2014年 08月 27日
間近にせまるオール立命館の「カルメン」 |
2014年8月27日(水)
夏の終わりはクラシック演奏会の2本締め。28日は久々のN響でチャイコフスキーの第4番と、堤剛のドヴォルザークのチェロコンチェルト。そしてたいへん愉しみにしているのが、間近にせまった立命館交響楽団による「カルメン」公演だ。この演奏会はメンネルコールなど学内の有力合唱団2団体、さらに立命館小学校も加わり、オール立命館での取り組みとなる。
来年創立60周年を迎える立響が、全4幕、原語フランス語によるオペラ本格上演。過去に大学オーケストラがオペラ全曲、しかも演奏会形式ではなく本格舞台上演するのは、おそらくこれが最初の快挙でないか。
演出は、あの『ベルばら』の池田理代子、指揮は中橋健太郎左衛門。
2014年8月31日(日)
14:00 開場 15:00 開演
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール大ホール
G.ビゼー:
オペラ「カルメン」
全4幕 原語(フランス語)上演
字幕付き
指揮:中橋健太郎左衛門
演出:池田理代子
キャスト:
森山 京子(カルメン)
木下 紀章(ホセ)
村田 孝高(エスカミーリョ)
前坂 美希(ミカエラ)
清水 那由太(ズニガ)
薮田 瑞穂(フラスキータ)
堀 万里絵(メルセデス)
布施 雅也(レメンダード)
小林 優(モラレス&ダンカイロ)
管弦楽:
立命館大学交響楽団
合唱:
立命館大学混声合唱団メディックス
立命館大学メンネルコール
立命館小学校合唱部
衣装:池田理代子とバラのミューズたち
ところで5月に行われた立響第111回定期演奏会での不出来を以前にブログで指摘した。
そのことを奇しくも立響の団長が”春”定期の難しさと向上への意欲として語っていた。
”春”は、実力もままならない不安定な時期であることは立響OB諸兄・OG諸姉ならば経験から分るだろう。その時期に、関西のクラシック音楽文化の中心地であり、その歴史を彩ってきたザ・シンフォニーホールでの定期演奏会を開催するのは挑戦であった。オーケストラアドヴァイザーである阪哲朗氏を”春”に招聘するのは初めてのことであった。”冬”以外に、氏と1から交響曲を作り上げてきた経験はない。現立響にとっては、すべてが初の試みであった。「感覚の違い、”春”の難しさ」
「指揮者とオケの息が合っていない」
演奏会後日、このような意見を耳にした。理由は明らかである。オケの技量が、阪氏の求めるそれに到達できなかったからである。
例年、”春”の期間は、指揮者から怒号が飛ぶことが多かった。「指揮を見なさい」「周りを聴きなさい」など基本に関することばかりである。代替わりする”春”での、オケの演奏基礎力の低下は学生オケの宿命ではあるが、”春”にそれを克服してきた。阪氏は、”冬”の立響しか知らない。氏本人も語っていたところである。4月14日、「例年の感覚」で初めての練習に臨んだ阪氏と立響。阪氏は語った。「ここまで違うとは思わなかった」と。~(立響楽信/38号 より)
そういえばあの学生オケの域を越えた名演を聴かせてくれた第108回定期演奏会でのドヴォルザーク第8番は一昨年の”冬”の演奏会であったし、3年前のコンサートでの同じく最高の音楽を披露したドヴォルザークの「新世界」も”春”から成長を見せた8月の演奏会であった。
普通の演奏会の二倍以上の音符の数があり、交響曲と違ってテンポを自在に伸縮させなければならないオペラ、学生にとっては非常な難物、立響のまさに真価が問われるところだ。
”春”から飛躍的に成長した彼らの演奏で「カルメン」が聴けることは、最大の愉しみであり悦びである。
夏の終わりはクラシック演奏会の2本締め。28日は久々のN響でチャイコフスキーの第4番と、堤剛のドヴォルザークのチェロコンチェルト。そしてたいへん愉しみにしているのが、間近にせまった立命館交響楽団による「カルメン」公演だ。この演奏会はメンネルコールなど学内の有力合唱団2団体、さらに立命館小学校も加わり、オール立命館での取り組みとなる。
来年創立60周年を迎える立響が、全4幕、原語フランス語によるオペラ本格上演。過去に大学オーケストラがオペラ全曲、しかも演奏会形式ではなく本格舞台上演するのは、おそらくこれが最初の快挙でないか。
演出は、あの『ベルばら』の池田理代子、指揮は中橋健太郎左衛門。
2014年8月31日(日)
14:00 開場 15:00 開演
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール大ホール
G.ビゼー:
オペラ「カルメン」
全4幕 原語(フランス語)上演
字幕付き
指揮:中橋健太郎左衛門
演出:池田理代子
キャスト:
森山 京子(カルメン)
木下 紀章(ホセ)
村田 孝高(エスカミーリョ)
前坂 美希(ミカエラ)
清水 那由太(ズニガ)
薮田 瑞穂(フラスキータ)
堀 万里絵(メルセデス)
布施 雅也(レメンダード)
小林 優(モラレス&ダンカイロ)
管弦楽:
立命館大学交響楽団
合唱:
立命館大学混声合唱団メディックス
立命館大学メンネルコール
立命館小学校合唱部
衣装:池田理代子とバラのミューズたち
ところで5月に行われた立響第111回定期演奏会での不出来を以前にブログで指摘した。
そのことを奇しくも立響の団長が”春”定期の難しさと向上への意欲として語っていた。
”春”は、実力もままならない不安定な時期であることは立響OB諸兄・OG諸姉ならば経験から分るだろう。その時期に、関西のクラシック音楽文化の中心地であり、その歴史を彩ってきたザ・シンフォニーホールでの定期演奏会を開催するのは挑戦であった。オーケストラアドヴァイザーである阪哲朗氏を”春”に招聘するのは初めてのことであった。”冬”以外に、氏と1から交響曲を作り上げてきた経験はない。現立響にとっては、すべてが初の試みであった。「感覚の違い、”春”の難しさ」
「指揮者とオケの息が合っていない」
演奏会後日、このような意見を耳にした。理由は明らかである。オケの技量が、阪氏の求めるそれに到達できなかったからである。
例年、”春”の期間は、指揮者から怒号が飛ぶことが多かった。「指揮を見なさい」「周りを聴きなさい」など基本に関することばかりである。代替わりする”春”での、オケの演奏基礎力の低下は学生オケの宿命ではあるが、”春”にそれを克服してきた。阪氏は、”冬”の立響しか知らない。氏本人も語っていたところである。4月14日、「例年の感覚」で初めての練習に臨んだ阪氏と立響。阪氏は語った。「ここまで違うとは思わなかった」と。~(立響楽信/38号 より)
そういえばあの学生オケの域を越えた名演を聴かせてくれた第108回定期演奏会でのドヴォルザーク第8番は一昨年の”冬”の演奏会であったし、3年前のコンサートでの同じく最高の音楽を披露したドヴォルザークの「新世界」も”春”から成長を見せた8月の演奏会であった。
”春”から飛躍的に成長した彼らの演奏で「カルメン」が聴けることは、最大の愉しみであり悦びである。
by kirakuossan
| 2014-08-27 09:21
| クラシック
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