ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

カテゴリ:注目盤◎( 80 )

名盤◎銘盤 NO21 曲の持つ特質を実に精妙にとらえた名演

2017年4月9日(日)
d0170835_19333478.jpg

今日も日曜日にかかわらずNMLの新着配信が多数行われ、Decca、Deutsche Grammophon 併せて100枚余りが加わった。
その中でも白眉の一枚がコレ!


d0170835_19173611.jpgシューベルト:
交響曲第3番 ニ長調 D. 200
交響曲第8番 ロ短調 「未完成」 D. 759
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
カルロス・クライバー - Carlos Kleiber (指揮)
(録音: September 1978, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria)

聴きなれた「未完成」がこんなにも奥深い音楽とは今宵改めて感じた。カルロス・クライバーの手腕がさりげに披露された演奏である。決して快速、切れ味だけの追及に終わらず、曲の持つ特質を実に精妙にとらえた名演である。「未完成」が好きになる。
クライバーと言えば、突如として出現して話題を一心にさらった例のバイエルン国立管弦楽団とのベートーヴェン第4番(1982年)の鮮烈な印象、さらに続いて発売されたのが1974年演奏の、ウィーン・フィルとのベートヴェン5番と7番のセットであった。その影にあるが同じウィーン・フィルとのこのシューベルトは1978年の演奏だが、それにもまさる出来ばえである。



.
by kirakuossan | 2017-04-09 18:09 | 注目盤◎ | Trackback

名盤◎銘盤 NO20 朝聴くベートーヴェン交響曲全集

2017年4月4日(火)

d0170835_8185180.jpg
アメリカの会員制通信販売会社リーダーズ・ダイジェスト社がステレオ初期に自社企画のクラシックLPも取り扱っていた。このなかには、今も語り継がれる数々の名盤も存在した。当時、コンサート・ホール・ソサエテェイという通販もあって何枚か持っているが、これらとは音質がまったく違った。それもそのはずでサウンド・クオリティを重視したリーダーズ・ダイジェスト社は、制作を米RCAに依頼、RCAは当時、英DECCAと提携関係にあったため、優れたプロデューサーやエンジニアによる高音質の録音が可能になった。

d0170835_823370.jpgd0170835_8231543.jpg"Reader's digest"DARK RED WITH GOLD LETTERING

この全集の中にルネ・レイボヴィッツ (1913~72)というポーランドの指揮者がロイヤル・フィルハーモニー管を振ったベートーヴェン交響曲全集がある。これが実は隠れ名盤なのである。指揮者、オーケストラともに超一流とは言えないが、指揮者レイボヴィッツは知る人ぞ知る音楽家で、作曲家でもあった。知的な人柄ゆえ、多くの文人や哲学者、芸術家たちが彼のもとに集ったと云われる。
ここでの演奏は、ベートーヴェン自身のオリジナルなメトロノーム記号に従った最初の録音で、かなり速めのテンポによるキレのある演奏が聴ける。「英雄」や「運命」が、より新鮮に蘇る。聴いていて、スカットする。重苦しくなく、ちょうど爽やかな朝にもってこいのベートーヴェンである。
この楽譜に忠実な演奏は昨今流行りの一種ピリオド的解釈でもあり、その先駆的名盤といえるかもしれない。

d0170835_911925.jpgベートーヴェン:
「ベートーヴェン交響曲全集」
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 - Royal Philharmonic Orchestra
ルネ・レイボヴィッツ - Rene Leibowitz (指揮)
インゲ・ボルク(S)ルート・ジーヴェルト(A)リチャード・ルイス(T)ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)ビーチャム・コーラル・ソサエティ
(録音: April - June 1961, London, England, United Kingdom)


実際、今こうして聴いてみて、演奏の質の高さとあいまって、音の鮮明さといい、奥行や広がり感は相当のもので、1960年前半の録音とはとても思えない。これを実際にレコードで聴いたら、もっとすごいだろうな、とも思ったりするのである。



.
by kirakuossan | 2017-04-04 07:47 | 注目盤◎ | Trackback

名盤◎銘盤 NO19 ロストロポーヴィチ3つのドヴォコン

2017年3月25日(土)
27日に生誕90年を迎えるムスティスラフ・ロストロポーヴィチ (1927~2007)は1958年の初来日以来親日家で知られた。小澤征爾との共演が多かったし、大相撲のファンで、元横綱千代の富士と親交を持った。寿司と鰻が好物で来日時は築地市場まで足を運んだ。1995年 阪神・淡路大震災の追悼では小澤征爾と追想演奏会を開いた。そんないろんな日本とのかかわりをもった偉大なチェリストであった。その彼が震災の追悼演奏会でも弾いたドヴォルザークのチェロ協奏曲を得意としたが、2つの名演がある。1枚はカラヤンと、もう一枚はジュリーニとの協演によるものである。今日はこの聴き比べから1日が始まる。

d0170835_8312059.jpgd0170835_8313393.jpg
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - Berlin Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン - Herbert von Karajan (指揮)
(録音: 1968)15:42・12:41・12:58ー41:21

