2016年 06月 02日
最高のティンパニー |
2016年6月2日(木)
第54回大阪国際フェスティバル2016
ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団演奏会
指揮/ヤニック・ネゼ=セガン
ヴァイオリン/五嶋龍
管弦楽/フィラデルフィア管弦楽団
武満徹:ノスタルジア ―アンドレイ・タルコフスキーの追憶に―(1987)
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ブラームス:交響曲 第2番ニ長調 作品73
弦も管も全て良かったが中でも特に目を引いたのは切れ味鋭いティンパニーだった。要所要所で引き締める効果は絶妙で彼の存在は楽団にとって決して欠かせないだろう。彼の名はドン・リウッチ。また41歳の指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのタクトさばきも見事なもので、さすが人気指揮者の面目躍如といったところか。ブラームスの2番は親しみやすいが、下手をすると緩慢な聞きどころのない単調な演奏に陥りがちだが、今夜のブラームスは魅力的な緩徐部と決めどころの強奏部のバランスが程よく調和が取れていて最高の演奏を聴かせた。加えて五嶋龍のヴァイオリンも水準の高いもので武満徹のノスタルジア、それにプロコフィエフの一番と、どちらも初耳で難しい作品だったが十分に愉しめた。
久々にアメリカのオケを聴いたが、やはり切れ味が鋭く、スマートな印象を持った。アメリカのオーケストラは最近大阪に来ないということが定説になっているが(名曲堂の主人も言っていた・・・)、今回も東京でスタートして一日あけて大阪で1回、翌日にはまた関東へ戻り、サントリーホールで2回、川崎で1回という公演スケジュール。今回大阪へ1度でも来てくれたのは幸いであった。
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第54回大阪国際フェスティバル2016
ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団演奏会
指揮/ヤニック・ネゼ=セガン
ヴァイオリン/五嶋龍
管弦楽/フィラデルフィア管弦楽団
武満徹:ノスタルジア ―アンドレイ・タルコフスキーの追憶に―(1987)
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ブラームス:交響曲 第2番ニ長調 作品73
弦も管も全て良かったが中でも特に目を引いたのは切れ味鋭いティンパニーだった。要所要所で引き締める効果は絶妙で彼の存在は楽団にとって決して欠かせないだろう。彼の名はドン・リウッチ。また41歳の指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのタクトさばきも見事なもので、さすが人気指揮者の面目躍如といったところか。ブラームスの2番は親しみやすいが、下手をすると緩慢な聞きどころのない単調な演奏に陥りがちだが、今夜のブラームスは魅力的な緩徐部と決めどころの強奏部のバランスが程よく調和が取れていて最高の演奏を聴かせた。加えて五嶋龍のヴァイオリンも水準の高いもので武満徹のノスタルジア、それにプロコフィエフの一番と、どちらも初耳で難しい作品だったが十分に愉しめた。
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by kirakuossan
| 2016-06-02 21:56
| クラシック
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