ホンマ!気楽おっさんの蓼科偶感

2017年 05月 05日 ( 4 )

純和風なのだ

2017年5月5日(金)


d0170835_17113935.jpg雄々しくネコは生きるのだ
尾をふるのはもうやめなのだ
失敗をおそれてならぬのだ
サンマのひらきがなんなのだ
サンマばかりがマンマじゃないのだ
のだのだのだともそうなのだ
それは断然そうなのだ
雄々しくネコは生きるのだ
ひとりでネコはいきるのだ

井上ひさし「なのだソング」



d0170835_17243545.jpg先日、尻焼温泉に行ったとき、六合の道の駅で「しみとうふ」なるものをみやげに買った。寒さの中で、一晩凍み豆腐がカチカチに凍る。それを一つ一つ丁寧に編み込み、寒風の中で乾燥させて作るのだそうだ。この地方の伝統食として昔から伝わる。
今日はしみとうふの味噌汁とサンマにしらす干し、大根おろしを添えて純和風の夕食だ。

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by kirakuossan | 2017-05-05 17:04 | 食・酒 | Trackback

モームの「読書案内」

2017年5月5日(金)

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サマセット・モーム(Somerset Maugham、1874~1965)は、著書『読書案内』の冒頭部で次のように語る。

わたくしが話をしている相手の「あなた」というのは、その職業柄、ある程度の暇にめぐまれ、よまないでおいては自分の損になるような書物を、よんでみたいと考える成年のひとのことを考えている。本の虫に向かって話をしているのではない。読書狂は自分の好きなようによんでゆけばそれでよろしい。その種の読者は、好奇心のみちびくままに、あまりひとの通らぬそこここの道に足をふみいれ、半ば忘れられたすぐれた書物を発見しては、そこに大きな喜びを見出すことだろう。だが、わたくしは、最大傑作であると、昔から多くの人びとの意見の一致を見ている書物についてだけ、語ることにしたいと思う。わたくしはみな、そうした書物を一度はよんでいるということなっている。だが、じじつは、ごく少数のひとしかよんでいないものである。



イギリス文学

Moll Flanders 「モル・フランダーズ」(1722年)
ダニエル・デフォー(Daniel Defoe ,1660~1731)
「道徳的な書物ではない。あわただしく騒がしい、下品で残酷な書物である。だが、英国の国民性の一部をなすと考えたい一種の逞しさが、この作品にはある」

Gulliver's Travels 「ガリヴァー旅行記」( 1726年)
ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift、1667~1745)
「機知あり、皮肉あり、さらに巧みな思いつき、淫らなユーモア、痛烈な諷刺、溌剌とした生気をもつ作品である。その文体は感嘆のほかない」

Tom Jones 「トム・ジョーンズ」(1749年)
ヘンリー・フィールディング(Henry Fielding, 1707~1754)
「おそらく英文学でもっとも健康な小説であるだろう。颯爽として、勇敢で陽気で、逞しく太っ腹な作品である。男らしい、インチキなところの少しもない書物で、読者の心をすみずみまで暖めてくれるからである」

The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gentleman 「トリストラム・シャンディ」(1759年)
ローレンス・スターン(Laurence Sterne, 1713~1768)
「あなたの気質いかんによって、こんなにおもしろい本はいまだかつてよんだことがないとも、退屈で気障な本だとも、お思いになることだろう。統一を欠き、首尾が一貫していない。話は脱線につぐまた脱線である」

The Journal of a Tour to the Hebrides「ヘブリディーズ諸島旅行記」 (1785年)
ジェイムズ・ボズウェル(James Boswell, 1740~1795)
「「サミュエル・ジョンソン伝」が一番の代表作だが、いまどきこのような著作をほめるのはばかげている。それでわたくしは、そのほかにいま一冊、不当にも、とわたくしには思えるのだが、さほどよくは知られていない書物をつけ加えておきたい」

The Lives of the Most Eminen English Poets; with Critical Observations on their Works 「イギリス詩人伝」(1779年)
サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson、1709~1784)
「文章は明晰、鋭い諷刺とユーモアにとみ、また実際に即した常識がいたるところに見出される。時に、たとえばグレイは退屈だといい、ミルトンの「リシダス」についてあまりよくはいっていないなど、彼の見解はわたくしたちをおどろかせることがありはする。だが、わたくしたちは、そこに彼自身の個性があらわれているので、その見解をよんでおもしろいと思う」

Memoirs of my life 「自叙伝」(1796年)
エドワード・ギボン(Edward Gibbon, 1737~1794)
「わたしはギボンの「自叙伝」を心から愛好しはするものの、よまなかったからといって、それがどれだけわたくしの損になったか、疑問に思えるからである。よんでひじょうにおもしろい書物である。分量はさほど多くはなく、この著者の得意とする高雅な文章で書かれ、荘重な趣とユーモアと、その両方をもっている」

