。静岡は明治神宮大会で早稲田実に3-5と惜敗したが中盤まで競り合い力は均衡している。秋の県大会は伏兵聖隷に0-1と思わぬ敗北で3位に甘んじたが、終ってみれば地方大会は優勝してしまった。準優勝の至学館(愛知3位)も県大会では3位だったが、東海大会では逆に準決勝で同県愛知の覇者中京大中京を倒した。ベスト4の三重(三重)は静岡に準決勝でコールド負けしており論外、もしあるとすれば中京大中京だが、直接対決で至学館に敗れているので、これを追い越して選ばれるということは考えにくい。で、ここも上位2校であっさりと決定。
近畿地区
2016年11月15日に選定済み。その時の記事を再掲すると、
近畿大会優勝、今回の明治神宮野球大会でも優勝した履正社(大阪1位)は文句なしの出場だが、あと1校増枠で最後の枠に滑り込みそうなところはほくそ笑んでいるだろう。
あと有望なのは、近畿大会のベスト4に入ったところがまず有望で、準優勝の神戸国際大付(兵庫1位)、それに大阪桐蔭(大阪3位)と滋賀学園(滋賀1位)は当確。あと3校だが、ベスト8に進出したところで、県大会、近畿大会で惜敗した報徳学園(兵庫2位)と智弁学園(奈良1位)は見劣りせず問題ないだろう。例年の6校ならばこれですんなりと決まりだが、増枠のあと1校が難しい。本来ならば、そのまま上宮太子(大阪2位)か高田商(奈良2位)のどちらかで決まりそうなものだが、この2校については準々決勝でどちらもコールド負けしている。上宮太子は神戸国際大付に3-11(7回コールド負け)と大敗が目につく。また高田商は履正社相手とはいえ0-7の完敗(8回コールド負け)したのが痛いが、ただ県大会決勝では智弁学園に4-5と惜敗、しかも終盤の逆転負けだけに望みはある。で、まず上宮太子は大阪の3校目になることもあってアウト。ならばあと1校は高田商で決まりか?1回戦を勝ち進んだ分有利だが、しかし1回戦で敗退した学校にもチャンスが出てくるだろうと考える。1回戦でコールド負けした近江(滋賀2位)育英 (兵庫3位)龍谷大平安(京都3位)智弁和歌山(和歌山3位)の4校は落選、あとは高田商(奈良2位)東山(京都1位)京都翔英(京都2位)和歌山東(和歌山1位)高野山(和歌山2位)の5校に絞られる。あとは試合内容と地域性だが、地域性重視なら京都か和歌山。そうなれば高田商が涙をのむことになる。その時京都からは報徳学園に中盤までリードして惜敗し、府大会優勝の実績もある東山、そして和歌山も県大会を制した和歌山東。ただ、1回戦で和歌山東に高田商は延長戦の末破っているだけに、和歌山東を通して高田商を落とすことはできないだろう。そう考えれば、ひょっとして両者は痛み分けとなり、地域性重視と京都府のレベルの高さを考慮して、残り一校は漁夫の利で京都からとなるかも知れない。
中国・四国地区
ここの地区は5つの枠だが、毎年中国と四国との枠取りで悩ましいところである。最近5年を見ると若干四国に分がありそうだ。昨年は明治神宮大会で高松商が優勝したため1枠増枠、さらに21世紀枠でも小豆島が選ばれ、7校も出場と賑わった。さて今年はどうか?
