ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

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続・指揮者100選☆9 フレモー

2017年5月12日(金)

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ルイ・フレモー(Louis Frémaux, 1921~2017)はフランス北部の エール=シュ=ラ=リスで生まれた。ジャン・フルネやジョルジュ・プレートルなど同世代に著名なフランス人指揮者があるなか、もうひとつ地味な存在である。、彼は戦時中ということもあって音楽活動をスタートさせたのが遅く、パリ音楽院入学時は28歳になっていた。そんなこともにも影響されたのかもしれない。1959年38歳でモンテカルロ歌劇場管弦楽団の首席指揮者に迎えられ、表舞台に初めて立つ。そして69年、今度はイギリス中央部にあるバーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任。この一地方にあったオーケストラを第一級の水準までに引き上げ約10年後、バトンをサイモン・ラトルに譲り、79年から3年間シドニー交響楽団の首席に就いた、そんなことで母国フランスのオーケストラに客演こそすれ、正式にポストに就くことはなかった。


☆演奏スタイルは・・・
繊細で知的であるが、その一方で思い切った切れ味鋭い指揮ぶりも示した。当然フランスものが得意だが、レパートリーは広い。なかでも「フランスよりイギリスでよく理解される」と、ベルリオーズを得意とした。

☆録音は・・・
d0170835_08595529.jpg今朝、NMLで配信されたルイ・フレモー - CBSO録音全集は聴きものである。これはすべて1970年代に手兵バーミンガム市交響楽団を指揮したもので、彼の実力のほどを知るにはもってこいのディスクである。この中には、ジュール・マスネの歌劇「ル・シッド」バレエ組曲や組曲第4番「絵のような風景」といった珍しい作品や、 ガブリエル・フォーレの「レクイエム」も含まれる。偶然だが、マスネとフォーレは今日が生誕日である。また、モンテカルロ国立歌劇場管をバックにサンソン・フランソワとのショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番が好演である。

☆私見・・・
普段はほとんど知ることのない指揮者ではあるが、こうしてフランスものを通して聴いていくにつれ、もう少し他の曲も聴いてみたくなる、そんな指揮者である。

Myライブラリーより・・・d0170835_08585125.jpg
モンテカルロ国立歌劇場管&サンソン・フランソワのショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番、それにラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲を保有、また1967年来日時、日本フィルを振った「幻想交響曲」をビデオで残している。



この1月にプレートルが92歳で、そして3月にはフレモーが95歳で亡くなる。今年になってフランスの二人の名指揮者が相ついで世を去った。


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by kirakuossan | 2017-05-12 07:02 | 続・指揮者100選 | Trackback

アバドが丸一日ぶっとおしで聴ける

2017年5月11日(木)

Abbado
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クラウディオ・アバド - シンフォニー・エディション

ABBADO, Claudio: Symphony Edition


フランツ・シューベルト Franz Schubert , フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn , ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven , フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn , ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart




5人の作曲家の交響曲を中心に全47曲全1369分、実に丸一日にせまる長時間ぶっとおしで聴けるディスクがある。オケもモーツァルト管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団が登場、アバドファンにとってはたまらないひとときが味わえる。一度かけると、貴方はただ何もせず聴くだけでよいのです。

アバドほど幅広く、あらゆるジャンルで指揮したひともそう多くはない。交響曲、オペラ、宗教音楽、さらには多くのソリストとの共演も数えればきりがない。このディスクの中にもハイドンの歌劇「月の世界」 序曲やメンデルスゾーンの序曲 ハ長調 「トランペット」、管楽のための序曲 ハ長調 などといった珍しい作品も含まれている。
でもなぜか、半世紀を越える長い指揮者活動の中でたった一人、同じミラノ音楽院の先輩で、母国イタリアのプッチーニだけはやらなかった。

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by kirakuossan | 2017-05-11 07:21 | クラシック | Trackback

世界のオーケストラ/第29回 <パリ管弦楽団> はたしてフランス独特の煌びやかさは今もあるのか?

2017年5月9日(火)

