2011年 10月 13日
名盤◎銘盤 NO9 正調ベートーヴェンの交響曲全集 |
2011年10月13日(木)
♪ ベートーヴェン:交響曲全集
エヴァ・アンドル(ソプラノ)
マールタ・シルマイ(アルト)
ジェルジ・コロンディ(テノール)
シャーンドル・ショイオム=ナジ(バリトン)
ブダペスト合唱団(合唱指揮:フォッライ・ミクローシュ)
ハンガリー国立管弦楽団
ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)
ヤーノシュ・フェレンチク(1907~1984)は、ハンガリーの指揮者。
ハンガリーは有名な巨匠を多く生んだ。フリッツ・ライナーに始まり、ジョージ・セル、ユージン・オーマンディ、ゲオルク・ショルティ、そして志半ばで亡くなったフェレンツ・フリッチャイやイシュトヴァン・ケルテスらがいる。凄い顔ぶれである。彼らに共通することはそれぞれ早くから西側諸国で活躍したことだ。
一方で、フェレンチクについては自国内にとどまって活動をした。そのことがプラスであったかマイナスに作用したかは定かでないが、少なくとも世界の大勢のクラシック・ファンから認知される点においては大きく後れを取った。
随分昔、コダーイの曲が入った安いLP盤を買ったことがあるが、音質は硬く、二度と聴こうとは思わなかったが、確か、フェレンチクの指揮だった。その後、長く記憶からは遠ざかっていたが、4年前のフェレンチク生誕100年を記念して発売されたベートーヴェン交響曲全集、これに目がとまり購入はしたもののほとんど聴くことはなかった。それが、NMLに含まれていたので、何気なく「英雄」を聴いてみた。
「ハッ!」と思った。「残念なことだが、このベートーヴェンは最近では忘れ去られようとしているベートーヴェンではないか」、あのラトルのような自己満足的な音楽ではないし、アバドのようなクリープのないコーヒーなんてなベートーヴェンでもない。(アバドは好きだが) ましてや最近ベルリンフィルを振った日本人指揮者のような単なる"こけおどし的”なものでもない。
それはまさに「正調ベートーヴェン」なのだ。
彼は、ハンガリー国立交響楽団の音楽監督・首席指揮者を長年務めたが、自らをフルトヴェングラー、トスカニーニといった超偉大な巨匠たちの継承者と位置づけていたと言われる。そこまでは本人の自信過剰とは思うが、彼にとってベートーヴェンは最重要のレパートリーとしていて、 この演奏を聴くと、確かに大巨匠の片鱗が見えるような気がする。とくに「英雄」を得意とした。
♪ ベートーヴェン:交響曲全集
エヴァ・アンドル(ソプラノ)
マールタ・シルマイ(アルト)
ジェルジ・コロンディ(テノール)
シャーンドル・ショイオム=ナジ(バリトン)
ブダペスト合唱団(合唱指揮:フォッライ・ミクローシュ)
ハンガリー国立管弦楽団
ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)
ヤーノシュ・フェレンチク(1907~1984)は、ハンガリーの指揮者。
ハンガリーは有名な巨匠を多く生んだ。フリッツ・ライナーに始まり、ジョージ・セル、ユージン・オーマンディ、ゲオルク・ショルティ、そして志半ばで亡くなったフェレンツ・フリッチャイやイシュトヴァン・ケルテスらがいる。凄い顔ぶれである。彼らに共通することはそれぞれ早くから西側諸国で活躍したことだ。
一方で、フェレンチクについては自国内にとどまって活動をした。そのことがプラスであったかマイナスに作用したかは定かでないが、少なくとも世界の大勢のクラシック・ファンから認知される点においては大きく後れを取った。
随分昔、コダーイの曲が入った安いLP盤を買ったことがあるが、音質は硬く、二度と聴こうとは思わなかったが、確か、フェレンチクの指揮だった。その後、長く記憶からは遠ざかっていたが、4年前のフェレンチク生誕100年を記念して発売されたベートーヴェン交響曲全集、これに目がとまり購入はしたもののほとんど聴くことはなかった。それが、NMLに含まれていたので、何気なく「英雄」を聴いてみた。
「ハッ!」と思った。「残念なことだが、このベートーヴェンは最近では忘れ去られようとしているベートーヴェンではないか」、あのラトルのような自己満足的な音楽ではないし、アバドのようなクリープのないコーヒーなんてなベートーヴェンでもない。(アバドは好きだが) ましてや最近ベルリンフィルを振った日本人指揮者のような単なる"こけおどし的”なものでもない。
それはまさに「正調ベートーヴェン」なのだ。
彼は、ハンガリー国立交響楽団の音楽監督・首席指揮者を長年務めたが、自らをフルトヴェングラー、トスカニーニといった超偉大な巨匠たちの継承者と位置づけていたと言われる。そこまでは本人の自信過剰とは思うが、彼にとってベートーヴェンは最重要のレパートリーとしていて、 この演奏を聴くと、確かに大巨匠の片鱗が見えるような気がする。とくに「英雄」を得意とした。
by kirakuossan
| 2011-10-13 21:53
| 注目盤◎
|
Trackback