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - London Philharmonic Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ - Carlo Maria Giulini (指揮)
(録音: 1977)16:27・12:57・13:45ー43:09

ロストロポーヴィチ2つのドヴォコン。カラヤン盤は40歳、ジュリーニ盤は50歳と二つの演奏に10年の歳月の開きがある。それがそのまま弾きぶりに現れたように思う。前者は、指揮者との兼ね合いもあるのだろうが、溌剌さと力強さ、軽快に弾き切る。後者は、光と影の対称を強調、より深遠な部分にも立ち入った重厚感が漂う。

彼はショスターコヴィチやソルジェニーツィンを擁護したことで、1970年に「反体制」の烙印を押される。その後、自由な演奏活動に支障をきたすが、1974年にアメリカに亡命する。その意味ではカラヤンとの演奏が亡命前、ジュリーニとのが亡命後ということになる。そういった意味では、亡命前の演奏の方が、反体制の自らの意思を明確にし、真の自由を夢見て、より力強さが強調されたのかもしれない。

d0170835_9385514.jpgもう一枚、1985年に小澤征爾と録音した1枚がある。もうここでは、すべての呪縛から解き放されたような自由さと吹っ切れ感がある。ロストロポーヴィチ58歳、小澤50歳の時である。ロストロポーヴィチにとってもこの録音がこの曲の集大成となった。

ボストン交響楽団 - Boston Symphony Orchestra
小澤征爾 - Seiji Ozawa (指揮)
(録音:1985)14:42・11:55・12:20ー38:57

(各ジャケットをクリックすると音楽が聴ける)




.

by kirakuossan | 2017-03-25 08:17 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -35 バッハが演奏した響きが蘇るゴルトベルク変奏曲

2017年1月13日(金)

わずか5歳でモスクワのグネーシン音楽大学に進み、研鑽を積んだ。18歳の卒業記念リサイタルのときに録音されたバッハのゴールドベルク変奏曲の演奏が絶賛され、グラミー賞にノミネートされた。
今朝は樫本大進のヴァイオリンでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番を聴いている。樫本の例の、琴線にでも触れるというか、あの繊細な響きはいつもながらに聞き惚れるが、一緒にピアノ伴奏している音色にも大いに惹かれた。コンスタンチン・リフシッツというウクライナ出身のピアニストで今年41歳になる。その彼の生い立ちが前述した天才少年である。

d0170835_11301850.jpgd0170835_11303485.jpg残念ながら18歳時の演奏は聴けなかったが、20年を経て彼がゴルトベルク変奏曲を再録音、円熟さが増し、よりバッハの境地に入り込んだ演奏を耳にすることができた。彼の誠実で真摯な音色を聴いていると、ポール・ルイスやグールドのバッハがいかに個性的に過ぎるかといった思いがする。

今までに「ゴールドベルク変奏曲」と言えば、チェンバロのランドフスカかグレン・グールドということに相場が決まっていたが、最近では、そうでもなくなったように思う。
リフシッツのピアノは、不眠症に悩んでいたカイザーリング伯爵のためにバッハが演奏した、そんな当時の響きが、いま自然と生々しく蘇るような、そんな錯覚にとらわれるのである。


d0170835_114788.jpgバッハ:
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
コンスタンティン・リフシッツ - Konstantin Lifschitz (ピアノ)
by kirakuossan | 2017-01-13 11:16 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -34 若きプレートルの「新世界」

2017年1月10日(火)
d0170835_16595973.jpg
d0170835_17461597.jpgウィーン交響楽団とシュトゥットガルト放送交響楽団の名誉指揮者で、俄かに2008年のニューイヤーコンサートに登場、これを機会により名が知られるようになったフランスの名指揮者ジョルジュ・プレートル(1924~2017)が1月4日に亡くなった。ニューイヤーコンサートの成功を受けて、2年後再び招聘された。このときプレートルは86歳の高齢でニューイヤーコンサートの最高齢指揮者となった。


昨年8月14日に弊ブログ「指揮者100選」で採りあげたが、ここで☆Myライブラリーのなかで、ドヴォルザークの 「新世界より」のレコードについて書いているが、昨年手に入れたこの演奏は、とくに気に入っていて、今、偲んで聴き直しているが、実にゆったりとして情感に富んだ名演奏である。

ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95
パリ管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)


1968年シャルル・ミュンシュが亡くなったあとパリ管弦楽団の後任問題が話題となったが、結局はカラヤンが音楽顧問に就いて決着した。このとき後任にジョルジュ・プレートルという名も含まれていた。藤田由之がライナーノーツでプレートルについて述べている。