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パリ管弦楽団 


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パリ管弦楽団のことを語る時、避けて通れないのは、アンドレ・クリュイタンスとともに初来日した前身のパリ音楽院管弦楽団のことであろう。1964年4月、大阪国際フェスティバル協会の招聘によってフランスのオーケストラが初めて日本の土をふんだ。このときは4日連続フェスティバルホールでの演奏会で幕を開けた。公演初日はオール・ラヴェルプログラム。
ラヴェル/スペイン狂詩曲
ラヴェル/マ・メール・ロア組曲
ラヴェル/ラ・ヴァルス
ラヴェル/クープランの墓
ラヴェル/亡き王女の為のパヴァーヌ
ラヴェル/ダフニスとクロエ第2組曲
これには日本の聴衆も最初から度肝を抜かれたことだろう。そして翌日以降に、ブラームス(4番)を聴き、ベートーヴェン(7番)、そして東京文化会館の公園ではベルリオーズの「幻想」の演奏を直に聴き、魅了され続けた。聴衆たちは「これは日本のオケは永遠に追いつけない」といったことを実感したのである。
その3年後、名匠クリュイタンスが急逝すると同時に、パリ音楽院管弦楽団が発展的解消し、1967年、今から50年前にパリ管弦楽団が誕生する。初代の首席に就いたのがクリュイタンスの先輩格シャルル・ミュンシュ(1969~71)であった。
以下、個性に富む豪華陣が順に名を連ねる。 音楽顧問にヘルベルト・フォン・カラヤン(1969~71)ゲオルク・ショルティ (1972~75)ダニエル・バレンボイム (1975~89)セミヨン・ビシュコフ (1989~98年)芸術顧問にクリストフ・フォン・ドホナーニ (1998~2000) クリストフ・エッシェンバッハ (2000~08年)パーヴォ・ヤルヴィ(2010~16年)ダニエル・ハーディング(2016~) そしてこの顔ぶれを見て気づくことは、クリュイタンスがベルギー人であり、ミュンシュももとはドイツ人で壮年になってから帰化した。以下、ドイツ系のシェフが続いたにもかかわらずサウンドは一貫してフランス的な明るさと煌びやかさを維持したという不思議さである。低弦を効かせたドイツ的響きとは明らかに一線を画している。ベルリンフィルに対抗できる世界的オーケストラが目指されたされるパリ管、発足当初から合奏力が高かったが、フランスの香りそのものも守られ続けて来たのである。

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ドイツ、オーストリア、ロシア、イギリス、イタリアそしてアメリカのオーケストラを数多く聴いて来た自分にとって最後に残されたのがフランスのオーケストラであった。2013年10月にフランス放送管、そして翌11月、ついにパリ管の演奏に接することが出来た。好きな曲目のサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」を、首席パーヴォ・ヤルヴィの指揮で京都コンサートホールのパイプオルガンで聴いた。このときの印象を書き記しているが、これがまた意外なものであった。


d0170835_08582605.jpg京都コンサートホールのオルガンの響きは想像をはるかに越えるものだった。それは第一楽章後半での弦楽による瞑想的な主題を、低く物静かな伴奏で支える。もうこの部分からしてこれは只事では済まない予感がする。そしてまだかまだかと待ちわびて、ついに第二楽章後半のあの壮麗な響きを呼び起こす。もうこれは天国にでも登りつめて行くような厳かさである。
あとは力強いファンファーレやフーガが続き、一気に終曲へと突っ走る。
サン=サーンス交響曲第3番 「オルガン付」の、今まで聴いた中での最高の演奏であった。オルガンはティエリー・エスケシュ。国際的にも知られるオルガニストであり作曲家でもある。
パリ管弦楽団煌びやかな印象はまったくしなかった。どちらかといえば弦は思いのほか太い響きで、管楽器は平均的な音色、すこし意外な思いがした。でもアンサンブルはさすがで、パーヴォ・ヤルヴィが云っていた、”室内楽的アンサンブル”が分るような気がする。パーヴォ・ヤルヴィは基本に忠実な指揮者で、決して派手な動きはしないが、オーラが漂っていた。
(2013年11月2日記)


パリ管の持つ印象と、実際に演奏を聴いての印象とは食い違いが生じるものだ。ドイツ系の指揮者で育てられてきたフランスのオーケストラ、果してその音色は50年前と変わってきたのかどうか、もう一度検証してみたい気がする。
ここにクリュイタンス&パリ音楽院管、ミュンシュ&パリ管、ビシュコフ&パリ管、それぞれの「幻想」がある。はたして音色に変遷はあるのか。


幻想交響曲 Op. 14

Symphonie fantastique, Op. 14

    • 録音時期:1955年

    幻想交響曲 Op. 14

    Symphonie fantastique, Op. 14

      • 録音時期:1967年11月

      幻想交響曲 Op. 14

      Symphonie fantastique, Op. 14


        なお、ミュンシュとパリ管の演奏は、フランス政府が威信をかけたオーケストラ創立の最初の演奏会で、1967年11月14日にパリのシャンゼリゼ劇場でおこなわれた。この記念碑的な最初の演奏が今でも同曲の最上の名盤とされている。


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        by kirakuossan | 2017-05-09 07:45 | 世界のオーケストラ | Trackback

        アーカイブからひとつ。「ストコフスキー」

        2017年5月8日(月)

        最近よく使われる言葉で、アーカイブというのがある。「書庫」という意味だそうだが、これもアーカイブのひとつで、最近毎日のように記事ランキングのベスト10に挙がる。それもそのはずで、この記事もグーグルなどで「ストコフスキー」と検索すると・・・wikipediaに次いで2番目に掲載されてくる。amazon や hmv 、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より先に出て来る。



        レオポルド・ストコフスキー - Wikipedia

        https://ja.wikipedia.org/wiki/レオポルド・ストコフスキー
        レオポルド・アントニ・スタニスラフ・ボレスラヴォヴィチ・ストコフスキー(Leopold Antoni Stanislaw Boleslawowicz Stokowski, 1882年4月18日 - 1977年9月13日)は、20世紀における個性的な指揮者の一人。イギリスのロンドンに生まれ、主にアメリカで活動 ...
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        指揮者100選 47 ストコフスキー : ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

        kirakuossa.exblog.jp/19958789/
        2013/11/14 - 2013年11月14日(木) トスカニーニと犬猿の仲にもうひとり、ストコフスキーがいた。クレンペラーが変人なら、ストコフスキーは奇人というイメージがあっ...

