2013年 04月 02日
☆秀盤 -9 マーラー生誕百年記念コンサートのワルター |
2013年4月2日(火)
ブルノー・ワルターはマーラーを恩師として慕い、「大地の歌」とともに交響曲第4番をこよなく愛した。この貴重なライブ演奏は、1960年のマーラー生誕百年記念の祝賀コンサートのものだ。ワルターは当時すでに80代半ばを迎え、コロンビア交響楽団とのレコーディングだけが彼の主だった活動であったが、恩師の生誕記念の演奏会ということもあって久々に聴衆の前で指揮台に立つ。
結局この演奏会が彼のウィーンでの最後の演奏会となる。第4楽章の独唱はエリーザベト・シュワルツコップというのも素敵な組み合わせだった。
ただ録音状態はあまり良くなく、バランスも悪い。しかも独唱ももうひとつ最高の出来とはいえない。演奏の質や録音状態からの点ではむしろ8年前の1952年6月19日、アムステルダムでのコンセルトヘボウ管弦楽団と、同じシュワルツコップとの演奏の方が優れている。当時のワルターが心技とも絶好調であるのがうかがえる。でもこの生誕記念の演奏は祝賀の特別演奏会という雰囲気は出ているし、ワルターが高齢を押して挑んだウィーンでの最後の晴れ舞台、それだけでも記念すべきライヴなのだ。
<この日のプログラム>
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
マーラー:「われはこの世に忘れられて」
マーラー:「菩提樹の薫る部屋にて」
マーラー:「トランペットが美しく鳴り響く所」
マーラー:交響曲第4番ト長調
エリーザベト・シュワルツコップ(S)
ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1960年5月29日:ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ)
ブルノー・ワルターはマーラーを恩師として慕い、「大地の歌」とともに交響曲第4番をこよなく愛した。この貴重なライブ演奏は、1960年のマーラー生誕百年記念の祝賀コンサートのものだ。ワルターは当時すでに80代半ばを迎え、コロンビア交響楽団とのレコーディングだけが彼の主だった活動であったが、恩師の生誕記念の演奏会ということもあって久々に聴衆の前で指揮台に立つ。
結局この演奏会が彼のウィーンでの最後の演奏会となる。第4楽章の独唱はエリーザベト・シュワルツコップというのも素敵な組み合わせだった。
ただ録音状態はあまり良くなく、バランスも悪い。しかも独唱ももうひとつ最高の出来とはいえない。演奏の質や録音状態からの点ではむしろ8年前の1952年6月19日、アムステルダムでのコンセルトヘボウ管弦楽団と、同じシュワルツコップとの演奏の方が優れている。当時のワルターが心技とも絶好調であるのがうかがえる。でもこの生誕記念の演奏は祝賀の特別演奏会という雰囲気は出ているし、ワルターが高齢を押して挑んだウィーンでの最後の晴れ舞台、それだけでも記念すべきライヴなのだ。
<この日のプログラム>
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
マーラー:「われはこの世に忘れられて」
マーラー:「菩提樹の薫る部屋にて」
マーラー:「トランペットが美しく鳴り響く所」
マーラー:交響曲第4番ト長調
エリーザベト・シュワルツコップ(S)
ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1960年5月29日:ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ)
by kirakuossan
| 2013-04-02 17:14
| 注目盤◎
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