2013年 12月 10日
「第九」の季節です。 第二弾 |
2013年12月10日(火)
「第九」をNMLで聴き比べ。
今朝も張り切って、クラシック大全開。
シャンゼリゼ劇場管弦楽団
指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ(1998年10月:ライヴ)
ベーレンライター新版のスコアを用いたオリジナル楽器による個性的な演奏、とあるが詳細は知らないが、僕の耳にはただ音の強弱を強調した演奏にしか聞こえない。第四楽章の声楽陣の充実が唯一聴かせるか。あとは平凡。
(63:02)
バイエルン放送交響楽団
指揮:マリス・ヤンソンス(2012年12月:ライヴ)
ヤンソンスはやはり上手に聴かせるというところか。さすがに現代の人気マエストロの一人であることをうかがわせる。ただそれが聴く者にとって、好きかどうかは別問題である。サントリーホールでの日本公演ライヴ、アルトは藤村実穂子。
(63:05)
バーミンガム市交響楽団
指揮:ヴァルター・ヴェラー(1988年9月:ライヴ)
指揮者ヴェラーは17歳でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、22歳までにコンサートマスターに抜擢された天才ヴァイオリニスト。もう74歳になる。指揮はクリップスに習った。道理で、丁寧で、実直なところが師匠譲りか。ソリスト陣が鮮明に聴ける収録。(65:55)
オランダ交響楽団
指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(2011年7月)
切れ味のよい演奏。指揮者は無名の中堅(50歳で、ヴァイオリニストとしても実力の持ち主ということしかわからない)、オケも初めて聞くような名前。でも思いのほかアンサンブルは良さそうだ。演奏に誠実さがあって、名に似て”フリーハンド”な演奏で好感が持てた。(63:10) 自由裁量の第九
ハノーヴァー・バンド
指揮:ロイ・グッドマン(1988年4月)
ハノーヴァー・バンドは英国を代表する古楽器オーケストラの一つ。指揮者グッドマンもヴァイオリニスト。音量が極めて小さく収録してあるので上げないと聴き取りにくい。時代考証に基づいた指揮活動を行っているのか知らないが、僕にはその違いがもうひとつよく分らない。(65:46)
18世紀オーケストラ
指揮:フランス・ブリュッヘン(2011年10月:ライヴ)
前回はピリオド楽器ということで大いに注目されたブリュッヘン、今回は2回目の収録盤。ブリュッヘンは今まで食わず嫌いでいたが、よく聴いてみるとなかなか良い。一時、18世紀オーケストラといって世間を賑わしたのも解る気がする。
(65:00)
NHK交響楽団
指揮:朝比奈隆(1986年4月)
朝比奈らしい重厚な出だしだ。果して間延びしないか注目して聴いてみる。1時間19分近い演奏時間は最長で、特に第一、三楽章が長すぎる。ただでも下手をすると退屈気味な第三楽章を、いくらアダージョだといっても、ああコッテリやられると、もう参りました。(78:41)
ヨーロッパ室内管弦楽団
指揮:ニコラウス・アーノンクール(1991年6月)
第二楽章が、適度なリズム感、スピード感で比較的印象に残った。第四楽章は劇的感の演出が嫌い。
ただそれだけ・・・
(66:42)
シュターツカペレ・ベルリン
指揮:ダニエル・バレンボイム(1999年)
第一楽章のティンパニの一撃でハッと我に帰るような演奏ではありますが、これが「剛健な響き」というのかどうか定かではありません。ただバレンボイムも「なかなかの芸人じゃのう」という印象は少なからず残った第九ではありました。これも三楽章がやたら長い。(76:38)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
指揮:ミヒャエル・ギーレン(1999年7月:ライヴ)
録音状態がまず良いのが第一印象、ライヴの自然さが感じられる。適度なスピード感、音楽の拡がりや表現力は申し分ない。最初からじっくり最後まで聴き通そうかと思わせる演奏である。ある意味、安心して聴ける第九と言ったところか。
(64:34)
フランス国立管弦楽団
指揮:ピエール・モントゥー(1958年11月:ライヴ)
モノでも録音状態は極めて悪いが、さすがモントゥー先生といったところが十分に感じ取れる。無駄を排して、エキスだけを取り出して見せてくれるような演奏である。昔型の古いタイプの第九とも言える。
(68:06)
今日はぼちぼちこのへんで。
いちばんの収穫は、無名のヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮オランダ交響楽団による「第九」でありました。
