2016年 11月 06日
桜田門外ノ変 ① |
2016年11月6日(日)
桜田門外の変は、安政7年3月3日(旧暦)に起きた。今からわずか156年前のことである。自分の誕生日が3月3日ということと、彦根藩にかかわる出来事であること、そして安政7年という年は西暦1860年と切りの良い覚えやすい年号でもあるところから、小学生のころから知っていた。その真実を今から吉村昭の案内で解き明かして行こうと思う。
安政四年(1857)正月二日
前日は、朝から雲一つない晴天で、水戸の城下町には、元日らしいおだやかなにぎわいがひろがっていた。武家の玄関には根切にした男松女松が左右に立てられ、豪商の家々にも門松がつらなり、正装した男女が連れだって神社に詣でる姿がみられた。年賀の者たちは、家並の間の道を往き交って、知り合いの者に会うと挨拶をかわし、また、城中恒例の礼式に参列する藩士たちは、ぞくぞくと登城した。
しかし、一夜あけたその日の城下町は、異様な空気につつまれていた。神社に詣でる者はいたが、多くの者たちが、江戸に通じる道にむらがっていた。天候も前日とはちがって、空は雲におおわれ寒気がきびしかった。
五ツ(午前八時)頃から、雪がちらつきはじめた。
つづく・・・
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桜田門外の変は、安政7年3月3日(旧暦)に起きた。今からわずか156年前のことである。自分の誕生日が3月3日ということと、彦根藩にかかわる出来事であること、そして安政7年という年は西暦1860年と切りの良い覚えやすい年号でもあるところから、小学生のころから知っていた。その真実を今から吉村昭の案内で解き明かして行こうと思う。
安政四年(1857)正月二日
前日は、朝から雲一つない晴天で、水戸の城下町には、元日らしいおだやかなにぎわいがひろがっていた。武家の玄関には根切にした男松女松が左右に立てられ、豪商の家々にも門松がつらなり、正装した男女が連れだって神社に詣でる姿がみられた。年賀の者たちは、家並の間の道を往き交って、知り合いの者に会うと挨拶をかわし、また、城中恒例の礼式に参列する藩士たちは、ぞくぞくと登城した。
しかし、一夜あけたその日の城下町は、異様な空気につつまれていた。神社に詣でる者はいたが、多くの者たちが、江戸に通じる道にむらがっていた。天候も前日とはちがって、空は雲におおわれ寒気がきびしかった。
五ツ(午前八時)頃から、雪がちらつきはじめた。
つづく・・・
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by kirakuossan
| 2016-11-06 19:37
| ヒストリー
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