David Copperfield 「デイヴィッド・コパフィールド」(1849年)
チャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens, 1812~1870)
「英国小説の偉大な伝統に深く根をおろしているだけではなく、英文学の特徴と思われる諸性格が著しくあらわれている。この作品にはディケンズの最大傑作であるとだけいっておこう。彼の長所がもっともよく出ていて、短所がいちばん目立たないのが、この作品である。誇張、卑俗、饒舌、感傷癖など、欠点はいろいろあるにせよ、やはりディケンズは最大である」

The Way of All Flesh" 「万人の道」(1903年)
サミュエル・バトラー(Samuel Butler、1835~1902)
「ディケンズと同様、英文学の特徴と思われる諸性格が著しくあらわれている。「万人の道」は、堂々としたスタイルを用いて書かれた最後の英国小説であると、わたくしは考える。また、それは、多少とも重要な作品であって、しかもフランスおよびロシアの偉大な小説家に何ひとつ負うところのない最後の小説でもある」

Mansfield Park 「マンスフィールド・パーク」(1814年)
ジェーン・オースティン(Jane Austen 、1775~1817)
「たしかに彼女の世界は限られていて、彼女がとりあつかっているのは、田園紳士、牧師、中産階級の人びと、といったごく狭い世界であるにすぎない。しかし、彼女ほど、人間を見る鋭い目をもった者が、これまでほかにあったろうか。彼女以上に、細かい心づかいと慎重な分別とをもって、人間の心の奥底に探りを入れた者が、ほかにあったろうか。わたくしは「マンスフィールド・パーク」がいちばん好きである。」

The Round Table 「卓上閑話」 (1817年)
ウィリアム・ハズリット(William Hazlitt、1778~1830)「彼はチャールズ・ラム(Charles Lamb、1775~1834)に圧倒されて、名声はさほど高くはないが、ハズリットのほうが、一段とすぐれたエセイストであると、わたくしは考える。彼のもっともすぐれた文章の多くは、「卓上閑話」のなかにふくまれているが、「はじめて詩人の知己をえて」が、かならずえらばれているはずである。わたくしは、この一篇こそ、彼の書いたもっとも感動的な文章であるばかりか、英語で書かれたもっともみごとなエセイであると考える」

Vanity Fair 「虚栄の市」(1847年)
ウィリアム・サッカレー(William Thackeray , 1811~1863)
「彼のものの見方は、現代人のそれである。彼は、人間というものがいかに平凡なものであるかを深く悟り、人間のもつさまざまな矛盾に興味をいだいた。彼の感傷癖と説教好きは、たしかに慨嘆に値する。また、性格の弱さから、世間一般の要求にたいして不当なほど譲歩の態度に出たのは、遺憾であるにちがいない」

Wuthering Heights 「嵐が丘」(1847年)
エミリー・ブロンテ(Emily Jane Brontë、1818~1848)
「『嵐が丘』はユニークな作品である。もっとも、手際のよい小説ではなく、現に、場所によると、とうていありそうには思えぬことが書いてあるので、読者はあっけにとられてしまうほどであるが、それにもかかわらず、情熱にみち、深い感動をよむひとにあたえないではおかない。この小説をよむことは、あなたの生活を根底からくつがえさないではおかぬ経験をもつことになる」


これを参考に、少しでも英文学に馴染めれば・・・と思っている。


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by kirakuossan | 2017-05-05 09:32 | 文芸 | Trackback

ようやく7月に聴けそうだ。

2017年5月5日(金)

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児玉麻里 ベートーヴェンソナタ選集
7月9日(日)あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール

びわ湖ホールで聴き損ねた児玉麻里のピアノ。ようやく7月に彼女の得意なベートーヴェンで聴けそうだ。
さて、何番を弾くのかな?



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by kirakuossan | 2017-05-05 09:12 | クラシック | Trackback

『Ambarvalia』 ~五月の穀物祭

2017年5月5日(金)

d0170835_07485768.jpg(覆された宝石)のやうな朝
何人も戸口にて誰かとささやく
それは神の生誕の日

西脇順三郎『Ambarvalia』(アムバルワリア)より






詩人で英文学者の西脇順三郎(1894~1982)は、あの中原中也が信奉した高橋新吉らとともに戦前にはモダニズム・ダダイスム運動の中心人物であった。画家としても非凡な才能を示し、詩集『Ambarvalia』を萩原朔太郎、室生犀星らが称賛する。
川端康成が1968年にノーベル文学賞を授賞するが、その10年ほど前から谷崎潤一郎とともに毎年ノーベル文学賞の候補者として挙げられていた。ただ西脇の作品に関して、翻訳の壁が大きな障害となり、受賞を逸したとされている。.
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by kirakuossan | 2017-05-05 06:56 | 文芸 | Trackback

信州の名峰蓼科山麓の女神湖近くの山荘"tutti”は標高1650mにある。これほどの高地にある別荘は日本でもそう多くはない。だから平地とは気温が10℃も違うのです。


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