2013年 04月 09日
クルターク夫人が弾く「ディアベッリ変奏曲」 |
2013年4月9日(火)
イメージは大切だと思う。この写真を見てオヤッと思った。たったこれだけのことで不思議と色々なことを連想させる。
まず誰の手だろうか? 男性か、女性か、手の皺からして幾つぐらいの人か、もしかしてこのピアニストの手かしら。
何をしているのだろう? 塀によじ登ろうとしているのか、隣の庭を石垣越えに見ているところかしら。いやいやもっと深刻で、このピアニストは旧東欧の人で、東西の越えられない壁を前にして物憂げに考え込んでいるのではなかろうか。・・・・と想像は尽きない。
この想像を駆りたてるパッケージ写真のCDは、作曲家ジェルジ・クルタークの妻でピアニストであるマルタ・クルターク(1927~)がベートーヴェンの大作「ディアベッリ変奏曲」を弾いたもの。彼女が27歳の時にこのディアベッリ変奏曲の練習を始め、ようやく晩年に録音した。
古典的な端正さで淡々と弾き進めながら、中盤からじわじわと終盤にむけてエネルギーを漲らせるような力強くて、若々しい演奏である。
1999年、彼女が72歳の時である。
ベートーヴェン:
「ディアベッリの主題による33の変奏曲」ハ長調 Op.120
マルタ・クルターク(ピアノ)
夫のジェルジュ・クルターク(1924~)はルーマニア生まれでハンガリーの作曲家。バルトークやウェーベルンらの影響を受けており、ウェーベルンの後継者と言われて、現代音楽の世界でも特にユニークな位置を占める作曲家のひとり。彼の音楽は70年代より徐々に西ヨーロッパでも評価を得はじめることになる。厳格にして寡作とされるが、室内楽や小品の器学曲などが中心だ。
ついでに夫の音楽も聴いてみた。まさに現代音楽、僕にとってはノー・サンキュウーであった。
イメージは大切だと思う。この写真を見てオヤッと思った。たったこれだけのことで不思議と色々なことを連想させる。
まず誰の手だろうか? 男性か、女性か、手の皺からして幾つぐらいの人か、もしかしてこのピアニストの手かしら。
何をしているのだろう? 塀によじ登ろうとしているのか、隣の庭を石垣越えに見ているところかしら。いやいやもっと深刻で、このピアニストは旧東欧の人で、東西の越えられない壁を前にして物憂げに考え込んでいるのではなかろうか。・・・・と想像は尽きない。
この想像を駆りたてるパッケージ写真のCDは、作曲家ジェルジ・クルタークの妻でピアニストであるマルタ・クルターク(1927~)がベートーヴェンの大作「ディアベッリ変奏曲」を弾いたもの。彼女が27歳の時にこのディアベッリ変奏曲の練習を始め、ようやく晩年に録音した。
古典的な端正さで淡々と弾き進めながら、中盤からじわじわと終盤にむけてエネルギーを漲らせるような力強くて、若々しい演奏である。
1999年、彼女が72歳の時である。
ベートーヴェン:
「ディアベッリの主題による33の変奏曲」ハ長調 Op.120
マルタ・クルターク(ピアノ)
夫のジェルジュ・クルターク(1924~)はルーマニア生まれでハンガリーの作曲家。バルトークやウェーベルンらの影響を受けており、ウェーベルンの後継者と言われて、現代音楽の世界でも特にユニークな位置を占める作曲家のひとり。彼の音楽は70年代より徐々に西ヨーロッパでも評価を得はじめることになる。厳格にして寡作とされるが、室内楽や小品の器学曲などが中心だ。
ついでに夫の音楽も聴いてみた。まさに現代音楽、僕にとってはノー・サンキュウーであった。
by kirakuossan
| 2013-04-09 08:31
| クラシック
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