2016年 02月 28日
スラヴ的情緒あるヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲 |
2016年2月28日(日)
昨日NHK大阪ホールで催された「オーストラリアのお医者さんによるオーケストラ/チャリティーコンサート」前半のプログラムでヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番という曲を大谷玲子というヴァイオリニストが演奏したが、なかなかの好演であった。
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835~1880)はヴァイオリン協奏曲を2曲書いた。1862年に初演された第2番二短調の方が比較的有名であるが、でも遡ること9年、あえて18歳の時に書いた第1番嬰ヘ短調の方をとる専門家も多い。
この曲は濃密な第1楽章に比べて、第2、3楽章が弱いといわれるが、「祈り」という表題が付いた木管楽器とホルンで奏でられる第2楽章の間奏曲は5分少々と短いが魅惑的である。また「ロンド」と称される最終楽章も、溌剌とした軽快な楽曲で決して見劣りしない。
スラヴ的情緒が随所に感じとれ、隠れた佳曲かもしれない。ただ曲の長さにおいて、2,3楽章が1楽章に比べて短く、あっけなく終ってしまうような物足りなさを感じることは事実である。
ところでNHK大阪ホールで初めて聴いたが、席が前から6列目ということもあって、舞台を見上げるような形だったが、やはり音響的には課題がありそうだ。演奏者が席からかなり近い割にはヴァイオリンの音色が遠くに聞こえたり。舞台奥の管楽器(全く顔も拝めなかったが・・・)がどことなく響きがこもって聴こえてくる。それと座席と舞台との高低差があまりにもありすぎるようにも感じられた。
ヴィエニャフスキ:
ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op. 14
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
昨日NHK大阪ホールで催された「オーストラリアのお医者さんによるオーケストラ/チャリティーコンサート」前半のプログラムでヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番という曲を大谷玲子というヴァイオリニストが演奏したが、なかなかの好演であった。
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835~1880)はヴァイオリン協奏曲を2曲書いた。1862年に初演された第2番二短調の方が比較的有名であるが、でも遡ること9年、あえて18歳の時に書いた第1番嬰ヘ短調の方をとる専門家も多い。
この曲は濃密な第1楽章に比べて、第2、3楽章が弱いといわれるが、「祈り」という表題が付いた木管楽器とホルンで奏でられる第2楽章の間奏曲は5分少々と短いが魅惑的である。また「ロンド」と称される最終楽章も、溌剌とした軽快な楽曲で決して見劣りしない。
スラヴ的情緒が随所に感じとれ、隠れた佳曲かもしれない。ただ曲の長さにおいて、2,3楽章が1楽章に比べて短く、あっけなく終ってしまうような物足りなさを感じることは事実である。
ところでNHK大阪ホールで初めて聴いたが、席が前から6列目ということもあって、舞台を見上げるような形だったが、やはり音響的には課題がありそうだ。演奏者が席からかなり近い割にはヴァイオリンの音色が遠くに聞こえたり。舞台奥の管楽器(全く顔も拝めなかったが・・・)がどことなく響きがこもって聴こえてくる。それと座席と舞台との高低差があまりにもありすぎるようにも感じられた。
ヴィエニャフスキ:
ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op. 14
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
by kirakuossan
| 2016-02-28 21:53
| クラシック
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