まず中国大会だが、優勝は宇部鴻城(山口1位)、打ち勝ち頂上に着いた。続く明治神宮大会でも札幌第一と5-6と互角に渡り合った。準優勝は市呉(広島3位)だが、決勝戦で宇部に2-13と大敗したのは気になるところ。寧ろ、宇部と準決勝で戦い、2-3と惜敗した創志学園(岡山3位)が浮上することもあるだろう。ベスト4のもう1校は鳥取城北(鳥取1位)だが、はたしてそこまであるか。今年の中国大会はおしなべて見て例年よりレベル的に低く感じる。
四国大会は、やはり今年も明徳義塾(高知2位)が強かった。県大会決勝では中村に0-2と敗北したが、四国大会に出ると、2回戦の宇和島東(愛媛1位)戦だけは2-0と苦戦したものの、徳島北(徳島)を13-1、済美(愛媛3位)を10-2、決勝では帝京五(愛媛2位)を11-2と、自慢の強力打線で相手を一蹴した。2位の帝京五は明徳義塾に歯が立たなかったが、四国大会準々決勝で高松商(香川1位)に7-0、準決勝で同じく実績のある香川の英明(香川3位)を5-3と退けた実力は評価できる。ベスト4の顔ぶれをみると、その英明と済美だが、済美は明徳義塾相手とはいえ2-10と完敗しており、外れる。英明は県大会では3位にとどまったが、県下では高松商と力を二分する強豪である。その高松商は準々決勝で帝京五にコールド負けを喫し、今年の夢は散った。あとはベスト8止まりだが、準々決勝で明徳義塾と0-2と好試合を見せた愛媛の優勝校宇和島東をどうみるかだが、ここは英明との比較になるが難しいところ。宇和島にしてみればベスト8で明徳義塾と当たってしまったのは気の毒であった。ただ21世紀枠でもし中村が選ばれればその中村に勝利した英明が落ちるというのもこれまた気の毒だし・・・ここは地域性も考慮して香川の英明か。
いずれにしても今年は四国3、中国2で決まりそうだ。
九州地区
九州大会の決勝戦は福岡勢同士の対戦で県大会の決勝戦と同じ顔合わせとなり、またもや福岡大大濠(福岡1位)が東海大福岡(福岡2位)を4-3で退けた。福岡大大濠は明治神宮大会でも活躍し、明徳義塾を2-0で破ると、準決勝で早稲田実には4-6と惜しくも敗れた。福岡のこの2校は当確。ベスト4にはあと、熊本勢の秀岳館(熊本1位)と熊本工(熊本2位)が入った。過去10年間の両校の対決を見ても4勝3敗で秀岳館だが、ほぼ互角。今年の九州は地域性には偏るが福岡2、熊本2で落ち着きそうだ。もし地域性で見れば、ベスト8まで進出し、東海大福岡と4-5の接戦を演じたれいめい(鹿児島1位)、福岡大大濠に0-2と善戦した鹿児島実(鹿児島2位)の鹿児島勢だろうが、上位4校を落とす理由も別段見当たらない。
独断と偏見の出場校予想 ズバリ!
北海道
札幌第一(北海道②2年連続)・・・1年生の小柄なスラッガー柴田颯選手
東北
仙台育英(宮城⑫2年ぶり)・・・大黒柱は2年からエースの左腕長谷川拓帆投手
盛岡大付(岩手④4年ぶり)・・・165cmのホームランバッター植田拓選手
関東・東京
作新学院(栃木⑩5年ぶり)・・・潜在能力を秘める大左腕関秀太郎投手
東海大市原望洋(千葉②7年ぶり)・・・好投手金久保優斗を擁するが監督の謹慎処分でどうなるか?
前橋育英(群馬②6年ぶり)・・・190cm長身の右腕根岸崇裕投手
健大高崎(群馬③2年ぶり)・・・攻守にレベルが高い渡口大成選手
慶応(神奈川⑨8年ぶり)・・・抜群の飛距離を誇る慶應義塾高校の右のスラッガー正木智也選手
早稲田実(東京㉑4年ぶり)・・・チームの推進力は1年生右腕の中川広渡
北信越
福井工大福井(福井⑤2年連続)・・・器用な打撃を披露する北川智也選手
高岡商(富山⑤7年ぶり)・・・長身の左腕山田龍聖は1年生
東海
静岡(静岡⑯2年ぶり)・・・どこまで成長したか、144km左腕の池谷蒼大
至学館(愛知初)・・・全試合を投げ抜いた横手投げ川口龍一投手
近畿
履正社(大阪⑦3年ぶり)・・・ホームランバッター安田尚憲内野手を擁する
神戸国際大付(兵庫④7年ぶり)・・・チームの要は4番捕手の猪田和希
大阪桐蔭(大阪⑨3年連続)・・・4番打者は1年生の山田健太
滋賀学園(滋賀②2年連続)・・・後藤克基は強肩捕手
報徳学園(兵庫㉑3年ぶり)・・・西垣雅矢投手は技巧派
智弁学園(奈良⑪2年連続)・・・主軸は太田英毅内野手と福元悠真外野手
東山(京都⑤24年ぶり)・・・好投手小山を擁する
中国・四国
