ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

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アバドが丸一日ぶっとおしで聴ける

2017年5月11日(木)

Abbado
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クラウディオ・アバド - シンフォニー・エディション

ABBADO, Claudio: Symphony Edition


フランツ・シューベルト Franz Schubert , フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn , ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven , フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn , ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart




5人の作曲家の交響曲を中心に全47曲全1369分、実に丸一日にせまる長時間ぶっとおしで聴けるディスクがある。オケもモーツァルト管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団が登場、アバドファンにとってはたまらないひとときが味わえる。一度かけると、貴方はただ何もせず聴くだけでよいのです。

アバドほど幅広く、あらゆるジャンルで指揮したひともそう多くはない。交響曲、オペラ、宗教音楽、さらには多くのソリストとの共演も数えればきりがない。このディスクの中にもハイドンの歌劇「月の世界」 序曲やメンデルスゾーンの序曲 ハ長調 「トランペット」、管楽のための序曲 ハ長調 などといった珍しい作品も含まれている。
でもなぜか、半世紀を越える長い指揮者活動の中でたった一人、同じミラノ音楽院の先輩で、母国イタリアのプッチーニだけはやらなかった。

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by kirakuossan | 2017-05-11 07:21 | クラシック | Trackback

メンデルスゾーン15歳の第1番

2017年5月3日(水)

指揮者100選 17 クレンペラー : ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感
kirakuossa.exblog.jp/13623219/
2011/05/21 - 2011年5月21日(土) オットー・クレンペラー(Otto Klemperer, ポーランド、1885/5/14~1973/7/6)ユダヤ系ドイツ人(...


またまたマイブログの話だが、先日軽井沢に住むかみさんの姉から電話があったらしい。それは春になり、ヨアヒム・ラフの「春の頌歌」という曲を聴きたくなって、検索していると、「気楽おっさん」がいの一番に掲載されて出て来てビックリしたと言って来た。
実はこの6年前の記事もそうなんだが、「クレンペラー」と検索すると、1ページ目に紹介されるので、それを辿って「気楽おっさん」にたどり着く人が先々月も、先月も、50人以上いる。今月もまだ2日しか経っていないのにすでに11人が見に来た。





指揮者100選☆17 クレンペラー


2011年5月21日(土)
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オットー・クレンペラー(Otto Klemperer, ポーランド、1885/5/14~1973/7/6)ユダヤ系ドイツ人(後にイスラエル)、20世紀を代表する指揮者の一人。
クレンペラーは逸話の豊富な指揮者で、見方によれば”変人”と目される。

逸話その1★
ハンブルクの指揮者時代に、女性オペラ歌手と不倫関係となり、怒った相手の夫(指揮者)からコン棒で殴られる。次のステージに頭に包帯を巻いて指揮をした

逸話その2★
1939年(54歳)、脳腫瘍に倒れ、言語障害や身体の麻痺といった後遺症との戦いを余儀なくされる。これが原因でロサンジェルス・フィルの音楽監督の座も失うことになる。さらに、元来患っていた躁鬱病も悪化し奇行が目立つようになり、以後アメリカでのキャリアは完全に断たれる。しかし、戦後復活する。

逸話その3★
1958年9月(73歳)、寝室で寝タバコのまま寝込んでしまい、大やけどを負ってしまう。その1年後、フィルハーモニア管弦楽団との終身のレコード契約を結ぶと彼は、また復活する。

逸話その4★
ブダペストでリヒャルト・ワーグナーの「ローエングリン」を指揮した際、ローエングリンを演じるテノール歌手に観客が盛大な拍手を延々と続けたため、彼は観客と口論となり、指揮を放り出した(この録音は現存する)

逸話その5★
ブダペストで「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を指揮した際、オーケストラのコンサートミストレス(女性のコンサートマスター)は、当時弱冠19歳のワンダ・ウィウコミルスカ。しかし、彼女は退屈しついうとうとしてしまい、それを見たクレンペラーは思わず怒鳴った。「とっとと帰れ!ワーグナーはガキの音楽じゃねぇんだ!」(多分、自分でも同じことを叫ぶだろう・・・)