それは、フランス政府が本格的にとりくんだ最初の国立オーケストラとして、初代の音楽監督にミュンシュを選んだように、フランスの指揮者をその常任とするにちがいないという見方からであって、第1候補とみなされていたジャン・マルティノンが、シカゴ交響楽団を離れて、フランス国立放送交響楽団の音楽監督に就任して間もない時点であったため、多少自由な立場にあったジャン・フルネやこのプレートルに眼が向けられたのは、むしろ必然的な結果でもあった。~
そうした経緯を裏書きするかのように、1970年に実現されたパリ管弦楽団の最初の来日では、このオーケストラ設立当初から指揮者であったセルジュ・ボードとともに、プレートルも同行し、きわめて個性的な演奏を展開していたのである。

d0170835_17593550.jpgこの大阪万博1970年来日時、プレートルは5公演を受け持ったが、フェスティバル・ホールでの初日マーラーの第1番の後、3日目にこのドヴォルザークの交響曲第9番を演奏した。このレコードの演奏もちょうどその頃のもので、プレートル40代半ばであった。
当時、 FM放送で来日公演の演奏を聴いたことを記憶している。確か、ムスルグスキーの「展覧会の絵」ではなかったか、初めて聞いて、こんな音楽もあるんだ、といった思いであった。


.

by kirakuossan | 2017-01-10 16:33 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -33 初演時の雰囲気を体感できるマーラー5番

2016年12月26日(月)
d0170835_216698.jpg
先日の読響の第九演奏会で指揮者マルクス・シュテンツのことを讃えたが、彼のマーラーの演奏が以前注目盤としてNMLから配信され、聴いてみると確かに好演ということで自作CDを作っていた。2010年3月22日とあるからもう7年近く前のことですっかり忘れていた。
HMVのHPにライナーノーツが掲載されている。

指揮者マルクス・シュテンツは、この曲をできるだけ元の形として演奏し、初演時の興奮を聴き手に届けることに成功したと言えるでしょう。近年のシャープなマーラー5番に慣れている耳には、若干のんびりした響きとして聞こえるかもしれませんが、初演時の雰囲気を体感できるかもしれません。

かえって斬新な感じがするマーラーである。


d0170835_21194811.jpgマーラー:
交響曲第5番 嬰ハ短調
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
マルクス・シュテンツ(指揮)
(録音: 26-29 January 2009, Probensaal der Stadt. Buhnen Cologne, Germany)




またさらには、2010年7月17日に、迷盤?謎盤”マイルドなマーラー”としてマーラーの第4番もブログで採りあげていた。




.
by kirakuossan | 2016-12-26 20:57 | 注目盤◎ | Trackback

新盤☆秀盤 NO19 北極オーケストラのチャイコフスキー

2016年11月25日(金)
d0170835_75549.jpg
世界水準を目指して世界最北の地に最大の金を出して最強のオーケストラがつくられた。
Norwegian Arctic Philharmonic Orchestraノルウェー・アークティック・フィルハーモニーはレーベルにもBISが付くぐらいだから真剣な取り組みなのである。最初アンティークかと、古いイメージを想像するが、アークティック、2009年にトロムソに設立されたばかりの最新の、そしてすでにノルウェー北部最大級の文化機関となっている。アークティックとは北極を意味する。そのオーケストラを指揮するのが”トロンボーンのパガニーニ”の異名を持つスウェーデンの天才ソリスト、クリスチャン・リンドバーグである。話題性の多いこの組み合わせで録音したチャイコフスキーの三大交響曲がNMLで配信された。

d0170835_842371.jpgチャイコフスキー:
交響曲第4番 ヘ短調 Op. 36
(録音: April 2015, Stormen Concert Hall, Bodø, Norway)
交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
(録音: January and February 2012, Harstad Kulturhus, Norway)
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
(録音: February 2016, Stormen Concert Hall, Bodø, Norway)
アークティック・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・リンドベルイ(指揮)

どれも歯切れの良い演奏である。世界最強を目指すというぐらいだからアンサンブルの水準もさすがに高い。設立間もない2011年にソプラノのバーバラ・ヘンドリックスとともに来日の予定にあったが、東日本大震災の影響により公演が中止になったいきさつがある。ただこの11月15日東京で、指揮者リンドベルイが来日25周年を記念してトロンボーンのコンサートを行なった。次はこのアークティック・フィルを引きつれての来日があるかもしれない。
d0170835_9152588.jpg


.
by kirakuossan | 2016-11-25 07:38 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -32 じっくりと聴かせる名演

2016年11月17日(木)

d0170835_21451321.jpgブルックナー:
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (1885年ノヴァーク版)
井上道義(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
(録音:2002年1月25日 東京、オーチャードホールにて収録)