        ストコフスキーとは (ストコフスキーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

        dic.nicovideo.jp/a/ストコフスキー
        2016/03/09 - レオポルド・ストコフスキー(Leopold Stokowski)は「音の魔術師」と称された20世紀を代表する指揮者の一人である。 生没年は1882年4月18日 ~ 1977年9月13日。最...

        Amazon.co.jp : ストコフスキー / バッハ : トランスクリプションズ - ミュージック

        https://www.amazon.co.jp/ストコフスキー-バッハ-:...レオポルド/dp/B00005HW1F
        評価: 4.3 - ‎3 件のレビュー
        [ストコフスキー / バッハ : トランスクリプションズ] ストコフスキー(レオポルド), バッハ, レオポルド・ストコフスキー, チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 - クラシックミュージックのCD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・ ...

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        曲目解説 - 楽曲視聴|NHK交響楽団

        https://www.nhkso.or.jp/library/sampleclip/music_box.php?id=271&iframe...
        レオポルド・ストコフスキー(1882~1977)こそは、20世紀のアメリカの、いや世界の大衆にバッハ音楽を紹介した最大の功労者と言ってよい。 ポーランドとアイルランドの移民の子としてロンドンに生まれたストコフスキーは、13歳で王立音楽大学に入学。1902 ...

        ストコフスキー(ストコフスキー)とは - コトバンク

        https://kotobank.jp/word/ストコフスキー-84315
        ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ストコフスキーの用語解説 - [生]1882.4.18. ロンドン[没]1977.9.13. ハンプシャー,ネザーワロップイギリス生れのアメリカの指揮者。ポーランド系の父とアイルランド系の母との間に生れ,オックスフォード大学を卒業後, ...







        指揮者100選☆47 ストコフスキー


        2013年11月14日(木)
        d0170835_10193164.jpgトスカニーニと犬猿の仲にもうひとり、ストコフスキーがいた。クレンペラーが変人なら、ストコフスキーは奇人というイメージがあった。それは誰が云ったのか、そのように吹聴されていて、クレンペラーはともかくも、ストコフスキーにはそんな印象が勝手につきまとっていた。その一つの原因が、小生が買った3枚目のレコードがストコフスキー指揮ニューヨーク・スタジアム交響楽団のショスタコヴィッチの「革命」にある。
        古典派もロマン派もまだまだ分らない時期に、何を思ったか、ショスタコヴィッチの5番、当時の自分としてはわからないままに、ただ第一楽章の冒頭部分と、最終楽章のあの華やかな Allegro non troppo を繰り返し聴き、酔いしれた。その音楽は全く異質のもので、オーケストレーションがとにかくかっこよかった。しかし楽曲そのものは、奇異に映った。
        でもその後は、偏見を持ち、ほかの彼が指揮したものは一切聴かなかった。その音楽は、こけおどし的で純粋に観賞するに値しないと思っていた。それもつい最近までそう思っていた。
        ところが NML でベートヴェンの第7番を聴いて、愕然とした。これほどの真っ当なベートーヴェンであったとは。7番は、全曲を通してリズムが支配的であり、快い速度で全曲を駆け抜けていく曲であるが、そもそも40分足らずの曲である。最近でこそ繰り返し部分を省いて演奏するものが増え、それでも35分程度だが、このストコフスキーは32分35秒の短さだ。それも拍手音が25秒含んでいてそうである。あの速いトスカニーニでさえも、同じBBC交響楽団を振って、34分28秒を要している。でもストコフスキーのそれは速さをそう感じさせない。第三楽章こそかなりの早さだが、あとはごく自然に流れ、そのスピードが曲全体においてバランスよく、軽快に走り去るような、実に心地よい音楽なのである。

        ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op. 92
        BBC交響楽団/レオポルド・ストコフスキー(指揮)
        録音: 23 July 1963, Promenade Concerts, Royal Albert Hall, London

        レオポルド・ストコフスキー(Leopold Stokowski, イギリス 1882~1977)は、20世紀における個性的な指揮者の一人で、主にアメリカで活動した。
        「革命」の古いレコード裏面に時の名評論家志島栄八郎の解説がある。的確な文章なので全文掲載する。

