2016年 02月 04日
指揮者100選☆72 マリナー |
2016年2月4日(木)
サー・ネヴィル・マリナー (Sir Neville Marriner、イギリス 1924~)はもとはヴァイオリニストで、フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団に籍を置いた。後にピエール・モントゥーに指揮を学び、1959年には今年一緒に来日するアカデミー室内管弦楽団を結成し、20年間常任を務め、今でも多大な影響力を持つ。この楽団は結成当初は室内編成のオーケストラで、17世紀から18世紀の音楽を専門に演奏してきたが、古楽器の台頭やモダン楽器に注目を集めるようになってからは、従来には固執せず逆に編成とレパートリーを拡張して独自の路線を歩み続けてきた。そのことがかえって印象を薄くしたきらいはあるが、一方ではレコーディングも活発に行い、マリナーとの演奏は多くの共演も含め、膨大な数に上る。
☆録音は・・・
レーベルはDECCAやPHILIPSを中心に、EMI、Deutsche Grammophon、PentaTone、RCA、SONY、Haenssler Classic、Trito、Elatus、Apex、Chandos、Ica Classics、Capriccio、Piano Classics、Avie、Newton Classics・・・もう挙げだすときりがない位に大中小のレーベルを織り交ぜてレコーディングを行ってきた。こんなことも珍しく、ふつうはどこか大手のレーベルの専属になるものだが、このようなレーベルが拡散したこともレパートリーの広さに加えて、二流の演奏家というイメージを持たせたのでなないかと思う。げんに、自分も昔から親しみやすいが、音楽はどこか半信半疑でずっと思ってきたぐらいだから。
モーツァルト:
交響曲第36番 ハ長調 「リンツ」 K. 425
アカデミー室内管弦楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
☆演奏スタイルは・・・
彼はロンドン響の第二ヴァイオリンの首席奏者でもあったが、指揮者になってのスタイルも濃厚でガンガンといくタイプではない。どちらかといえば少し薄味でさらりと心地よいサウンドを響かせる音楽である。これも悪く言えば特徴が少なく、インパクトが少ないといえば言えないこともない。でも60年近くタクトを振って来て、もうここまで来れば誰も何も言わないだろう。指揮したのはアカデミー室内管だけかと思っていたら、1979年から1986年までミネソタ管弦楽団、1983年から1989年までシュトゥットガルト放送交響楽団の音楽監督を務めたこともある。
☆Myライブラリーより・・・
マリナーはモーツァルトとハイドンの交響曲の演奏はとくに多かったが、手持ちはそう多くはない。モーツァルトの交響曲は一枚も持っていないし、あるのはハイドンか。アカデミー室内管弦楽団との演奏で、ハイドンの交響曲「パリセット」を収めた2枚組のアルバムで、82番から87番までの6曲。このハイドン、シンプルでまさにハイドンの音楽に最適。
☆私見・・・
1972年に初来日した後、1979年に一度来ただけで、80歳を越えてからN響定期演奏会への客演などで2007年、2010年、2014年、2015年と続けて来日、今年4月には手兵アカデミー室内管弦楽団を率いての、恐らく最後の来日となるだろう。いつまでも若々しいと思っていたらもうすぐ92歳になる。フェスティヴァル・ホールでの演奏会を楽しみにしている。
ところで長老の指揮者を列挙してみると・・・
アントン・コッポラ (アメリカ1917~)ヘルムート・ヴィンシャーマン (ドイツ1920~)フランシス・トラヴィス (スイス1921~)ルイ・フレモー (フランス1921~)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(ポーランド1923~)クラウディオ・シモーネ(イタリア1923~)アクセル・ヴェレユス (デンマーク1924~)に次いで8番目の長老にネヴィル・マリナー 、あとにジョルジュ・プレートル (フランス1924~)ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ(イギリス1926~)ヤン・クレンツ (ポーランド1926~)そしてヘルベルト・ブロムシュテット (スウェーデン1927~)らが控えている。