少し以前の演奏だが、井上道義ブルックナー第7番がなかなかの名演である。オーケストラは新日本フィルハーモニー交響楽団

演奏時間は69分(①23:09②21:52③10:29④13:35)を費やし、極めて遅めで、じっくりと聴かせる。ロリン・マゼールがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を振った演奏が74分近くも要しているが、それに次ぐ長時間の演奏時間である。特に第1楽章で23分も費やしているが、中だるみもなく完成度は高い。全曲を通して、この第1楽章の出来が最も優れているように思う。
またオーケストラが指揮者のタクトによく応え、透明感のある響きを醸し出している。井上道義は、現在大阪フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者で、同時にオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督も兼ねているが、新日本フィルハーモニー交響楽団とは1983年から6年間音楽監督の地位にあり、2000年に入ってからも一時期首席客演指揮者だったこともあって気心のよく知れた間柄ともいえる。
このディスクはExton ということもあって音質的にも申し分なく、安心して聴けるブルックナーである。


.
by kirakuossan | 2016-11-17 21:40 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -31 畳みかけるスピード感がたまらない。

2016年6月4日(土)
d0170835_22254058.jpg
ドヴォルザークの8番といえば、もうジョージ・セルとクリーヴランド管と相場は決まっているものだ。そんなわけでドボ8が聴きたくなったらセル盤を必ず引っ張り出すわけだ。
ところが、オトマール・スイトナーとベルリン・シュターツカペレのレコードをずいぶん前に買っておきながら一度も聴くことがなかったことに気づき、初めて針を下してみた。そこですぐさま驚いた。最初の入り方からして個性的である。正攻法でアプローチすることはセルと全く違わないのだが、大きな違いはどういうか、つまり”人間らしさ”というか”人間臭さ”が感じられるということ。確かにセルのアンサンブルは非の打ち所がないほど完璧なものだ。それが彼の売りであって、時として”冷徹”などと揶揄される原因にもなるわけだ。一方、こちらのスイトナーは地味な感じの演奏スタイルを想像しがちだが、全く逆。アンサンブルの潔癖さよりも全体的に明解かつ快活な演奏で、しかもところどころでより躍動感が出る工夫もしてあって、聴いていて新鮮で愉しい。それに終楽章の終え方が最も顕著な例だが、畳みかけるスピード感がたまらない。このジャケットのスイトナーは随分若い、55歳だ。


ドヴォルザーク:
交響曲第8番 ト長調 Op. 88, B. 163
シュターツカペレ・ベルリン
オトマール・スイトナー(指揮)
(1977年7月ベルリン・キリスト教会)



.
by kirakuossan | 2016-06-04 22:22 | 注目盤◎ | Trackback

☆秀盤 -30 ケンプは簡潔な正規版

2016年5月29日(日)

d0170835_18445113.jpgヴィルヘルム・ケンプゴルトベルク変奏曲を聴いてあらためてとても感動した。それはバッハのこの名曲に対してであり、もうひとつはケンプのピアノそのものである。この曲はグレン・グールドのピアノでないといけないようなことになってしまっているが、このケンプを聴くと、「そうでもないよな」という気持ちになる。グールドの方が、どちらかといえば異質であり、ケンプの方が簡潔で正規版といったところだろう。それほどに、奇をてらうところは一切なく、音楽のありのままの姿を、ただ自然に伸び伸びと弾く、そこには別段高度な技巧も必要ではないし(本当は必要なんだろうけれど)、場合によってはミスタッチでさえも容認できる。作品の解釈は忠実に再現するが、ただ技巧だけには走らない、そこには常に温かい音楽性が存在し、聴くものにこの上ない安らぎを与えてくれる。
ケンプはベートーヴェン弾きという印象が強いが、シューベルトにしてもモーツァルトにしても、あるいはシューマンやブラームス、そしてこのバッハにしてもどれもケンプならではのピアニズムが如何なく発揮されるのである。


d0170835_19431085.jpgバッハ:
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ヴィルヘルム・ケンプ - Wilhelm Kempff (ピアノ)
録音: July 1969, Beethovensaal, Hannover, Germany



.
by kirakuossan | 2016-05-29 17:40 | 注目盤◎ | Trackback

信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。


by kirakuossan

プロフィールを見る





ブログパーツwww.rock-roll-bands.com





47NEWS

世界時計

・・・・・・・・・・・・・・・
exciteカウンター
369729
直近1週間訪問者数
353
364
468
456
452
409
386(昨日)
2888


d0170835_742451.jpg
d0170835_9203688.jpgシマノフスカ:
夜想曲 変ロ長調

グリンカ:
歌曲「ひばり」

カテゴリ

タグ

記事ランキング

以前の記事

フォロー中のブログ

ブログジャンル