「第九」をNMLで聴き比べ。
今朝も張り切って、クラシック大全開。
シャンゼリゼ劇場管弦楽団
指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ(1998年10月:ライヴ)
ベーレンライター新版のスコアを用いたオリジナル楽器による個性的な演奏、とあるが詳細は知らないが、僕の耳にはただ音の強弱を強調した演奏にしか聞こえない。第四楽章の声楽陣の充実が唯一聴かせるか。あとは平凡。
(63:02)
バイエルン放送交響楽団
指揮:マリス・ヤンソンス(2012年12月:ライヴ)
ヤンソンスはやはり上手に聴かせるというところか。さすがに現代の人気マエストロの一人であることをうかがわせる。ただそれが聴く者にとって、好きかどうかは別問題である。サントリーホールでの日本公演ライヴ、アルトは藤村実穂子。
(63:05)
バーミンガム市交響楽団
指揮:ヴァルター・ヴェラー(1988年9月:ライヴ)
指揮者ヴェラーは17歳でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、22歳までにコンサートマスターに抜擢された天才ヴァイオリニスト。もう74歳になる。指揮はクリップスに習った。道理で、丁寧で、実直なところが師匠譲りか。ソリスト陣が鮮明に聴ける収録。(65:55)
オランダ交響楽団
指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(2011年7月)
切れ味のよい演奏。指揮者は無名の中堅(50歳で、ヴァイオリニストとしても実力の持ち主ということしかわからない)、オケも初めて聞くような名前。でも思いのほかアンサンブルは良さそうだ。演奏に誠実さがあって、名に似て”フリーハンド”な演奏で好感が持てた。(63:10) 自由裁量の第九
ハノーヴァー・バンド
指揮:ロイ・グッドマン(1988年4月)
ハノーヴァー・バンドは英国を代表する古楽器オーケストラの一つ。指揮者グッドマンもヴァイオリニスト。音量が極めて小さく収録してあるので上げないと聴き取りにくい。時代考証に基づいた指揮活動を行っているのか知らないが、僕にはその違いがもうひとつよく分らない。(65:46)
18世紀オーケストラ
指揮:フランス・ブリュッヘン(2011年10月:ライヴ)
前回はピリオド楽器ということで大いに注目されたブリュッヘン、今回は2回目の収録盤。ブリュッヘンは今まで食わず嫌いでいたが、よく聴いてみるとなかなか良い。一時、18世紀オーケストラといって世間を賑わしたのも解る気がする。
(65:00)
NHK交響楽団
指揮:朝比奈隆(1986年4月)
朝比奈らしい重厚な出だしだ。果して間延びしないか注目して聴いてみる。1時間19分近い演奏時間は最長で、特に第一、三楽章が長すぎる。ただでも下手をすると退屈気味な第三楽章を、いくらアダージョだといっても、ああコッテリやられると、もう参りました。(78:41)
ヨーロッパ室内管弦楽団
指揮:ニコラウス・アーノンクール(1991年6月)
第二楽章が、適度なリズム感、スピード感で比較的印象に残った。第四楽章は劇的感の演出が嫌い。
ただそれだけ・・・
(66:42)
シュターツカペレ・ベルリン
指揮:ダニエル・バレンボイム(1999年)
第一楽章のティンパニの一撃でハッと我に帰るような演奏ではありますが、これが「剛健な響き」というのかどうか定かではありません。ただバレンボイムも「なかなかの芸人じゃのう」という印象は少なからず残った第九ではありました。これも三楽章がやたら長い。(76:38)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
指揮:ミヒャエル・ギーレン(1999年7月:ライヴ)
録音状態がまず良いのが第一印象、ライヴの自然さが感じられる。適度なスピード感、音楽の拡がりや表現力は申し分ない。最初からじっくり最後まで聴き通そうかと思わせる演奏である。ある意味、安心して聴ける第九と言ったところか。
(64:34)
フランス国立管弦楽団
指揮:ピエール・モントゥー(1958年11月:ライヴ)
モノでも録音状態は極めて悪いが、さすがモントゥー先生といったところが十分に感じ取れる。無駄を排して、エキスだけを取り出して見せてくれるような演奏である。昔型の古いタイプの第九とも言える。
(68:06)
今日はぼちぼちこのへんで。
by kirakuossan
| 2013-12-10 09:52
| クラシック
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