逸話その6★
リハーサルの最中、女性演奏者がクレンペラーのズボンのチャックが開いていることに気づき、「あの…ファスナーが開いています」と言ったところ、クレンペラーはこう答えたという。「それとベートーヴェンの音楽に何か関係があるのかね?」

逸話その7★
モーツァルトの「魔笛」を上演したときのこと。彼は、女性歌手達といちゃつきだし、そのうちの1人に対し行き過ぎた行為に出た。劇場支配人は、「このオペラハウスは売春宿ではございません」と注意しようとしたが、間違えて「この売春宿はオペラハウスではございません」と言ってしまった。それを聞いたクレンペラーは、納得してその場を立ち去った。(ホンマかいな?)

逸話その8★
後遺症がある中、晩年にも後頭部からステージ下に転落して頭部を強打、背骨を骨折したり、モントリオール空港で転んで足と腰骨を複雑骨折など、様々な事故を体験しているがそのつど”不死鳥”のごとく蘇り、復活を遂げている。そして88歳でついに力尽く。
<ウキペディア>参考

・・・・・・・・・・・・・・
☆演奏スタイルは・・・
スローテンポの中に、巨大な構成美と重厚な響きを築き上げる。それは小手先の音楽ではなく確信に満ちた己の世界を繰り広げる。変人にしては音楽は全うなものだ。しかし、こんな古臭い指揮者は今後もう出ないだろう。

☆残した録音は・・・
1954年(69歳)からフィルハーモニア管弦楽団とレコーディングを開始し、EMIから多くのレコードをリリースした。これにより、彼は巨匠として世界的な名声を得ることになった。

ベートーヴェン:交響曲全集・ピアノ協奏曲全集 
クレンペラー&フィルハーモニア管、ニュー・フィルハーモニア管、バレンボイム(p)d0170835_21172258.jpg
ベートーヴェンの交響曲は彼の代表作で、交響曲は遅めのテンポで壮大な世界を展開する。しかし、「運命」の最終楽章なんかを聴いていると壮大と云うより冗長とも云えそうで、それは紙一重。
ピアノ協奏曲でも自らの音楽を展開、詩情豊かな、繊細で暖かい美しさは独特だ。

フランク:交響曲二短調
「フランク晩年の奥深いこの傑作を彼は最高の境地に立つ造形力で描き上げ、重厚な響きを見せる音楽は圧巻である・・・この曲の最高演奏」と何かに書いてあった、これは非常に気になるので、購入手続きに入る。

☆私見・・・
色々表現はするが、何かもう一つ釈然としない。
そこでベートーヴェン7番を聴いていて、女房どのが一言・・・「この演奏は一流の人がやってることはよくわかる。しかし、何かひとつ欠けるものがある」「音を思い切り鳴らし切っていないのでは?」
そこで考える。「そうか、オケが一流半と云う事もあるかもしれないな、それにクレンペラーに慄いてビビッタところがあるのかな?」

Myライブラリーより・・・
交響曲第3番 イ短調「スコットランド」Op.56d0170835_20335661.jpg
「スコットランド」はオットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団の最高傑作で、他の演奏のようなメロディを歌わせるだけの演奏とは対極の位置にあって、霧の漂う寒冷スコットランドの大地に根ざした重厚な演奏が展開される。
by kirakuossan | 2011-05-21 17:07 | 指揮者100選(完) | Trackback

この記事の私見で、「そうか、オケが一流半と云う事もあるかもしれないな、それにクレンペラーに慄いてビビッタところがあるのかな?」という箇所があって、フィルハーモニア管弦楽団のことを”一流半”と失言しているところがある。これは今思えば大きな間違いであって、訂正します。

d0170835_06500655.jpg昨日、尻焼温泉へ行く道中で、よく聴く好きなメンデルスゾーン第3番ではなく、まず聴くことのない第1番を聴いていて、第二楽章のアンダンテの美しさを発見した。この曲は1824年、彼がまだ15歳のときに書いた作品ということもあって、さらに驚きである。確かに全体としては未熟さを見せるが、新鮮で溌剌とした曲想、最終楽章のやんちゃぶりは、これがメンデルスゾーンか?とも思わせる。
昨日はドホナニーとウィーン・フィルの演奏だったが、今朝そのことを思い出して、クレンペラー盤は配信してなかったが、マーク盤で聴き直している。


