2015年 07月 08日
シラカバ |
2015年7月8日(水)
シラカバ
詩人の入りくんだ夢だって、
これよりこまかく枝を出しはしないだろう。
これより軽やかに風に頭をたれはしないだろう。
これより気高く青空にのびあがりはしないだろう。
やさしく、若く、極度にしなやかに、
おまえは、明るい長い枝を、
恐れをおさえて、
息吹きごとに敏感にたれる。
こうしてかすかにゆらゆらと揺れながら、
おまえは、微妙な震え方で、私にとって、
ねんごろな清い青春の愛の
似姿になろうとする。
(1900年)
ヘルマン・ヘッセ
詩集『階段』より
シラカバ
詩人の入りくんだ夢だって、
これよりこまかく枝を出しはしないだろう。
これより軽やかに風に頭をたれはしないだろう。
これより気高く青空にのびあがりはしないだろう。
やさしく、若く、極度にしなやかに、
おまえは、明るい長い枝を、
恐れをおさえて、
息吹きごとに敏感にたれる。
こうしてかすかにゆらゆらと揺れながら、
おまえは、微妙な震え方で、私にとって、
ねんごろな清い青春の愛の
似姿になろうとする。
(1900年)
ヘルマン・ヘッセ
詩集『階段』より
by kirakuossan
| 2015-07-08 06:33
| 文芸
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