2016年 10月 25日
「魔笛」の予習 |
2016年10月25日(火)
「魔笛」(Die Zauberflöte)K. 620は、1791年に作曲されたモーツァルト生涯最後のオペラである。台本は興行主エマヌエル・シカネーダーが自分の一座のために書いたものでモーツァルトのオペラの中で一番の人気を誇る。シカネーダーはモーツァルトも晩年に入会した秘密結社「フリーメーソン」の信者で、作品にはその教義が多く盛りこまれており、物語はメルヘンチックになっている。宗教団体である「フリーメーソン」といえば”3”という数字を大切にするが、序曲冒頭部で鳴り響く印象的な和音は3度同じフレーズで鳴らされる。
このオペラの人気の秘密は、夜の女王と神官ザラストロが途中で善玉悪玉が入れ替わるなど、随所に聴衆を楽しませる見せ場が多くあること、そして聴きどころのアリアが満載、なかでもソプラノが綱渡りのように最高音を出すことで知られる「夜の女王のアリア」や主役の王子タミーノの叙情的で優しい声で謳いあげるアリア「なんと美しい絵姿」、そして恋人同士のパパゲーノとパパゲーナの愉しい二重唱「パ・パ・パ」がある。
その「魔笛」のプラハ国立歌劇場のびわ湖ホール公演がいよいよ週末に迫った。プラハ国立歌劇場はチェコ最大の歌劇場で、戦後から長い間スメタナ劇場という名で親しまれてきた。
今朝は、その予習を兼ねて、オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で聴いている。どうしても「魔笛」といえば一番に「夜の女王は誰がやるの?」ということが最大の関心事だが、この演奏では当時24歳のルチア・ポップが大役を任されている。
ところで今回のびわ湖ホール公演ではというと、ロシアのエカテリーナ・レキーナがやる予定だったが、病気で来日が不可能になり急遽ギリシャ出身のヴァッシリキ・カラヤンニが夜の女王として出演することに変更された。
オペラ公演ではよくあることだが、「この出演者交代によるチケットの払い戻しはございません」とあるが、レキーナ目当てで楽しみにしていたファンはがっかりだろう。ヴァッシリキ・カラヤンニは夜の女王が主要なレパートリーで、2012年には、ミラノ・スカラ座でもデビューを果たしている。
モーツァルト:
歌劇「魔笛」 K. 620
ニコライ・ゲッダ - Nicolai Gedda (テノール)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ - Gundula Janowitz (ソプラノ)
ウォルター・ベリー - Walter Berry (バス)
ルチア・ポップ - Lucia Popp (ソプラノ)
ゴットロープ・フリック - Gottlob Frick (バス)
エリーザベト・シュヴァルツコップ - Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ - Christa Ludwig (メゾ・ソプラノ)
マルガ・ヘフゲン - Marga Hoffgen (アルト)
ルート=マルグレート・ピュッツ - Ruth-Margret Putz (ソプラノ)
ゲルハルト・ウンガー - Gerhard Unger (テノール)
カール・リープル - Karl Liebl (テノール)
フランツ・クラス - Franz Crass (バス)
アグネス・ギーベル - Agnes Giebel (ソプラノ)
アンナ・レイノルズ - Anna Reynolds (メゾ・ソプラノ)
ジョセフィン・ヴィージー - Josephine Veasey (メゾ・ソプラノ)
フィルハーモニア合唱団 - Philharmonia Chorus
フィルハーモニア管弦楽団 - Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー - Otto Klemperer (指揮)
昼からはもう一つ、6月に880円で買ったレコード、スイトナーとドレスデン国立歌劇場盤の名演奏で聴くことにしよう。
モーツァルト:
歌劇「魔笛」全曲
テーオ・アダム(高僧ザラストロ)
ペーター・シュライアー(王子タミーノ)
シルヴィア・ゲスティー(夜の女王)
ヘレン・ドナート(娘パミーナ)
ライプツイヒ放送合唱団
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
オトマール・スイトナー指揮
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このオペラの人気の秘密は、夜の女王と神官ザラストロが途中で善玉悪玉が入れ替わるなど、随所に聴衆を楽しませる見せ場が多くあること、そして聴きどころのアリアが満載、なかでもソプラノが綱渡りのように最高音を出すことで知られる「夜の女王のアリア」や主役の王子タミーノの叙情的で優しい声で謳いあげるアリア「なんと美しい絵姿」、そして恋人同士のパパゲーノとパパゲーナの愉しい二重唱「パ・パ・パ」がある。
その「魔笛」のプラハ国立歌劇場のびわ湖ホール公演がいよいよ週末に迫った。プラハ国立歌劇場はチェコ最大の歌劇場で、戦後から長い間スメタナ劇場という名で親しまれてきた。
今朝は、その予習を兼ねて、オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で聴いている。どうしても「魔笛」といえば一番に「夜の女王は誰がやるの?」ということが最大の関心事だが、この演奏では当時24歳のルチア・ポップが大役を任されている。
ところで今回のびわ湖ホール公演ではというと、ロシアのエカテリーナ・レキーナがやる予定だったが、病気で来日が不可能になり急遽ギリシャ出身のヴァッシリキ・カラヤンニが夜の女王として出演することに変更された。
オペラ公演ではよくあることだが、「この出演者交代によるチケットの払い戻しはございません」とあるが、レキーナ目当てで楽しみにしていたファンはがっかりだろう。ヴァッシリキ・カラヤンニは夜の女王が主要なレパートリーで、2012年には、ミラノ・スカラ座でもデビューを果たしている。
モーツァルト:
歌劇「魔笛」 K. 620
ニコライ・ゲッダ - Nicolai Gedda (テノール)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ - Gundula Janowitz (ソプラノ)
ウォルター・ベリー - Walter Berry (バス)
ルチア・ポップ - Lucia Popp (ソプラノ)
ゴットロープ・フリック - Gottlob Frick (バス)
エリーザベト・シュヴァルツコップ - Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ - Christa Ludwig (メゾ・ソプラノ)
マルガ・ヘフゲン - Marga Hoffgen (アルト)
ルート=マルグレート・ピュッツ - Ruth-Margret Putz (ソプラノ)
ゲルハルト・ウンガー - Gerhard Unger (テノール)
カール・リープル - Karl Liebl (テノール)
フランツ・クラス - Franz Crass (バス)
アグネス・ギーベル - Agnes Giebel (ソプラノ)
アンナ・レイノルズ - Anna Reynolds (メゾ・ソプラノ)
ジョセフィン・ヴィージー - Josephine Veasey (メゾ・ソプラノ)
フィルハーモニア合唱団 - Philharmonia Chorus
フィルハーモニア管弦楽団 - Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー - Otto Klemperer (指揮)
昼からはもう一つ、6月に880円で買ったレコード、スイトナーとドレスデン国立歌劇場盤の名演奏で聴くことにしよう。
モーツァルト:
歌劇「魔笛」全曲
テーオ・アダム(高僧ザラストロ)
ペーター・シュライアー(王子タミーノ)
シルヴィア・ゲスティー(夜の女王)
ヘレン・ドナート(娘パミーナ)
ライプツイヒ放送合唱団
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
オトマール・スイトナー指揮
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by kirakuossan
| 2016-10-25 11:37
| クラシック
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