2017年 01月 31日
シューベルト唯一の協奏曲 |
2017年1月31日(火)
いい曲、なんの曲。
不思議なことにシューベルトは協奏曲を書かなかった。唯一19歳のときに書いたヴァイオリン協奏曲が一曲だけ残っているだけで、ピアノ協奏曲にいたっては一作も書いていない。あれほど素敵なピアノ曲を多く遺しながら、なぜ協奏曲は書かなかったのか?全くもって不可思議である。彼の7曲の交響曲を聴いても分かるように、オーケストレーションにも秀でていて、決して書けないことはなかっただろうに。一説には、彼はピアノを弾くのが苦手であったから、というのがあるが、そんなことはまるきり理由にならないというのは自明の理であろう。
なにはともあれ、唯一のヴァイオリン協奏曲を聴くことにしよう。ギター・チェロと称される楽器アルペジョーネ音楽の香りがするヴァイオリン協奏曲である。アルペジョーネは1823年から24年に編み出された6弦の弦楽器であるが、アルペジョーネ登場時はそのときはシューベルトは20歳半ばを迎えており、この協奏曲を生んだのはそれよりも数年前のことであり、彼はすでに10代後半から、その音色を暖めていたのだろうか?
この愛らしい小品を聴いていると、さすがシューベルトといった佳作で、もっともっと多くの協奏曲を遺して欲しかった思いに駆られるのである。
シューベルト:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D. 345
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ヨーロッパ室内管弦楽団
今日はシューベルトの220回目の生誕日である。
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いい曲、なんの曲。
不思議なことにシューベルトは協奏曲を書かなかった。唯一19歳のときに書いたヴァイオリン協奏曲が一曲だけ残っているだけで、ピアノ協奏曲にいたっては一作も書いていない。あれほど素敵なピアノ曲を多く遺しながら、なぜ協奏曲は書かなかったのか?全くもって不可思議である。彼の7曲の交響曲を聴いても分かるように、オーケストレーションにも秀でていて、決して書けないことはなかっただろうに。一説には、彼はピアノを弾くのが苦手であったから、というのがあるが、そんなことはまるきり理由にならないというのは自明の理であろう。
なにはともあれ、唯一のヴァイオリン協奏曲を聴くことにしよう。ギター・チェロと称される楽器アルペジョーネ音楽の香りがするヴァイオリン協奏曲である。アルペジョーネは1823年から24年に編み出された6弦の弦楽器であるが、アルペジョーネ登場時はそのときはシューベルトは20歳半ばを迎えており、この協奏曲を生んだのはそれよりも数年前のことであり、彼はすでに10代後半から、その音色を暖めていたのだろうか?
この愛らしい小品を聴いていると、さすがシューベルトといった佳作で、もっともっと多くの協奏曲を遺して欲しかった思いに駆られるのである。
シューベルト:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D. 345
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ヨーロッパ室内管弦楽団
今日はシューベルトの220回目の生誕日である。
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by kirakuossan
| 2017-01-31 00:01
| いい曲、なんの曲
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