        レオポルド・ストコフスキーは老いを知らない、まるで逆に年をとっているのではないかと思われるほど、いつまでも若さを失わない指揮者である。あのみごとな銀髪、ギリシャ彫刻を思わせるような、彫りの深い芸術的な顔。指揮棒をすて、しなやかな10本の指からつくりだされる表情豊かな音楽。かれは言葉では表現できないふしぎな魅力をもった指揮者である。1882年、ポーランド人を父に、イギリス人を母としてロンドンに生れたかれは、オルガニストとして音楽の第一歩を踏みだした。1905年アメリカに渡り教会でオルガンをひいていたが、1908年シンシナティ交響楽団の常任指揮者に就任。ごく短期間のうちにその実力を相当な高みにまで引き上げた。そしてその腕が買われ、1913年、弱冠31才でフィラデルフィア管弦楽団の常任に迎えられた。それから24年間、このオーケストラを世界一流に仕立てたのである。その後、ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団、ヒューストン交響楽団の指揮者をつとめ、現在はみずから設立したアメリカ交響楽団の常任として、その育成に心血をそそいでいる。
        1965年の7月に来日したさい、幸いにしてわたしはかれと会う機会を得たが、その音楽にたいする情熱とスケールの大きさには驚かされた。それはまったく「怪物」という印象であった。


        今思うに、この「怪物」が変じて、「奇人」になったのでは、と思ったりもする。フィラデルフィア管弦楽団といえばオーマンディのイメージが焼きついているが、その前に24年間も君臨していたとは凄いの一言。それに、最近では指揮棒を持たない指揮者が増えたが、そのはしりのひとりはストコフスキーだったのだ。

        ☆演奏スタイルは・・・
        とにかくレパートリーは格段に広い。どんな曲でも新鮮な刺戟的な演奏をし、たとえばホルンに強烈なビブラートをかけるのも特徴的で、さらに弦に関しては耽美的、神秘的な響きである。”ストコフスキー・サウンド”とか、”音の魔術師”と呼ばれた所以である。

        ☆録音は・・・
        SP時代に初めてブラームス全集を出したり、映画音楽を数多く録音したり、とにかく自由奔放に活動した印象を持つ。でもそのことがかえって、彼の印象を安けなく見せてしまったことも事実であろう。

        ☆私見・・・
        今日のベートーヴェン7番を知り、”目から鱗”の心境。これからはもっと正面から受け止めて多くの演奏を聴こうと反省している。

        Myライブラリーより・・・
        d0170835_11145328.jpgショスタコヴィッチ:交響曲第5番 ニ短調
        「革命」 Op. 47
        ニューヨーク・スタジアム交響楽団
        レオポルド・ストコフスキー(指揮)

        <日本コロムビアのLP盤>


        「クレンペラー」と同様、あまり毎日閲覧されるので、こちらも再掲してみた。3年半ほど前の記事である。
        ただここで紹介されているベートーヴェンの交響曲第7番は、今ではナクソスで配信されていないので代わりにベートーヴェンの第9番「合唱付き」を掲載する。
        eethoven (1770-1827)

        交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
        d0170835_08072262.jpg

        Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, "Choral"



        これなどもごく真っ当な第九である。録音時期は不明だが、音質的にも悪くない。
        犬猿の仲と言われたあの大指揮者トスカニーニもwikipediaに次いで2番目に出てきた。



        アルトゥーロ・トスカニーニ - Wikipedia

        https://ja.wikipedia.org/wiki/アルトゥーロ・トスカニーニ
        アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini, 1867年3月25日 - 1957年1月16日)は、イタリア出身の指揮者。 目次. [非表示]. 1 略歴; 2 人物; 3 逸話; 4 主要な録音; 5 映像記録; 6 関連図書; 7 トスカニーニ財団; 8 関連項目; 9 注・出典; 10 参考文献; 11 外部 ...
        略歴 · ‎人物 · ‎逸話 · ‎主要な録音
        d0170835_10181528.jpg

        指揮者100選 46 トスカニーニ : ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

        kirakuossa.exblog.jp/19955003/
        2013/11/13 - 2013年11月13日(水) フルトヴェングラーが”柔”とするならば、トスカニーニは”剛”と称されよう。互いの音楽は随分と違ったものだ。いちばん分りやす...
        以前このページにアクセスしました。

        トスカニーニ - Kenichi Yamagishi's Web Site

        classic.music.coocan.jp/cond/modern/toscanini.htm
        アルトゥーロ・トスカニーニ. (1867~1957). 彼は、いわゆる「楽譜に忠実な」演奏というものを実践した最初の人であった、といえよう。これについては、ホントかウソかよくわからないような面白いエピソードがある。彼がまだオケでチェロを弾いていた頃、指揮者が、 ...

        不滅の大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867~1957)生誕150年特集 ...

        tower.jp/article/campaign/2017/02/28/02
        2017/02/28 - 20世紀の音楽史と演奏史に多大なる影響を与えた大指揮者アルトゥール・トスカニーニ1867~1957)の生誕150年を記念して、彼の膨大な録音の中から、交響曲からオペラまでの得意レパートリーをCD20枚に厳選した廉価BOXが登場!