フェリックス・メンデルスゾーン - Felix Mendelssohn (1809-1847)

33:44
交響曲第1番 ハ短調 Op. 11

Symphony No. 1 in C Minor, Op. 11


    そうそう、ヴェラーとフィルハーモニア管の名演もありました。

    交響曲第1番 ハ短調 Op. 11

    Symphony No. 1 in C Minor, Op. 11, MWV N13

      録音: 5-6 May 1992, St. Jude's Church, Central Square, London, United Kingdom


      ところで来月の14日にフィルハーモニア管弦楽団の演奏会でマーラーの第6番を聴きに行くが、これまた大いに愉しみにしている演奏会である。


      .

      by kirakuossan | 2017-05-03 05:59 | クラシック | Trackback

      隠れ名盤 自作CDの完成

      2017年4月11日(火)

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      Beethoven: The 9 Symphonies
      No. 1 in C Major Op. 21
      No. 2 in D Major Op. 36
      No. 3 in E Flat Major Op. 55 "Eroica"
      No. 4 in B Flat Major Op. 62
      No. 5 in C Minor Op. 67
      No. 6 in F Major Op. 68 "Pastorale"
      No. 7 in A Major Op. 92
      No. 8 in F Major Op. 93
      No. 9 in D Minor Op. 125 "Choral"
      Egmont, Op. 84: Overture

      ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 - Royal Philharmonic Orchestra
      ルネ・レイボヴィッツ - Rene Leibowitz (指揮)
      Rec.: London, , England, United Kingdom April-June 1961

      René Leibowitz (French: [ʁəne lɛbɔwits]; 17 February 1913 – 29 August 1972) was a Polish, later naturalized French, composer, conductor, music theorist and teacher born in Warsaw, Poland. He was historically significant in promoting serialism and the New Music in Paris, France after World War II.


      隠れ名盤 自作CDの完成。


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      by kirakuossan | 2017-04-11 15:58 | クラシック | Trackback

      名盤◎銘盤 NO21 曲の持つ特質を実に精妙にとらえた名演

      2017年4月9日(日)
      d0170835_19333478.jpg

      今日も日曜日にかかわらずNMLの新着配信が多数行われ、Decca、Deutsche Grammophon 併せて100枚余りが加わった。
      その中でも白眉の一枚がコレ!


      d0170835_19173611.jpgシューベルト:
      交響曲第3番 ニ長調 D. 200
      交響曲第8番 ロ短調 「未完成」 D. 759
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
      カルロス・クライバー - Carlos Kleiber (指揮)
      (録音: September 1978, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria)

      聴きなれた「未完成」がこんなにも奥深い音楽とは今宵改めて感じた。カルロス・クライバーの手腕がさりげに披露された演奏である。決して快速、切れ味だけの追及に終わらず、曲の持つ特質を実に精妙にとらえた名演である。「未完成」が好きになる。
      クライバーと言えば、突如として出現して話題を一心にさらった例のバイエルン国立管弦楽団とのベートーヴェン第4番(1982年)の鮮烈な印象、さらに続いて発売されたのが1974年演奏の、ウィーン・フィルとのベートヴェン5番と7番のセットであった。その影にあるが同じウィーン・フィルとのこのシューベルトは1978年の演奏だが、それにもまさる出来ばえである。



