2016年 08月 15日
プーシキンを敬愛したグリンカのピアノ曲 |
2016年8月15日(月)
いい曲、なんの曲。
グリンカのピアノ曲ってとても珍しい。華麗で、それでいて哀愁を帯び、どこかオリエンタルチックで・・・なかでも「祖国への挨拶」Privet otchizne が傑出の出来ばえである。夜想曲ヘ短調 「別れ」も涙するぐらい素敵だし、「なだらかな谷間に沿って」による変奏曲イ短調もいいし、アリャビエフの「ナイチンゲール」による変奏曲(夜うぐいすとの別れ)など、思わず手をとめて聞き惚れてしまう。あのムラヴィンスキーの指揮で聴く「ルスランとリュドミラ」序曲を書いた同じ作曲家とはとても想像がつかない。 ミハイル・グリンカ(1804~1857)はロシア人作曲家だが、青年時代にイタリア、晩年にドイツに留学して作曲を学んだ。国内では若者層から支持を得たが旧態の貴族からは評価されなかった。一方で国外では広い名声を勝ち得た作曲家である。詩人プーシキンを敬愛し、ロシア人としての意識を覚醒させ、ロシア的な作品を書きたいと願う原動力となった。そんな彼は初めて真のロシア的音楽をつくったとされ「近代ロシア音楽の父」と呼ばれる。
グリンカ:
ピアノ変奏曲集(Ton Nu Nguyet Minh)
● アリャビエフのロマンス『ナイチンゲール』の主題による変奏曲 ホ短調 (1833)
● 夜想曲 変ホ長調 (1828)
● ロシア歌曲『深い谷の夜明け』の主題による変奏曲 イ短調 (1826)
● 夜想曲 ヘ短調『別れ』 (1839)
● 祖国への挨拶 (1847) (スコットランド民謡『夏の最後のバラ』による変奏曲ヘ長調/『マズルカの思い出』変ロ長調/『舟歌』ト長調/祈り)
● 自作主題による変奏曲 ヘ長調 (1822-1824)
● ベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』の主題による変奏曲 ハ長調 (1831)
トン・ヌ・グェット・ミン(ピアノ)
ピアノ曲にかぎらず、もっと見直されてしかるべき作曲家であろう。
.
いい曲、なんの曲。
グリンカのピアノ曲ってとても珍しい。華麗で、それでいて哀愁を帯び、どこかオリエンタルチックで・・・なかでも「祖国への挨拶」Privet otchizne が傑出の出来ばえである。夜想曲ヘ短調 「別れ」も涙するぐらい素敵だし、「なだらかな谷間に沿って」による変奏曲イ短調もいいし、アリャビエフの「ナイチンゲール」による変奏曲(夜うぐいすとの別れ)など、思わず手をとめて聞き惚れてしまう。あのムラヴィンスキーの指揮で聴く「ルスランとリュドミラ」序曲を書いた同じ作曲家とはとても想像がつかない。
グリンカ:
ピアノ変奏曲集(Ton Nu Nguyet Minh)
● アリャビエフのロマンス『ナイチンゲール』の主題による変奏曲 ホ短調 (1833)
● 夜想曲 変ホ長調 (1828)
● ロシア歌曲『深い谷の夜明け』の主題による変奏曲 イ短調 (1826)
● 夜想曲 ヘ短調『別れ』 (1839)
● 祖国への挨拶 (1847) (スコットランド民謡『夏の最後のバラ』による変奏曲ヘ長調/『マズルカの思い出』変ロ長調/『舟歌』ト長調/祈り)
● 自作主題による変奏曲 ヘ長調 (1822-1824)
● ベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』の主題による変奏曲 ハ長調 (1831)
トン・ヌ・グェット・ミン(ピアノ)
ピアノ曲にかぎらず、もっと見直されてしかるべき作曲家であろう。
.
by kirakuossan
| 2016-08-15 06:45
| いい曲、なんの曲
|
Trackback