        アルトゥーロ・トスカニーニ 〜偉大な指揮者は英雄のように〜 - 花の絵

        www.hananoe.jp/classical/takuminomori/takuminomori047.html
        2014/07/08 - アルトゥーロ・トスカニーニは19世紀後半から20世紀半ばにかけて君臨したイタリアの大指揮者である。彼の登場により指揮者の地位、オペラの上演スタイル、オーケストラの演奏表現の在り方は大きく変わった。かのオットー・クレンペラーが「 ...

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        www.nicovideo.jp/tag/トスカニーニ
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        トスカニーニ(トスカニーニ)とは - コトバンク

        https://kotobank.jp/word/トスカニーニ-105215
        ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - トスカニーニの用語解説 - [生]1867.3.25. パルマ[没]1957.1.16. ニューヨークイタリアの指揮者。パルマ音楽院でチェロと作曲を学ぶ。リオデジャネイロ歌劇場のチェロ奏者をつとめていたが,1886年に代指揮の機会を得 ...


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        by kirakuossan | 2017-05-08 07:12 | クラシック | Trackback

        先に「新世界より」が聴ける

        2017年2月24日(金)
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        第36回 東芝グランドコンサート2017と銘打って、3月にNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)が来日する。タクトはいま注目されるひとりのポーランド人指揮者クシシュトフ・ウルバンスキ、ソリストも庄司紗矢香とアリス=紗良・オット。3月7日から東京を皮切りに、宮城、愛知、神奈川、福岡、そして最終大阪の6公演。

        演奏曲目
        <Aプログラム>
        グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』 序曲
        プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
        (ヴァイオリン:庄司紗矢香)
        ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
        <Bプログラム>
        ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b
        ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
        (ピアノ:アリス=紗良・オット)
        R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30

        管弦楽:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)
        指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
        ソリスト: 庄司紗矢香(ヴァイオリン)<Aプログラム>
        アリス=紗良・オット(ピアノ)<Bプログラム>



        大阪公演は<Bプログラム>で、「ツァラトゥストラはかく語りき」を愉しみにしているのだが、東京、宮城、愛知は<Aプログラム>で、「新世界より」をやる。
        この、「新世界より」、昨年の6月にウルバンスキ指揮NDRエルプフィルハーモニー管の同じ顔合わせの演奏がCDになっており、今日、NMLで配信された。これを聴けばおおよその見当がつくというもの。今日は夜も更けて来たので寝るとして、明朝早速聴いてみることにしよう。


        d0170835_0272323.jpgドヴォルザーク:
        交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95

        北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団
        クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
        (録音: 21-24 June 2016, Laeiszhalle, Hamburg, Germany)




        追記:
        (7:30)
        d0170835_732575.jpgまず聴き出して直ぐに感じたのは、音の録り方。一歩下がった奥行き感を感じさせるこの響きはもともと嫌いではない。Laeiszhalle(ライスハレ)のグローサーザール、ハンブルクにある北ドイツ放送交響楽団とハンブルク交響楽団の本拠地となっているコンサートホールで、1908年に完成、108年の歴史を誇る。

        ウルバンスキは、そのホールで節度ある謳わせ方をする。メロディ・ハーモニー・リズム、それに音の強弱の出し入れ、全てにおいて無理なく自然な流れで心地よい。この34歳の指揮者、大したものである。好い「新世界」だ。

        d0170835_851268.jpgただこの1月より新たにオープンしたエルプフィルハーモニー・ハンブルクに本拠地を替えた。由緒ある箱型ホールから斬新なヴィンヤード型ホールに180度転換、楽器の鳴らし方も変わってくるだろう、果して吉と出るか凶と出るか。



        この「新世界より」と一緒に収められているドヴルザークの交響詩も好い曲だ。
        交響詩「英雄の歌」 B. 199, Op. 111
        北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団
        クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
        (録音: 10 and 13 December 2015, Laeiszhalle, Hamburg, Germany)


        .

        by kirakuossan | 2017-02-24 00:14 | クラシック | Trackback

        Mr.S、逝く

        2017年2月23日(木)
        d0170835_2010578.jpgブルックナーに定評があり、現代最高齢の指揮者のひとりであったスタニスワフ・スクロヴァチェフスキ氏が一昨日亡くなった。93歳だった。1923年、ポーランドのリビウに生まれ、ポーランド各地で指揮者を務めた後に渡米。60~79年に現在のミネソタ管弦楽団で音楽監督、2007~10年には読売日本交響楽団の常任指揮者も務めた。最後の公演は昨年10月、ミネソタ管弦楽団とのブルックナー第8番であった。
        彼ほど頻繁に来日した指揮者も知らない。1978年の読売日本交響楽団の招聘による初来日以来、その数は実に30回を越える。日本ではN響、読響、そして札幌交響楽団にも客演した。
        d0170835_20513662.jpg読響と79公演、N響とは43公演、その間2003年、06年、そして2011年と3度、自らが首席客演指揮者を務めるザールブリュッケン放送交響楽団との来日も果たし、高齢になってからも精力的な指揮活動を繰り広げた。最後の来日は、2014年10月、桂冠名誉指揮者を務める読響と3度の公演を行い、最終日の12日に行われた下呂交流会館泉ホールでのブルックナー第0番とベートーヴェンの第7番が まさに日本での最後の指揮であった。