      .
      by kirakuossan | 2017-04-09 18:09 | 注目盤◎ | Trackback

      名盤◎銘盤 NO20 朝聴くベートーヴェン交響曲全集

      2017年4月4日(火)

      d0170835_8185180.jpg
      アメリカの会員制通信販売会社リーダーズ・ダイジェスト社がステレオ初期に自社企画のクラシックLPも取り扱っていた。このなかには、今も語り継がれる数々の名盤も存在した。当時、コンサート・ホール・ソサエテェイという通販もあって何枚か持っているが、これらとは音質がまったく違った。それもそのはずでサウンド・クオリティを重視したリーダーズ・ダイジェスト社は、制作を米RCAに依頼、RCAは当時、英DECCAと提携関係にあったため、優れたプロデューサーやエンジニアによる高音質の録音が可能になった。

      d0170835_823370.jpgd0170835_8231543.jpg"Reader's digest"DARK RED WITH GOLD LETTERING

      この全集の中にルネ・レイボヴィッツ (1913~72)というポーランドの指揮者がロイヤル・フィルハーモニー管を振ったベートーヴェン交響曲全集がある。これが実は隠れ名盤なのである。指揮者、オーケストラともに超一流とは言えないが、指揮者レイボヴィッツは知る人ぞ知る音楽家で、作曲家でもあった。知的な人柄ゆえ、多くの文人や哲学者、芸術家たちが彼のもとに集ったと云われる。
      ここでの演奏は、ベートーヴェン自身のオリジナルなメトロノーム記号に従った最初の録音で、かなり速めのテンポによるキレのある演奏が聴ける。「英雄」や「運命」が、より新鮮に蘇る。聴いていて、スカットする。重苦しくなく、ちょうど爽やかな朝にもってこいのベートーヴェンである。
      この楽譜に忠実な演奏は昨今流行りの一種ピリオド的解釈でもあり、その先駆的名盤といえるかもしれない。

      d0170835_911925.jpgベートーヴェン:
      「ベートーヴェン交響曲全集」
      ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 - Royal Philharmonic Orchestra
      ルネ・レイボヴィッツ - Rene Leibowitz (指揮)
      インゲ・ボルク(S)ルート・ジーヴェルト(A)リチャード・ルイス(T)ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)ビーチャム・コーラル・ソサエティ
      (録音: April - June 1961, London, England, United Kingdom)


      実際、今こうして聴いてみて、演奏の質の高さとあいまって、音の鮮明さといい、奥行や広がり感は相当のもので、1960年前半の録音とはとても思えない。これを実際にレコードで聴いたら、もっとすごいだろうな、とも思ったりするのである。



      .
      by kirakuossan | 2017-04-04 07:47 | 注目盤◎ | Trackback

      ベートーヴェンの未完成交響曲?

      2017年3月31日(金)
      ベートーヴェンの未完成交響曲、第10番変ホ長調。
      ベートーヴェンは第9番ではシラーの詩を用いたが、第10番ではゲーテの「ファウスト」を用いる構想があったとされ、死の直前に「完全にスケッチを終えた新しい交響曲が引き出しの中に入っている」と言い残した。たしかに断片的な楽譜は数多く発見されたが、その確証たるものは永遠の謎である。後に、ベートーヴェン研究家のバリー・クーパーなる人物が、1988年に交響曲第10番変ホ長調を発表したが、力強さも荘厳さもなく、退屈で、残念ながらこれはまったくベートーヴェンの音楽ではない。

      d0170835_9335226.jpgこの曲を世界初と銘打って録音したのが、イギリスの指揮者ウィン・モリス(1929~2010)である。彼は、1960年代から1970年代にかけてマーラーの交響曲全集を録音している。マーラーといえば、まだワルターが50年代に積極的に取り上げていたぐらいで、60年代にバーンスタイン盤が一世を風靡した時期があったが、モリスの全曲録音もこの時期に相当する。その意味では貴重なもので、彼のマーラーの方を聴きたいぐらいである。残念ながら、NMLでは配信されていない。



      d0170835_943111.jpgベートーヴェン:
      交響曲第10番 変ホ長調 (B. クーパーによる補筆完成版)
      ロンドン交響楽団 - London Symphony Orchestra
      ウィン・モリス - Wyn Morris (指揮)
      by kirakuossan | 2017-03-31 08:43 | クラシック | Trackback

