2013年 04月 14日
指揮者100選☆38 フルネ |
2013年4月14日(日)
ジャン・フルネ
(Jean Fournet, フランス 1913~2008)
亡くなってももう4年半にもなるのだ。つい最近まで頻繁に来日しては日本のオケを元気に振っていた印象が強くある。それもそのはずで92歳で引退するまでの約30年間はほぼ毎年のように日本を訪れ、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、群馬交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団など多くのオーケストラを指揮した。その彼が今年生誕100年にあたり、しかも今日4月14日生まれであった。
☆演奏スタイルは・・・
いわゆるフランスものを得意とし、ベルリオーズ、フォーレは十八番であった。他にドイツ古典派などにおいても実力を示し、また、協奏曲の伴奏の指揮も多くこなした。とくにフランス音楽は知的にバランスのとれた、しかも気品に溢れた清澄な響きを聴かせる。
☆録音は・・・
日本のオーケストラとの録音が目を引き、特に東京都交響楽団とはブラームス1番、3番、ベートーヴェンの2番、3番、6番、9番、ベルリオーズの幻想などを晩年にかけて行なった。それまで50年代にはラムルー管弦楽団とのフランス音楽の録音がいくつか残っており、フォーレのレクイエムなどは名演で知れている。ただすべてがモノラル録音なのが残念だ。
☆私見・・・
正直、彼の演奏はあまりよく知らない。フランス音楽の名手といったイメージしか持ち合わせておらず、今、NMLで31歳(1944年)の時のベルリオーズのレクイエムを聴いているが、表面的にはおとなしい印象を受ける。これはオケがパリ・ラジオグランド・オーケストラという聞いた事もない三流オケのためかも知れない。次に聴くオランダ放送フィルとのショーソンの交響曲 変ロ長調 Op.20、これは抑揚の良く効いた、明朗な響きを聴かせる好演である。
☆Myライブラリーより・・・
CDは一枚も持っていない。チェコ・フィルとのラヴェルのボレロと伊藤恵独奏のピアノ協奏曲の録画テープがある程度。
日本では活躍したが、世界的にはロッテルダム・フィルの音楽監督ぐらいしか目立った実績はなくどちらかと言えば地味な方の部類に挙げられるが、ずいぶん昔だが、あのカール・シューリヒトをして「最もドイツ的なフランス指揮者」と言わしめたこともある。
ジャン・フルネ
(Jean Fournet, フランス 1913~2008)
亡くなってももう4年半にもなるのだ。つい最近まで頻繁に来日しては日本のオケを元気に振っていた印象が強くある。それもそのはずで92歳で引退するまでの約30年間はほぼ毎年のように日本を訪れ、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、群馬交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団など多くのオーケストラを指揮した。その彼が今年生誕100年にあたり、しかも今日4月14日生まれであった。
☆演奏スタイルは・・・
いわゆるフランスものを得意とし、ベルリオーズ、フォーレは十八番であった。他にドイツ古典派などにおいても実力を示し、また、協奏曲の伴奏の指揮も多くこなした。とくにフランス音楽は知的にバランスのとれた、しかも気品に溢れた清澄な響きを聴かせる。
☆録音は・・・
日本のオーケストラとの録音が目を引き、特に東京都交響楽団とはブラームス1番、3番、ベートーヴェンの2番、3番、6番、9番、ベルリオーズの幻想などを晩年にかけて行なった。それまで50年代にはラムルー管弦楽団とのフランス音楽の録音がいくつか残っており、フォーレのレクイエムなどは名演で知れている。ただすべてがモノラル録音なのが残念だ。
☆私見・・・
正直、彼の演奏はあまりよく知らない。フランス音楽の名手といったイメージしか持ち合わせておらず、今、NMLで31歳(1944年)の時のベルリオーズのレクイエムを聴いているが、表面的にはおとなしい印象を受ける。これはオケがパリ・ラジオグランド・オーケストラという聞いた事もない三流オケのためかも知れない。次に聴くオランダ放送フィルとのショーソンの交響曲 変ロ長調 Op.20、これは抑揚の良く効いた、明朗な響きを聴かせる好演である。
☆Myライブラリーより・・・
CDは一枚も持っていない。チェコ・フィルとのラヴェルのボレロと伊藤恵独奏のピアノ協奏曲の録画テープがある程度。
日本では活躍したが、世界的にはロッテルダム・フィルの音楽監督ぐらいしか目立った実績はなくどちらかと言えば地味な方の部類に挙げられるが、ずいぶん昔だが、あのカール・シューリヒトをして「最もドイツ的なフランス指揮者」と言わしめたこともある。
by kirakuossan
| 2013-04-14 21:58
| 指揮者100選(完)
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