        今、哀悼の意を込めて、ブルックナー第8番を聴いている。
        彼の名前はいくら覚えても直に忘れてしまう名であった。だからみな略してMr.Sと呼んだ。


        ブルックナー:
        交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1890年稿・ノヴァーク版)
        ザールブリュッケン放送交響楽団 - Saarbrücken Radio Symphony Orchestra
        スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ - Stanislaw Skrowaczewski (指揮)
        (録音: 8, 9 October 1993, Kongresshalle Saarbrucken, Germany)


        .
        by kirakuossan | 2017-02-23 18:48 | クラシック | Trackback

        どうもこの仕組みがよくわからない。

        2017年2月22日(水)
        d0170835_881616.jpg

        最近、指揮者100選からわがブログに訪れる人が多い。昨日も
        指揮者100選☆60 ショルティ
        指揮者100選☆50 若杉弘
        指揮者100選☆46 トスカニーニ
        が挙がっていた。
        グーグル検索サイトで、「ショルティ」とだけ打って開いてみると、1ページ目の10番目。「トスカニーニ」や「若杉弘」は1ページ目の2番目、「アルトゥーロ・トスカニーニ - Wikipedia」の次に、「指揮者100選 46 トスカニーニ : ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感」としてたしかに掲載されてくる。嬉しいことだけど、不思議なことである。

        他によく出てくるのに・・・
        指揮者100選☆73  クナッパーツブッシュ(5ページ目3番目)
        指揮者100選☆6 アンセルメ(1ページ目9番目)
        指揮者100選☆44 ドラティ(1ページ目2番目)
        指揮者100選☆64 マルケヴィッチ(1ページ目3番目)
        指揮者100選☆35  ケンペ (1ページ目2番目)
        などがあるが、あの有名な大指揮者を「トスカニーニ」と引くだけで、レコード会社のサイトやAmazon、あるいは音楽評論家のサイトより先に2番目(ヤフーは1ページ目9番目)に登場するとは。。。どうしてなのか驚くのである。どうもこの仕組みがいまだによくわからない。
        (もう、冒頭の写真で自作本などをアップしたりして、作家気どりだなあ、ホンマ、イヤな奴)



        .
        by kirakuossan | 2017-02-22 08:07 | クラシック | Trackback

        思い出して、クナを聴く

        2017年2月18日(土)
        昨日は一年前に書いた指揮者100選のクナッパーツブッシュの記事を見に来られた人がいたようだ。グーグルで「クナッパーツブッシュ」を検索すると2ページ目の3番目にこの記事が顔を出す。それで一見さんが見に来られたのだろうが、それを知り、今朝も自分でその記事を読み直している。自分で書いたものを自分で読んで楽しんでいる。まあとことん気楽なおっさんではあるのだが、思い出したがほかにもそんな人が確かいた、自分の小説を読むのが大好きという小説家が・・・誰だったっけ? 

        そしてまた思い出して、レオノーレを聴くのである。

        やはり(聴いた限り、そうとも思えないが?・・・)の通りの印象、クナにしては珍しく生真面目すぎる?

        やっぱし、クナはワーグナーだな。と、残っただいこん味噌汁をかけごはんにしながら思うのです。


        d0170835_9395677.jpgワーグナー:
        歌劇「リエンツィ」- 序曲
        ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
        ハンス・クナッパーツブッシュ - Hans Knappertsbusch (指揮)





        指揮者100選☆73  クナッパーツブッシュ

        2016年2月11日(木)

        d0170835_8115649.jpg
        ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch,ドイツ 1888~1965)はナチ嫌い、練習嫌い、ヴィーラント嫌いで通った大指揮者。練習嫌いで有名なウィーン・フィルハーモニーからは歓迎されたという。本番で楽員がミスると「それみろ、練習するからだ!」と怒鳴ったというが、実際はよく練習を積んだ後での話で、本番での音楽自由さや即興性を重視する考え方が偏った捉え方をされ独り歩きしたようだ。ワーグナーの息子でバイロイト音楽祭を主宰した演出家ヴィーラント・ワーグナーのことは本当に終生嫌っていた。ワーグナーの音楽を好んで指揮をしたが、行き過ぎた演出がオペラ解釈の領域に踏み込むことに関しては大反対であった。ナチ嫌いも真実で、逆にナチであったと誤解されるが、これもワーグナーの音楽をよく振ったことによるものだろう。何かと逸話の多かったところが、オットー・クレンペラーの印象とだぶる。
        若いころは哲学を学ぶが、好きな音楽家の道へ進み、ハンス・リヒターにつき指揮を学ぶ。30歳半ばの若さでブルーノ・ワルターの後任としてミュンヘン国立歌劇場の指揮者に就任する。1935年にはナチとの確執でミュンヘンを去り、ウィーンへ移り、そこでウィーン・フィルとの活動を活発化させる。