      ヨッフムのベートーヴェン

      2017年3月26日(日)
      d0170835_21084.jpg

      これほど雄大で荘厳な交響曲は後にも先にもない。これこそベートーヴェンの音楽の最高傑作である。この曲の標題は、『シラーの「歓喜頌歌」による終末合唱付き交響曲』と記され、シラーの「歓喜頌歌」が第4楽章の合唱の歌詞に用いられていて、全曲の中心思想はこの「歓喜頌歌」に集中している。声楽が交響曲の中に使用されたのはこれが最初であった。


      ベートーヴェン:
      交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
      Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, "Choral"
      リゼロッテ・レープマン - Liselotte Rebmann (ソプラノ)
      アンナ・レイノルズ - Anna Reynolds (メゾ・ソプラノ)
      アントン・デ・リッダー - Anton de Ridder (テノール)
      ゲルト・フェルトホフ - Gerd Feldhoff (バス)
      オランダ放送合唱団 - Netherlands Radio Choir
      ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 - Royal Concertgebouw Orchestra
      オイゲン・ヨッフム - Eugen Jochum (指揮)
      (録音: June 1969, Concertgebouw, Grote Zaal, Amsterdam, Netherlands)

      d0170835_20441286.jpg


      今日は、
      ベートーヴェンの没190年。そしてオイゲン・ヨッフムの没30年でもある。
      ヨッフムは決して人気を呼ぶ指揮者でなかったかもしれないが、ブルックナーといい、このベートーヴェンといい、味わい深い音楽を追求した。これはドイツ音楽に献身したこの指揮者の最大の遺産である。

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      で、今日は一日ベートーヴェン交響曲全集を聴こうと思う。オイゲン・ヨッフムはDG(1952~61)PHILIPS(1967~69)EMI(1976~79)というメジャー・レーベルで、実に3度にわたって交響曲全集を制作しているが、マイライブラリーのロンドン交響楽団を振ったものは、EMIから出されたもので、70歳代半ばの最円熟期の演奏である。なおDG盤はベルリン・フィルと、PHILIPS盤はロイヤル・コンセルトヘボウ管とのものである。


      .
      by kirakuossan | 2017-03-26 08:21 | クラシック | Trackback

      「スコットランド」の初演

      2017年3月3日(金)

      d0170835_17353597.jpg
      フェリックス・メンデルスゾーン交響曲第3番イ短調「スコットランド」の初演は、1842年3月3日、メンデルスゾーン自身の指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により行われた。175年前の今日である。
      文字通り「スコットランド」交響曲は、彼が20歳のとき、1829年5月に初めてスコットランドを旅し、エディンバラのホリールードハウス宮殿を訪れた際、宮殿のそばにある修道院跡において、16小節分の楽想を書き留めた。これがこのシンフォニーの序奏部となったが、その翌年にイタリアを訪れ、先に第4番交響曲「イタリア」の作曲に着手、3年後に完成をみる。一方「スコットランド」は「イタリア」の完成から遅れること10年、ようやくベルリンにおいて1842年1月20日に書き終えた。着想から実に13年の年月が経っていた。若いうちに早く書きあげた「イタリア」と比べて「スコットランド」の方が、より曲想に年輪と深みを感じさせるのはそのためであろうか。ロマン派音楽の交響曲として代表的な地位を占め、メンデルスゾーンの楽曲中でも最高位に君臨する名曲である。



      初演から120年後の1962年、フランツ・コンヴィチュニーの指揮で、167年後の2009年、リッカルド・シャイー の指揮でそれぞれ聴くことにする。演奏はもちろん今年で創立274年を迎える初演当時と同じライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団である。

      メンデルスゾーン:
      交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56

      d0170835_1752475.jpgライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
      フランツ・コンヴィチュニー (指揮)
      (42:49)
      録音:1962年
      ゆったりと仕上げた曲想でドラマ性には物足りないが、聴くほどに味が出るような演奏である。


      d0170835_1753546.jpgライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
      リッカルド・シャイー (指揮)
      (37:16)
      録音: January 2009, Gewandhaus, Leipzig, Germany
      コンヴィチュニー盤と比べて演奏時間で5分以上も快速である。その分、起伏の変化は明快でドラマチックである。