宇部鴻城(山口③2年ぶり)・・・不動の4番打者嶋谷将平
創志学園(岡山③2年連続)・・・投げて打って、144kmの難波侑平選手
明徳義塾(高知⑰2年連続)・・・成長株の西浦颯大外野手
帝京五(愛媛②48年ぶり)・・・サイドスローで1年から投げる高橋一平投手
英明(香川②2年ぶり)・・・重い球を投げる本格派右腕藤井拓海投手
九州
福岡大大濠(福岡④26年ぶり)・・・エース三浦は明徳義塾を4安打完封
東海大福岡(福岡②32年ぶり)・・・1年生大西龍聖は好投好打者
秀岳館(熊本③2年連続)・・・有村の次は左腕田浦文丸、3種類の変化球が武器
熊本工(熊本㉑10年ぶり)・・・小柄だが期待される1年生八木田武洋
21世紀枠
不来方(岩手初)・・・部員は総勢10人
中村(高知②40年ぶり)・・・40ぶりに県大会優勝に導いたのはエース北原野空投手
多治見(岐阜初)・・・俊足の山田智也選手
神宮枠
近畿地区1校増枠
◎確実
〇ほぼ確実
△希望的観測
初出場がわずか3校と異例の少なさだった。一方で連続出場校が1/4の8校にも上った。
以上ここで先に断っておくが、慶応(神奈川)は願望が強く選出、本来なら日大三(東京)だろう。また大方の予想を反して東山(京都)を入れたのも京都から1校も出ないのは淋しいからで、順当なら高田商(奈良)だろう。
他に少し不安なのは、中国四国地区である。また、21世紀枠はかなり考えに考えたが、今年のはかなり自信がある。もし番狂わせがあるとすれば洛星(京都)、有数の進学校でここも部員数がわずか10人。毎年そこそこまでは行くがベスト8以上が壁になっている。ひょっとして不来方(岩手)と並んで10人部員の学校が2校選ばれるかもしれない。
果して32校中何校が的中するか、目標は昨年の27勝5敗(84%正解率)を越える28勝以上である。結果は1月27日に判明する。そして組み合わせ抽選会は3月10日。今年も”春はセンバツから”である。
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「第89回選抜高等学校野球大会2017」出場校予想②
それでは一般選考枠をみていくと、各地区は次のように定められている。これに明治神宮大会枠1と21世紀枠3が加わり、合計32校の出場校となる。
北海道:1
東北:2
関東・東京:6
北信越:2
東海:2
近畿:6
中国・四国:5
九州:4
一般枠は昨秋の各地区大会での上位進出チームから選出される。北から検討して行くと・・・
北海道地区
道大会優勝の札幌第一は動かない。札幌第一の昨今の充実ぶりは群を抜いており、秋の道大会は2015、16年と2連覇、続く明治神宮大会でも、ベスト8、ベスト4と全国の強豪レベルに匹敵する。
東北地区
東北大会は仙台育英(宮城1位)盛岡大付(岩手1位)が1位、2位を占めた。仙台育英は県内では敵なしで相手をすべて零封で勝ち進み、東北大会でも、準々決勝で八戸学院光星(青森2位)を6-0、準決勝で聖光学院(福島1位)を3-1、決勝で盛岡大付を6-2と、各県の強豪を危なげなく撃破した。盛岡大付も昨夏の選手権大会出場のあと、秋季大会も制し、国体にも出場、初戦で大会で優勝した履正社(大阪)に6-10と善戦、続く東北大会では、相手に打ち込まれはしたものの、それを上回る打撃で勝ち進み、準優勝に輝いた。
東北ではこの2校が傑出しており、出場は間違いない。聖光学院も福島では敵なしで、秋季大会を制し、夏の大会では10大会連続甲子園出場を果しているが、この春は一歩及ばないだろう。
関東・東京地区
関東大会の決勝戦は作新学院(栃木1位)が東海大市原望洋(千葉1位)を5 - 1で退けた。 作新学院は昨年夏全国制覇を成し遂げ、秋季大会も優勝、国体では初戦で鳴門(徳島)に11-12と打ち負けたが、関東大会では順調に勝ち進み、ここでも栄冠を勝ち取った。市原望洋も関東大会では安定した地力を見せたが、監督の中学生練習参加規定違反で謹慎1年の処分を受けており、同校の出場はどうなるのか? ベスト4に勝ち進んだのが、群馬勢の2校、前橋育英(群馬1位)と健大高崎(群馬2位)、両校は春夏交互に甲子園へ出る2強。関東大会では激戦区神奈川はベスト8どまり、 慶応(神奈川1位)は前橋育英に、 横浜(神奈川2位)は健大高崎にと、群馬勢の前に涙をのんだ。あと山梨学院(山梨1位)だが届かないだろう。あるとすれば神奈川大会の優勝校慶応だろう。最近東京から2校選出が10年間で8度と続いていたが、昨年は関東一のみの出場。慶応は正に線上にある。
