2016年 06月 22日
懐かしい25cm盤 |
2016年6月22日(水)
レコードを整理しているとコンサート・ホール・ソサエティの25cm盤が出てきた。ムソルグスキーの「展覧会の絵」。このレコードは思い出があって、それまでベートーヴェンやモーツァルトなどを聴いて来た耳には、ムソルグスキーはあまりにも別世界の違い過ぎる音楽だった。相前後してマーラーのシンフォニーに目覚め、難しいながらブラームスも、といったちょうどそんな頃か。25cmというコンパクトな大きさも手ごろ感があったのか親しみをおぼえてよく聴いた一枚である。今日ずいぶん久しぶりに懐かしみを込めて聴いてみた。レコードの音質も劣化していないが、冒頭の「プロムナード」でしばらく広がり感がなくMONO録音かと思ったら、すぐに鮮明な音がステレオで現れる。”full stereo”と銘打ってあるぐらいだからやはりステレオなのだろう。といったぐあいで録音に少しムラがあるが徐々に響きは良くなって来た。演奏は明瞭で歯切れがよく、しかもドラマティックでなかなかいいではないか。ただ最終「キエフの大門」など一部で楽器がまどろむようなところが惜しくも見受けられるが総じて立派な演奏といえる。
演奏家は?というと、ワルター・ゲール指揮オランダ・フィルハーモニー管弦楽団とある。どちらも知らない名だが、そこらの有名オケに決してひけをとらない。ワルター・ゲールはドイツ出身のユダヤ系指揮者で本職は作曲家である。もう少し詳細にと事典等で調べたがなかなか出てこない。ただ一冊、77年版の「指揮者のすべて」に短い記事で紹介されていた。
ワルター・ゲール(1903~1960)はベルリンに生まれ、シェーンベルクに作曲を学んだ。1925年から31年までベルリン放送で指揮者をつとめ、その後イギリスにわたり活動した。息子はイギリスの現代作曲家アレクザンダー・ゲールである。
Wikipediaにはラヴェルに先駆けて「展覧会の絵」のオーケストレーションを試みた一人としても知られている、とあるぐらいだから、やはりこの演奏が上手いのも納得できた。
彼が編曲したちょっとさわりの部分だけでも・・・
組曲「展覧会の絵」プロムナード(ワルター・ゲールによる管弦楽編)
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演奏家は?というと、ワルター・ゲール指揮オランダ・フィルハーモニー管弦楽団とある。どちらも知らない名だが、そこらの有名オケに決してひけをとらない。ワルター・ゲールはドイツ出身のユダヤ系指揮者で本職は作曲家である。もう少し詳細にと事典等で調べたがなかなか出てこない。ただ一冊、77年版の「指揮者のすべて」に短い記事で紹介されていた。
ワルター・ゲール(1903~1960)はベルリンに生まれ、シェーンベルクに作曲を学んだ。1925年から31年までベルリン放送で指揮者をつとめ、その後イギリスにわたり活動した。息子はイギリスの現代作曲家アレクザンダー・ゲールである。
Wikipediaにはラヴェルに先駆けて「展覧会の絵」のオーケストレーションを試みた一人としても知られている、とあるぐらいだから、やはりこの演奏が上手いのも納得できた。
彼が編曲したちょっとさわりの部分だけでも・・・
組曲「展覧会の絵」プロムナード(ワルター・ゲールによる管弦楽編)
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by kirakuossan
| 2016-06-22 14:11
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