        ☆演奏スタイルは・・・
        d0170835_1033293.jpg音楽の精神性を大切にした。長い指揮棒をもち、身体も棒もほとんど動かさず、眼力で指揮をした。このあたりはムラヴィンスキーの眼で指揮をしたのともよく似る。風貌からして、ごつごつした彼の眼でジロリとにらまれたら、さすがウィーン・フィルの連中も震え上がったことだろう。でも口は悪かったが人柄は良かったようで、皆から「クナ」と親しまれた。
        (写真はクナの笑った珍しい写真のジャケット)

        ☆録音は・・・
        ワーグナーとブルックナーの演奏が多いし、レベルも高い。ワーグナーでは「パルジファル」「ワルキューレ」「ジークフリートのラインへの旅」、ブルックナーでは第8番が名演とされる。同じ8番でもベートーヴェンの第8番は濃厚な演奏で彼の名盤のひとつに数えられる。

        ブルックナー:
        交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1892年稿)
        ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
        ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
        録音: 1961, Vienna, Austria
        ブルックナーは改訂版しかやらなかった。これは1961年10月29日ムジークフェラインザールでのライヴで、クナがウィーン・フィルを指揮して残した唯一の第8番。


        ☆私見・・・
        彼は若いころから三半規管に異常があって、乗り物で遠くへ移動することができなかった。だから終生ヨーロッパから離れることはなかった。彼の生まれた1888年は日本では明治21年、彼の厳つい顔を見る度に”明治男”を連想するのである。また、クナといえば、あの毒舌評論家宇野功芳先生が異常なほどの大ファンであることもいつも思い起こす。
        その宇野先生がこの演奏のDVDを観て「モーツァルトはワルターに劣り、ベートーヴェンはフルトヴェングラーに一歩ゆずるクナだが、この「レオノーレ」だけは別格だ。体中からオーラがでる演奏と評価した。(聴いた限り、そうとも思えないが?・・・そういうと最後のほうのtuttiの場面はそうかな。)

        ベートーヴェン:
        序曲「レオノーレ」第3番 Op. 72b
        ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
        ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
        録音: 1961, Vienna, Austria


        Myライブラリーより・・・
        d0170835_9484236.jpgクナのワーグナーのエキスがいっぱいに詰った究極の一枚。
        楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲
        「タンホイザー」序曲
        楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
        舞台神聖祝典劇「パルジファル」 - 第1幕への前奏曲
        ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
        ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
        (録音:1962年)


        .
        by kirakuossan | 2017-02-18 08:47 | クラシック | Trackback

        続・指揮者100選☆7 ブロムシュテット

        2017年2月15日(水)
        d0170835_9215676.jpgサンフランシスコ交響楽団の音楽監督を1985年から10年間務め、現在は桂冠指揮者にあるヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt, スウェーデン 1927~)は今年で90歳になる。ブーレーズが、マリナーが、そしてプレートルの亡き後、いまや世界最高齢の指揮者になった。


        もうすこし若い頃の彼をみていると、サンフランシスコ響の同じ地位にあったからでもないだろうが、マイケル・ティルソン=トーマスと雰囲気がとてもよく似ている。スマートで、一見ソフトムードを漂わせるところなどそっくりだ。
        ブロムシュテットは恵まれた指揮者活動を今日まで歩んできた。スウェーデン生まれである彼は最初北欧系のノールショピング交響楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団の首席指揮者を歴任、その後、1975年、48歳にして名門シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就く。そこでの10年が彼をスターダムに押し上げたといえるだろう。そしてサンフランシスコ交響楽団を10年、1996年から2年間は北ドイツ放送交響楽団、1998年から7年はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ということで主だったオーケストラを率いて来た。ただ、これだけのキャリアを誇りながら、大巨匠の印象を抱かせないし、N響との度重なる共演にもかかわらずもうひとつ人気を博さないのも不思議な事である。


        d0170835_10585477.jpg☆演奏スタイルは・・・
        レパートリーは幅広く、ドイツものをはじめ、シベリウスなどの北欧ものからニールセンまでこなす。全般的に中庸の域を出ないような指揮だが、それが堅実でもあり退屈でもある。ただ、演奏によっては一発ハマれば凄い感動を呼びおこすような指揮ぶりも見せる。

        ☆録音は・・・
        シュターツカペレ・ドレスデンとの録音を多く残し、 最古参オケの戦前からの”くすんだ魅力ある音色”を戦後になってもカイルベルト、ケンペ、コンヴィチュニー、マタチッチ、スウィトナー、ザンデルリングと引き継いできたが、彼がその最後の再現者である。