その東京大会を制したのは早稲田実(東京1位)、準優勝がこれも常勝の日大三(東京2位)という強力校出揃った。早稲田実は文句なしの当確だが、問題は日大三をとるか、慶応をとるか、ここは難しいところ。実績からみれば早稲田実にそん色ない日大三、地域性からだと慶応ということになる。個人的には甲子園で早慶の2校を観たい気はある。
北信越地区
福井工大福井(福井3位)は福井商に敗れ、県3位で北信越大会に出場したが優勝してしまった。昨年春の出場校でもあり、もともと力は安定していて福井では敦賀気比と実力を二分する。準優勝は高岡商(富山1位)。富山からは7年ぶりの出場、やはりこの2校ですんなりと決まるだろう。日本文理(新潟1位)と日本航空石川(石川1位)もそれぞれ善戦したが届かない。
東海地区
いつも思うが東海地区での4県とはいえ2校は厳しい、レベル的には3校枠といったところだろう。東海大会は今回も静岡(静岡3位)が制した。ここ2、3年の静岡の強さは群を抜いており、ここ10年は6勝1敗とライバル静岡商を突き放した感がある。静岡は明治神宮大会で早稲田実に3-5と惜敗したが中盤まで競り合い力は均衡している。秋の県大会は伏兵聖隷に0-1と思わぬ敗北で3位に甘んじたが、終ってみれば地方大会は優勝してしまった。準優勝の至学館(愛知3位)も県大会では3位だったが、東海大会では逆に準決勝で同県愛知の覇者中京大中京を倒した。ベスト4の三重(三重)は静岡に準決勝でコールド負けしており論外、もしあるとすれば中京大中京だが、直接対決で至学館に敗れているので、これを追い越して選ばれるということは考えにくい。で、ここも上位2校であっさりと決定。
近畿地区
2016年11月15日に選定済み。その時の記事を再掲すると、
近畿大会優勝、今回の明治神宮野球大会でも優勝した履正社(大阪1位)は文句なしの出場だが、あと1校増枠で最後の枠に滑り込みそうなところはほくそ笑んでいるだろう。
あと有望なのは、近畿大会のベスト4に入ったところがまず有望で、準優勝の神戸国際大付(兵庫1位)、それに大阪桐蔭(大阪3位)と滋賀学園(滋賀1位)は当確。あと3校だが、ベスト8に進出したところで、県大会、近畿大会で惜敗した報徳学園(兵庫2位)と智弁学園(奈良1位)は見劣りせず問題ないだろう。例年の6校ならばこれですんなりと決まりだが、増枠のあと1校が難しい。本来ならば、そのまま上宮太子(大阪2位)か高田商(奈良2位)のどちらかで決まりそうなものだが、この2校については準々決勝でどちらもコールド負けしている。上宮太子は神戸国際大付に3-11(7回コールド負け)と大敗が目につく。また高田商は履正社相手とはいえ0-7の完敗(8回コールド負け)したのが痛いが、ただ県大会決勝では智弁学園に4-5と惜敗、しかも終盤の逆転負けだけに望みはある。で、まず上宮太子は大阪の3校目になることもあってアウト。ならばあと1校は高田商で決まりか?1回戦を勝ち進んだ分有利だが、しかし1回戦で敗退した学校にもチャンスが出てくるだろうと考える。1回戦でコールド負けした近江(滋賀2位)育英 (兵庫3位)龍谷大平安(京都3位)智弁和歌山(和歌山3位)の4校は落選、あとは高田商(奈良2位)東山(京都1位)京都翔英(京都2位)和歌山東(和歌山1位)高野山(和歌山2位)の5校に絞られる。あとは試合内容と地域性だが、地域性重視なら京都か和歌山。そうなれば高田商が涙をのむことになる。その時京都からは報徳学園に中盤までリードして惜敗し、府大会優勝の実績もある東山、そして和歌山も県大会を制した和歌山東。ただ、1回戦で和歌山東に高田商は延長戦の末破っているだけに、和歌山東を通して高田商を落とすことはできないだろう。そう考えれば、ひょっとして両者は痛み分けとなり、地域性重視と京都府のレベルの高さを考慮して、残り一校は漁夫の利で京都からとなるかも知れない。
中国・四国地区
ここの地区は5つの枠だが、毎年中国と四国との枠取りで悩ましいところである。最近5年を見ると若干四国に分がありそうだ。昨年は明治神宮大会で高松商が優勝したため1枠増枠、さらに21世紀枠でも小豆島が選ばれ、7校も出場と賑わった。さて今年はどうか?
