2015年 02月 02日
ブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタ |
2015年2月2日(月)
ヨハネス・ブラームス(1833~1897)は生涯に3曲のヴァイオリン・ソナタを書いた。最初の2曲は避暑地にて作曲され、大勢の友達と交わり、彼の絶頂期での作品である。第1番は、クララ・シューマンがとくに好んだブラームスの歌曲「雨の歌」からの主題を取り入れ、彼女への思慕の念を表現した感傷的な色調を帯びる。この同時期に他の大作も生まれた。交響曲第2番や唯一のヴァイオリン協奏曲ニ長調などである。続く第2番は、彼が最も充実した生活を送ったとされるころで、曲調も、力感に溢れ、もっとも明るさが表現される。そして一転、4楽章からなる最後のソナタは、友人の訃報にふれ、孤独感などに苛まれるようになり、彼の晩年の内省的な作品を書くきっかけともなった。
1877年から3年間、オーストリア南部のヴェルダー湖畔の避暑地ペルチャハで過ごしたブラームスは、その湖畔の北岸の寒村で、交響曲第2番ニ長調を作曲し、ヴァイオリン・ソナタ第1番が生まれた。また湖畔の南岸のマイヤーニッヒでは、20年余りのちにグスタフ・マーラーが交響曲第5番から第8番、そして「亡き子をしのぶ歌」を作曲した。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタでは、1番では1楽章、2番と3番では2楽章の、いずれも落ちついた曲調を好む。
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78 (1879年夏)
I. Vivace ma non troppo
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100 (1886年夏)
II. Andante tranquillo - Vivace
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108 (1888年)
II. Adagio
クリストフ・バラーティ - Kristof Barati (ヴァイオリン)
クララ・ヴュルツ - Klara Wurtz (ピアノ)
ヨハネス・ブラームス(1833~1897)は生涯に3曲のヴァイオリン・ソナタを書いた。最初の2曲は避暑地にて作曲され、大勢の友達と交わり、彼の絶頂期での作品である。第1番は、クララ・シューマンがとくに好んだブラームスの歌曲「雨の歌」からの主題を取り入れ、彼女への思慕の念を表現した感傷的な色調を帯びる。この同時期に他の大作も生まれた。交響曲第2番や唯一のヴァイオリン協奏曲ニ長調などである。続く第2番は、彼が最も充実した生活を送ったとされるころで、曲調も、力感に溢れ、もっとも明るさが表現される。そして一転、4楽章からなる最後のソナタは、友人の訃報にふれ、孤独感などに苛まれるようになり、彼の晩年の内省的な作品を書くきっかけともなった。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタでは、1番では1楽章、2番と3番では2楽章の、いずれも落ちついた曲調を好む。
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78 (1879年夏)
I. Vivace ma non troppo
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100 (1886年夏)
II. Andante tranquillo - Vivace
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108 (1888年)
II. Adagio
クリストフ・バラーティ - Kristof Barati (ヴァイオリン)
クララ・ヴュルツ - Klara Wurtz (ピアノ)
by kirakuossan
| 2015-02-02 22:15
| クラシック
|
Trackback