2012年 06月 29日
三大交響曲の夕べ |
2012年6月29日(金)
読響 大阪定期演奏会
下野竜也 指揮
読売日本交響楽団
会場ザ・シンフォニーホール
<プログラム>
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」
楽団創立50周年記念事業の一環として、今夜大阪で演奏会が催された。贅沢な三本立て、往々にして中だるみするものだが、今夜の演奏はいずれも最上の出来であった。とくに前半のプログラム、「未完成」と「運命」は緊張感に満ちた、引き締まった演奏で、全パートがよく鳴り響き、奥行きのある素晴らしいものであった。下野のタクトも要所を締め、メリハリの効いた立派なものであった。それにしても読響の各奏者のレベルはかなりのものと推察される。オーボエの蠣崎耕三、4人のホルン奏者、フルートは今日は倉田嬢の代わりに一戸敦の出番。それにもまして弦楽器群が抜群の冴えを見せた。「未完成」の第一ヴァイオリン陣のピアニシモは究極の出来栄え、一方、チェロやコントラバスの低音群は、音楽全体を底上げする重要な役目を十分果たした。
読響の優れた点は、各パートで楽器をしっかり最後のフレーズまで鳴らし切るところで、それらが幾重にも重なり合うことにより響きの豊かさを醸し出す。何度も言うが、読響が今、わが国のオーケストラでNO1の実力でないか?
下野竜也 指揮
読売日本交響楽団
会場ザ・シンフォニーホール
<プログラム>
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」
楽団創立50周年記念事業の一環として、今夜大阪で演奏会が催された。贅沢な三本立て、往々にして中だるみするものだが、今夜の演奏はいずれも最上の出来であった。とくに前半のプログラム、「未完成」と「運命」は緊張感に満ちた、引き締まった演奏で、全パートがよく鳴り響き、奥行きのある素晴らしいものであった。下野のタクトも要所を締め、メリハリの効いた立派なものであった。それにしても読響の各奏者のレベルはかなりのものと推察される。オーボエの蠣崎耕三、4人のホルン奏者、フルートは今日は倉田嬢の代わりに一戸敦の出番。それにもまして弦楽器群が抜群の冴えを見せた。「未完成」の第一ヴァイオリン陣のピアニシモは究極の出来栄え、一方、チェロやコントラバスの低音群は、音楽全体を底上げする重要な役目を十分果たした。
読響の優れた点は、各パートで楽器をしっかり最後のフレーズまで鳴らし切るところで、それらが幾重にも重なり合うことにより響きの豊かさを醸し出す。何度も言うが、読響が今、わが国のオーケストラでNO1の実力でないか?
by kirakuossan
| 2012-06-29 22:57
| クラシック
|
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