2011年 04月 14日
『心を整える』 |
2011年4月14日(木)
サッカーの日本代表、長谷部誠キャプテンの著書『心を整える』が良書。(幻冬舎)
心は鍛えるものではなく整えるもの。いかなる時も安定した心を備えることが常に力と結果を出せる秘訣だ、と説く。
そこで「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」と題して、メンタルにおける自分なりの解釈を展開する。
長谷部誠という人となりは、17番目の章「いつも、じいちゃんと一緒」を読むとよくわかる。
要約すると・・・
彼は姉、妹がいて男一人。父は厳格な人で怖い存在。母はせっかちだが時間にきっちりした細やかなタイプ。自分で母親似という。じいちゃんは優しく、甘い。小学校に入るまではいつもじいちゃんと一緒に寝て、色んな話を聞かされた。「あそこに大砲が落ちたんだ」とか戦争の話が多かった。孫のしつこい質問にも飽きずに答えてくれた。
サッカーを始めてからじいちゃんはほとんどの試合を見に来てくれた。しかし、高3まで控えだったので試合姿は見せることができなかった。高3のとき唯一「浦和レッズ」からオファーがきた。大学へ行くか、プロを目指すか、悩んだ。両親はレッズに行くことに大反対した。その時、じいちゃんが云ってくれた。
「マコト、人生は一度しかないんだよ、男なら思い切って挑戦するべきではないか」と。
プロでの晴れ姿を見せるのが夢だったが、じいちゃんはまだ活躍できないプロ2年目に亡くなった。
「男は泣くもんじゃない」とじいちゃんはよく云った。それからいつも人生で迷ったら、「じいちゃん、どうしょうか?」と問いかける。
(1)意識して心を鎮める時間を作る。
一日の最後に必ず30分間、深呼吸をして心を鎮める時間を作る。練習と緊張でざらついた心をメンテナンスする。そうすると翌朝には平常心で部屋を出ていくことができる。
(2)マイナス発言は自分を後退させる。
愚痴は一時的な感情のはけ口になってストレス解消になるかもしれないが、あまりにも安易な解決策だ。愚痴だけでなく、負の言葉はすべて現状をとらえる力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱してしまう。心を正しく整えるためにも愚痴は必要ない。
(3)孤独に浸かる(ひとり温泉のススメ)
自分にとって本当に大切なものは何なのか。そういう自分と向き合う時間を作るのに「ひとり温泉」はうってつけだ。「ハチは暗闇でなければ蜜を作らぬ。脳は沈黙でなければ思想は生ぜぬ」(文豪トーマス・カーライル)
(4)群れない。
どうして派閥に属さないのか?それは「グループに甘える」関係になるのが嫌だからだ。正直、組織やグループに身を委ねてしまえば楽なことが多い。
(5)勝負所を見極める。
『脳に悪い7つの習慣』という本にこう書いてあった。競泳チームのメンタルトレーナーの著者(林氏)は「ラスト10メートルを”もうすぐゴール”と意識するのではなく、”マイゾーン”として自分が最もカッコ良くゴールするための美学を追求しながら泳いで欲しい」と、ラストこそ勝負所。100%のプレーは当然。勝負所で100%プラスαーの力が出せる選手になりたい。
他にもまだまだ惹かれる章がある。
”常に正々堂々と勝負する””運とは口説くもの””勇気を持って進言すべきときもある””音楽の力を活用する”
◆著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付されるとある。
サッカーの日本代表、長谷部誠キャプテンの著書『心を整える』が良書。(幻冬舎)
心は鍛えるものではなく整えるもの。いかなる時も安定した心を備えることが常に力と結果を出せる秘訣だ、と説く。
そこで「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」と題して、メンタルにおける自分なりの解釈を展開する。
長谷部誠という人となりは、17番目の章「いつも、じいちゃんと一緒」を読むとよくわかる。
要約すると・・・
彼は姉、妹がいて男一人。父は厳格な人で怖い存在。母はせっかちだが時間にきっちりした細やかなタイプ。自分で母親似という。じいちゃんは優しく、甘い。小学校に入るまではいつもじいちゃんと一緒に寝て、色んな話を聞かされた。「あそこに大砲が落ちたんだ」とか戦争の話が多かった。孫のしつこい質問にも飽きずに答えてくれた。
サッカーを始めてからじいちゃんはほとんどの試合を見に来てくれた。しかし、高3まで控えだったので試合姿は見せることができなかった。高3のとき唯一「浦和レッズ」からオファーがきた。大学へ行くか、プロを目指すか、悩んだ。両親はレッズに行くことに大反対した。その時、じいちゃんが云ってくれた。
「マコト、人生は一度しかないんだよ、男なら思い切って挑戦するべきではないか」と。
プロでの晴れ姿を見せるのが夢だったが、じいちゃんはまだ活躍できないプロ2年目に亡くなった。
「男は泣くもんじゃない」とじいちゃんはよく云った。それからいつも人生で迷ったら、「じいちゃん、どうしょうか?」と問いかける。
(1)意識して心を鎮める時間を作る。
一日の最後に必ず30分間、深呼吸をして心を鎮める時間を作る。練習と緊張でざらついた心をメンテナンスする。そうすると翌朝には平常心で部屋を出ていくことができる。
(2)マイナス発言は自分を後退させる。
愚痴は一時的な感情のはけ口になってストレス解消になるかもしれないが、あまりにも安易な解決策だ。愚痴だけでなく、負の言葉はすべて現状をとらえる力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱してしまう。心を正しく整えるためにも愚痴は必要ない。
(3)孤独に浸かる(ひとり温泉のススメ)
自分にとって本当に大切なものは何なのか。そういう自分と向き合う時間を作るのに「ひとり温泉」はうってつけだ。「ハチは暗闇でなければ蜜を作らぬ。脳は沈黙でなければ思想は生ぜぬ」(文豪トーマス・カーライル)
(4)群れない。
どうして派閥に属さないのか?それは「グループに甘える」関係になるのが嫌だからだ。正直、組織やグループに身を委ねてしまえば楽なことが多い。
(5)勝負所を見極める。
『脳に悪い7つの習慣』という本にこう書いてあった。競泳チームのメンタルトレーナーの著者(林氏)は「ラスト10メートルを”もうすぐゴール”と意識するのではなく、”マイゾーン”として自分が最もカッコ良くゴールするための美学を追求しながら泳いで欲しい」と、ラストこそ勝負所。100%のプレーは当然。勝負所で100%プラスαーの力が出せる選手になりたい。
他にもまだまだ惹かれる章がある。
”常に正々堂々と勝負する””運とは口説くもの””勇気を持って進言すべきときもある””音楽の力を活用する”
◆著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付されるとある。
by kirakuossan
| 2011-04-14 06:38
| 偶感
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