2016年 02月 16日
三十三という数字 |
2016年2月16日(火)
石山寺の山門前に大きな立て看板が立っている。「勅封 本尊観世音御開扉」御恒例三十三年目とある。本尊の秘仏如意輪観世音菩薩は胎内に聖徳太子の念持佛が納められていて、子孫繁栄や安産を祈願とする信仰を集めてきた。その秘仏の33年に一度の御開帳が今春3月18日~12月4日まで行われる。
調べてみると、石山寺に限らずあちらこちらで秘仏の御開帳(扉)があるようで、どれも33年に一度とされている。秘仏とは、見ることができない秘密という意味ではなく、先に見送った親や子供、兄弟、恩師、友のように、会えないけれど強く導いて下さる仏のことをいい、信仰上の理由によって非公開とされ、扉が閉じられたまま祀られている。
三十三という数は観音ゆかりの数とされる。本尊である観音は三十三身して衆生を救うという「観音経」の教え、すなわち33通りの姿になって我々を救って下さる教えに因んで、33年毎に行われるようだ。人生50年と言われた昔では、33年の間隔は絶好で、一生に一度しか迎えることがなく、今まで何をして来たか、これから何をしたいか、どうあるべきかといった自らの人生を見つめ直す好機会とした。
京都の清水寺の十一面千手観音菩薩が2000年に、浄瑠璃などの演目として名高い「安珍・清姫伝説」で知られる和歌山日高の道成寺の秘仏が2005年に、また2013年には尾道にある千光寺本堂に祀られている千手観音菩薩が御開帳となった。
ふっと思ったが、三十三間堂、西国33か所巡り、これもこの33からきているのかもしれない。大体において、日本では昔から「3」という数字は好まれ、縁起も良いとされる。三位一体、三拝一礼、三三九度などなど、その「3」が二つも並ぶのだから悪いはずはないのである。
Wikipedia にはやはりこうあった。「三十三間堂」の名称は、間面記法による表記「三十三間四面」(#構造)に由来する。「33」は観音に縁のある数字で、『法華経』等に観音菩薩が33種の姿に変じて衆生を救うと説かれることによる。俗に「三十三間堂の仏の数は三万三千三十三体」というのは、本尊と脇仏の一千一体がそれぞれ33に化身するからである。
調べてみると、石山寺に限らずあちらこちらで秘仏の御開帳(扉)があるようで、どれも33年に一度とされている。秘仏とは、見ることができない秘密という意味ではなく、先に見送った親や子供、兄弟、恩師、友のように、会えないけれど強く導いて下さる仏のことをいい、信仰上の理由によって非公開とされ、扉が閉じられたまま祀られている。
三十三という数は観音ゆかりの数とされる。本尊である観音は三十三身して衆生を救うという「観音経」の教え、すなわち33通りの姿になって我々を救って下さる教えに因んで、33年毎に行われるようだ。人生50年と言われた昔では、33年の間隔は絶好で、一生に一度しか迎えることがなく、今まで何をして来たか、これから何をしたいか、どうあるべきかといった自らの人生を見つめ直す好機会とした。
京都の清水寺の十一面千手観音菩薩が2000年に、浄瑠璃などの演目として名高い「安珍・清姫伝説」で知られる和歌山日高の道成寺の秘仏が2005年に、また2013年には尾道にある千光寺本堂に祀られている千手観音菩薩が御開帳となった。
ふっと思ったが、三十三間堂、西国33か所巡り、これもこの33からきているのかもしれない。大体において、日本では昔から「3」という数字は好まれ、縁起も良いとされる。三位一体、三拝一礼、三三九度などなど、その「3」が二つも並ぶのだから悪いはずはないのである。
Wikipedia にはやはりこうあった。「三十三間堂」の名称は、間面記法による表記「三十三間四面」(#構造)に由来する。「33」は観音に縁のある数字で、『法華経』等に観音菩薩が33種の姿に変じて衆生を救うと説かれることによる。俗に「三十三間堂の仏の数は三万三千三十三体」というのは、本尊と脇仏の一千一体がそれぞれ33に化身するからである。
by kirakuossan
| 2016-02-16 16:36
| 偶感
|
Trackback