2015年 07月 09日
イタリアの「アルルの女」 .......知られざる作曲家79 チレア |
2015年7月9日(木)
2つの組曲からなる「アルルの女」はあまりにも有名だが、ほかに歌劇「アルルの女」というのもある。組曲の方は1872年にジョルジュ・ビゼーが書いた付随音楽だが、歌劇の方は1897年、フランチェスコ・チレア(1866~1950)が書き上げた。
このオペラもビゼーの「アルルの女」と同じようにアルフォンス・ドーデの短編集『風車小屋より』を原作とするが、全曲が演奏されることはあまりなく、現在では、二幕で歌われるテノールのアリア「フェデリコの嘆き」のみが知られている。一度通して全曲を聴いてみたが、肩の凝らないチレア持ち前の美しい恋愛ものオペラに仕上がっている。4分程の短い序曲も美しい。
チレアはイタリアのパルミに生まれ、ナポリ音楽院の卒業作品としてオペラ「ジーナ」を作曲、好評を得た。「アルルの女」は3曲目の作品だが、初演時、24歳のエンリコ・カルーソがフェデリコ役を歌った。1902年に初演された「アドリアーナ・ルクヴルール」が彼の代表作品とされている。マスネなどの美しく精緻なオースケトラを特徴とするフランス・オペラの影響を受けつつ、マスカーニらと並ぶイタリア・オペラを代表するオペラ作曲家の一人とされる。他に作品数は少ないがピアノやチェロなどの器楽曲や室内楽も聴かせる。
歌劇「アルルの女」
Prelude
第2幕 フェデリコの嘆き
チェロ・ソナタ ニ長調 Op. 38
2つの組曲からなる「アルルの女」はあまりにも有名だが、ほかに歌劇「アルルの女」というのもある。組曲の方は1872年にジョルジュ・ビゼーが書いた付随音楽だが、歌劇の方は1897年、フランチェスコ・チレア(1866~1950)が書き上げた。
このオペラもビゼーの「アルルの女」と同じようにアルフォンス・ドーデの短編集『風車小屋より』を原作とするが、全曲が演奏されることはあまりなく、現在では、二幕で歌われるテノールのアリア「フェデリコの嘆き」のみが知られている。一度通して全曲を聴いてみたが、肩の凝らないチレア持ち前の美しい恋愛ものオペラに仕上がっている。4分程の短い序曲も美しい。
チレアはイタリアのパルミに生まれ、ナポリ音楽院の卒業作品としてオペラ「ジーナ」を作曲、好評を得た。「アルルの女」は3曲目の作品だが、初演時、24歳のエンリコ・カルーソがフェデリコ役を歌った。1902年に初演された「アドリアーナ・ルクヴルール」が彼の代表作品とされている。マスネなどの美しく精緻なオースケトラを特徴とするフランス・オペラの影響を受けつつ、マスカーニらと並ぶイタリア・オペラを代表するオペラ作曲家の一人とされる。他に作品数は少ないがピアノやチェロなどの器楽曲や室内楽も聴かせる。
歌劇「アルルの女」
Prelude
第2幕 フェデリコの嘆き
チェロ・ソナタ ニ長調 Op. 38
by kirakuossan
| 2015-07-09 06:44
| 知られざる作曲家
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