      聴き出すと止まらない。同曲NO1と信じているペーター・マークを聴かないわけにはいかない。オケはロンドン交響楽団、1957年の録音だが高音質である。やはりこれほど謳う演奏は他にない。本当に魔法のタクトさばきである。3楽章のAdagioなんか、もう惚れ惚れする。「スコットランド」イギリスの本場のオケということもあるが、正直この演奏には前者2つは脱帽せざるを得ない。


      d0170835_1852687.jpgロンドン交響楽団
      ペーター・マーク(指揮)
      (38:14)
      録音:1957年



      .
      by kirakuossan | 2017-03-03 17:13 | クラシック | Trackback

      ワーグナーの交響曲

      2017年3月1日(水)

      d0170835_842117.jpgリヒャルト・ワーグナーが交響曲を書いていたとは知らなかった。3曲書いたが、2つは未完で、1曲だけ交響曲 ハ長調WWV.29が遺されている。曲の冒頭部は、ベートーヴェンの「英雄」交響曲を彷彿させる和音で始まるが、ベートーヴェンは2回の和音だが、ワーグナーは5小節にわたって20秒の間に10回の和音と、少しくどい。ワーグナー19歳の作品だが、初演は1832年、その翌年にメンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって再演された。その際に自筆譜が紛失し、未だに発見されていない。現在の楽譜はパート譜をもとに第三者が作成したものである。紛失時のいきさつは定かでない。
      若くしての作曲だけに、未熟で魅力に欠け、退屈な音楽、おおよそワーグナーとイメージするには程遠いものである。そのためだろう、ワーグナーに交響曲があるとはまずほとんどの人が知らない。
      お口直しではないが、お耳直しに、「リエンツィ」序曲を聴く。27歳の作曲だが、こちらの方は溌剌として、若きワーグナーのなかでも好きな作品の一つである。


      ワーグナー:
      交響曲 ハ長調
      ライプツィヒMDR交響楽団
      準・メルクル(指揮)


      d0170835_8391434.jpg歌劇「リエンツィ」序曲
      オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
      エド・デ・ワールト(指揮)


      .
      by kirakuossan | 2017-03-01 08:14 | クラシック | Trackback

      ☆秀盤 -33 初演時の雰囲気を体感できるマーラー5番

      2016年12月26日(月)
      d0170835_216698.jpg
      先日の読響の第九演奏会で指揮者マルクス・シュテンツのことを讃えたが、彼のマーラーの演奏が以前注目盤としてNMLから配信され、聴いてみると確かに好演ということで自作CDを作っていた。2010年3月22日とあるからもう7年近く前のことですっかり忘れていた。
      HMVのHPにライナーノーツが掲載されている。

      指揮者マルクス・シュテンツは、この曲をできるだけ元の形として演奏し、初演時の興奮を聴き手に届けることに成功したと言えるでしょう。近年のシャープなマーラー5番に慣れている耳には、若干のんびりした響きとして聞こえるかもしれませんが、初演時の雰囲気を体感できるかもしれません。

      かえって斬新な感じがするマーラーである。


      d0170835_21194811.jpgマーラー:
      交響曲第5番 嬰ハ短調
      ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
      マルクス・シュテンツ(指揮)
      (録音: 26-29 January 2009, Probensaal der Stadt. Buhnen Cologne, Germany)




      またさらには、2010年7月17日に、迷盤?謎盤”マイルドなマーラー”としてマーラーの第4番もブログで採りあげていた。




      .
      by kirakuossan | 2016-12-26 20:57 | 注目盤◎ | Trackback

      信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。


      by kirakuossan

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      d0170835_742451.jpg
      d0170835_9203688.jpgシマノフスカ:
      夜想曲 変ロ長調

      グリンカ:
      歌曲「ひばり」

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