まず中国大会だが、優勝は宇部鴻城(山口1位)、打ち勝ち頂上に着いた。続く明治神宮大会でも札幌第一と5-6と互角に渡り合った。準優勝は市呉(広島3位)だが、決勝戦で宇部に2-13と大敗したのは気になるところ。寧ろ、宇部と準決勝で戦い、2-3と惜敗した創志学園(岡山3位)が浮上することもあるだろう。ベスト4のもう1校は鳥取城北(鳥取1位)だが、はたしてそこまであるか。今年の中国大会はおしなべて見て例年よりレベル的に低く感じる。
四国大会は、やはり今年も明徳義塾(高知2位)が強かった。県大会決勝では中村に0-2と敗北したが、四国大会に出ると、2回戦の宇和島東(愛媛1位)戦だけは2-0と苦戦したものの、徳島北(徳島)を13-1、済美(愛媛3位)を10-2、決勝では帝京五(愛媛2位)を11-2と、自慢の強力打線で相手を一蹴した。2位の帝京五は明徳義塾に歯が立たなかったが、四国大会準々決勝で高松商(香川1位)に7-0、準決勝で同じく実績のある香川の英明(香川3位)を5-3と退けた実力は評価できる。ベスト4の顔ぶれをみると、その英明と済美だが、済美は明徳義塾相手とはいえ2-10と完敗しており、外れる。英明は県大会では3位にとどまったが、県下では高松商と力を二分する強豪である。その高松商は準々決勝で帝京五にコールド負けを喫し、今年の夢は散った。あとはベスト8止まりだが、準々決勝で明徳義塾と0-2と好試合を見せた愛媛の優勝校宇和島東をどうみるかだが、ここは英明との比較になるが難しいところ。宇和島にしてみればベスト8で明徳義塾と当たってしまったのは気の毒であった。ただ21世紀枠でもし中村が選ばれればその中村に勝利した英明が落ちるというのもこれまた気の毒だし・・・ここは地域性も考慮して香川の英明か。
いずれにしても今年は四国3、中国2で決まりそうだ。
九州地区
九州大会の決勝戦は福岡勢同士の対戦で県大会の決勝戦と同じ顔合わせとなり、またもや福岡大大濠(福岡1位)が東海大福岡(福岡2位)を4-3で退けた。福岡大大濠は明治神宮大会でも活躍し、明徳義塾を2-0で破ると、準決勝で早稲田実には4-6と惜しくも敗れた。福岡のこの2校は当確。ベスト4にはあと、熊本勢の秀岳館(熊本1位)と熊本工(熊本2位)が入った。過去10年間の両校の対決を見ても4勝3敗で秀岳館だが、ほぼ互角。今年の九州は地域性には偏るが福岡2、熊本2で落ち着きそうだ。もし地域性で見れば、ベスト8まで進出し、東海大福岡と4-5の接戦を演じたれいめい(鹿児島1位)、福岡大大濠に0-2と善戦した鹿児島実(鹿児島2位)の鹿児島勢だろうが、上位4校を落とす理由も別段見当たらない。
独断と偏見の出場校予想 ズバリ!