サー・ネヴィル・マリナー (Sir Neville Marriner、イギリス 1924~)はもとはヴァイオリニストで、フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団に籍を置いた。後にピエール・モントゥーに指揮を学び、1959年には今年一緒に来日するアカデミー室内管弦楽団を結成し、20年間常任を務め、今でも多大な影響力を持つ。この楽団は結成当初は室内編成のオーケストラで、17世紀から18世紀の音楽を専門に演奏してきたが、古楽器の台頭やモダン楽器に注目を集めるようになってからは、従来には固執せず逆に編成とレパートリーを拡張して独自の路線を歩み続けてきた。そのことがかえって印象を薄くしたきらいはあるが、一方ではレコーディングも活発に行い、マリナーとの演奏は多くの共演も含め、膨大な数に上る。
☆録音は・・・
レーベルはDECCAやPHILIPSを中心に、EMI、Deutsche Grammophon、PentaTone、RCA、SONY、Haenssler Classic、Trito、Elatus、Apex、Chandos、Ica Classics、Capriccio、Piano Classics、Avie、Newton Classics・・・もう挙げだすときりがない位に大中小のレーベルを織り交ぜてレコーディングを行ってきた。こんなことも珍しく、ふつうはどこか大手のレーベルの専属になるものだが、このようなレーベルが拡散したこともレパートリーの広さに加えて、二流の演奏家というイメージを持たせたのでなないかと思う。げんに、自分も昔から親しみやすいが、音楽はどこか半信半疑でずっと思ってきたぐらいだから。
モーツァルト:
交響曲第36番 ハ長調 「リンツ」 K. 425
アカデミー室内管弦楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
☆演奏スタイルは・・・
彼はロンドン響の第二ヴァイオリンの首席奏者でもあったが、指揮者になってのスタイルも濃厚でガンガンといくタイプではない。どちらかといえば少し薄味でさらりと心地よいサウンドを響かせる音楽である。これも悪く言えば特徴が少なく、インパクトが少ないといえば言えないこともない。でも60年近くタクトを振って来て、もうここまで来れば誰も何も言わないだろう。指揮したのはアカデミー室内管だけかと思っていたら、1979年から1986年までミネソタ管弦楽団、1983年から1989年までシュトゥットガルト放送交響楽団の音楽監督を務めたこともある。
☆Myライブラリーより・・・
マリナーはモーツァルトとハイドンの交響曲の演奏はとくに多かったが、手持ちはそう多くはない。モーツァルトの交響曲は一枚も持っていないし、あるのはハイドンか。アカデミー室内管弦楽団との演奏で、ハイドンの交響曲「パリセット」を収めた2枚組のアルバムで、82番から87番までの6曲。このハイドン、シンプルでまさにハイドンの音楽に最適。
☆私見・・・
1972年に初来日した後、1979年に一度来ただけで、80歳を越えてからN響定期演奏会への客演などで2007年、2010年、2014年、2015年と続けて来日、今年4月には手兵アカデミー室内管弦楽団を率いての、恐らく最後の来日となるだろう。いつまでも若々しいと思っていたらもうすぐ92歳になる。フェスティヴァル・ホールでの演奏会を楽しみにしている。
アントン・コッポラ (アメリカ1917~)ヘルムート・ヴィンシャーマン (ドイツ1920~)フランシス・トラヴィス (スイス1921~)ルイ・フレモー (フランス1921~)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(ポーランド1923~)クラウディオ・シモーネ(イタリア1923~)アクセル・ヴェレユス (デンマーク1924~)に次いで8番目の長老にネヴィル・マリナー 、あとにジョルジュ・プレートル (フランス1924~)ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ(イギリス1926~)ヤン・クレンツ (ポーランド1926~)そしてヘルベルト・ブロムシュテット (スウェーデン1927~)らが控えている。
by kirakuossan
| 2016-02-04 07:40
| 指揮者100選(完)
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