        ドヴォルザーク:
        交響曲第8番 ト長調 Op. 88, B. 163
        シュターツカペレ・ドレスデン - Dresden Staatskapelle
        ヘルベルト・ブロムシュテット - Herbert Blomstedt (指揮)

        このドヴォルザークなど、ブロムシュテットとドレスデンの相性の良さを忠実に再現した1枚と言える。

        ☆私見・・・
        リハーサルは非常に厳格なことで知られる。逸話として、来日してN響を振った最初の頃、ホルン奏者の演奏が自分の考えと合わず、演奏会ギリギリまで練習させたことがある。彼のこのような徹底した、厳格さが魅力でもあり、反面、煙たがられる要因にもなっているのだろう。

        Myライブラリーより・・・
        d0170835_10343373.jpgブルックナー:
        交響曲第4番 ホ長調
        シュターツカペレ・ドレスデン
        ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
        (1980年6月:ルカ教会)
        派手さはないが、聴きこめば聴きこむほど味わいが増す演奏である。




        .
        by kirakuossan | 2017-02-15 08:29 | 続・指揮者100選 | Trackback

        続・指揮者100選☆6 ヘルビッヒ

        2017年2月3日(金)
        d0170835_9132061.jpg旧のチェコスロバキア出身のドイツの指揮者にギュンター・ヘルビッヒ(Günther Herbig, チェコ 1931~)がいる。その名はほとんど知られていない。最初あの退屈な指揮をするフィリップ・ヘレヴェッヘ(1947~)かと思い違いするぐらいで、とにかく控え目で地味な指揮者である。現在80歳半ばを越えて、まだ現役かどうかは定かではないが、ここまでの足跡をみても裏方に徹している。

        たとえば2001年から2006年までザールブリュッケン放送交響楽団の音楽監督に就任するが、ザールブリュッケンの顔と言えばあのMr.S、ことスクロヴァチェフスキの存在である。
        Mr.Sは客演指揮者の立場であるが、ベートーヴェン交響曲全集を録音するなどして華やかな表舞台で評価される。その影でこの無名のオーケストラをしっかりと鍛え上げて来たのは他でもないヘルビッヒだったのだ。
        彼は指揮法をヘルマン・アーベントロートやヘルマン・シェルヘンに学んできたというから筋金入りである。東欧圏に生まれたヘルビッヒは30歳代にベルリン交響楽団やドレスデン・フィルの首席や芸術監督を務めるが、彼の本当の活躍は、国外脱出後の50歳代になってからの活動にある。1984年にデトロイト交響楽団の首席指揮者に、1988年から1994年までの間はトロント交響楽団の音楽監督に就任した。デトロイトではアンタル・ドラティの次に就任、ネーメ・ヤルヴィに引き継いだ。トロントでは同じチェコのカレル・アンチェル、そしてアンドルー・デイヴィスのあとを受持ち、ユッカ=ペッカ・サラステにその地位を譲った。この顔ぶれを見ても、相前後する指揮者たちの前に一歩控えた位置にある。ちょうどその隙間に存在したような印象をどうしても持ってしまう。でもアメリカでの活躍をよく知る米国民には人気を博している。他でもときおりあることだが、その割に日本ではほとんど知られていないという事実である。1976年初来日しこれまでに3度も日本を訪れているのに・・・である。



        ☆演奏スタイルは・・・
        奇をてらった演出は一切なく、あくまでも作品に忠実で、淡々とした流れに乗る。このことが聴くものに、退屈さと、平凡さを抱かせるのかもしれないが、真の彼の音楽の表現が、その真面目さ、誠実さを通して聴きこむにつれて安心感とともに醸成されてくる。

        ☆録音は・・・
        ブラームスとハイドンの交響曲が評価されている。ただ不思議なのは、ここでもアメリカのオーケストラとの録音を残していない。すべて美味しいところは、前後する他の指揮者に持って行かれたように。そんなところにもオーケストラビルダーでもあった彼の真骨頂がある。

        d0170835_107599.jpgブラームス:
        交響曲第2番 ニ長調 Op. 73
        ベルリン交響楽団
        ギュンター・ヘルビッヒ(指揮)



        ☆私見・・・
        彼の一見変哲もないような音楽が、実はじっくりと耳を傾ければその良さがしみじみと伝わって来る。たとえばブラームスで言えば、彼に向いているのは第1番より第2番の方で、より彼の持ち味が醸し出される、といったそんなふうな指揮者なのである。

        d0170835_1021462.jpgMyライブラリーより・・・
        持ち合わせていない。



        .
        by kirakuossan | 2017-02-03 08:58 | 続・指揮者100選 | Trackback

        信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。


        by kirakuossan

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        d0170835_9203688.jpgシマノフスカ:
        夜想曲 変ロ長調

        グリンカ:
        歌曲「ひばり」

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