北海道
札幌第一(北海道②2年連続)・・・1年生の小柄なスラッガー柴田颯選手
東北
仙台育英(宮城⑫2年ぶり)・・・大黒柱は2年からエースの左腕長谷川拓帆投手
盛岡大付(岩手④4年ぶり)・・・165cmのホームランバッター植田拓選手
関東・東京
作新学院(栃木⑩5年ぶり)・・・潜在能力を秘める大左腕関秀太郎投手
東海大市原望洋(千葉②7年ぶり)・・・好投手金久保優斗を擁するが監督の謹慎処分でどうなるか?
前橋育英(群馬②6年ぶり)・・・190cm長身の右腕根岸崇裕投手
健大高崎(群馬③2年ぶり)・・・攻守にレベルが高い渡口大成選手
慶応(神奈川⑨8年ぶり)・・・抜群の飛距離を誇る慶應義塾高校の右のスラッガー正木智也選手
早稲田実(東京㉑4年ぶり)・・・チームの推進力は1年生右腕の中川広渡
北信越
福井工大福井(福井⑤2年連続)・・・器用な打撃を披露する北川智也選手
高岡商(富山⑤7年ぶり)・・・長身の左腕山田龍聖は1年生
東海
静岡(静岡⑯2年ぶり)・・・どこまで成長したか、144km左腕の池谷蒼大
至学館(愛知初)・・・全試合を投げ抜いた横手投げ川口龍一投手
近畿
履正社(大阪⑦3年ぶり)・・・ホームランバッター安田尚憲内野手を擁する
神戸国際大付(兵庫④7年ぶり)・・・チームの要は4番捕手の猪田和希
大阪桐蔭(大阪⑨3年連続)・・・4番打者は1年生の山田健太
滋賀学園(滋賀②2年連続)・・・後藤克基は強肩捕手
報徳学園(兵庫㉑3年ぶり)・・・西垣雅矢投手は技巧派
智弁学園(奈良⑪2年連続)・・・主軸は太田英毅内野手と福元悠真外野手
東山(京都⑤24年ぶり)・・・好投手小山を擁する
中国・四国
宇部鴻城(山口③2年ぶり)・・・不動の4番打者嶋谷将平
創志学園(岡山③2年連続)・・・投げて打って、144kmの難波侑平選手
明徳義塾(高知⑰2年連続)・・・成長株の西浦颯大外野手
帝京五(愛媛②48年ぶり)・・・サイドスローで1年から投げる高橋一平投手
英明(香川②2年ぶり)・・・重い球を投げる本格派右腕藤井拓海投手
九州
福岡大大濠(福岡④26年ぶり)・・・エース三浦は明徳義塾を4安打完封
東海大福岡(福岡②32年ぶり)・・・1年生大西龍聖は好投好打者
秀岳館(熊本③2年連続)・・・有村の次は左腕田浦文丸、3種類の変化球が武器
熊本工(熊本㉑10年ぶり)・・・小柄だが期待される1年生八木田武洋
21世紀枠
不来方(岩手初)・・・部員は総勢10人
中村(高知②40年ぶり)・・・40ぶりに県大会優勝に導いたのはエース北原野空投手
多治見(岐阜初)・・・俊足の山田智也選手
神宮枠
近畿地区1校増枠
◎確実
〇ほぼ確実
△希望的観測
初出場がわずか3校と異例の少なさだった。一方で連続出場校が1/4の8校にも上った。
以上ここで先に断っておくが、慶応(神奈川)は願望が強く選出、本来なら日大三(東京)だろう。また大方の予想を反して東山(京都)を入れたのも京都から1校も出ないのは淋しいからで、順当なら高田商(奈良)だろう。
他に少し不安なのは、中国四国地区である。また、21世紀枠はかなり考えに考えたが、今年のはかなり自信がある。もし番狂わせがあるとすれば洛星(京都)、有数の進学校でここも部員数がわずか10人。毎年そこそこまでは行くがベスト8以上が壁になっている。ひょっとして不来方(岩手)と並んで10人部員の学校が2校選ばれるかもしれない。
果して32校中何校が的中するか、目標は昨年の27勝5敗(84%正解率)を越える28勝以上である。結果は1月27日に判明する。そして組み合わせ抽選会は3月10日。今年も”春はセンバツから”である。
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by kirakuossan
| 2017-01-09 08:17
| スポーツ
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