2016年 01月 26日
これは「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」というにふさわしい |
2016年1月26日(火)
いい曲、なんの曲。
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)は何といっても独自の管弦楽法を生かした交響詩(一部は交響曲)に最大の魅力があるが、オペラも数多く書いたこともあってか、歌曲にもすぐれた作品が多いように思われる。あとは2つのホルン協奏曲が馴染み深いが、彼に室内楽曲でヴァイオリン・ソナタがある。
1888年、若くして書いたヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18。このソナタは演奏される機会があまりないかもしれないが、聴けば聴くほどに独創性に富み、奥深い内容を持った秀作であることに気づく。曲全体が音楽の香りに満ちている。とくに I. Allegro ma non troppo と II. Improvisation: Andante cantabile が美しい。この人の音楽を聴いていてときおりハッとするような美しい旋律を作り出す。今日あらたに発見したのもこの第一楽章を耳にしてであった。このソナタはヴァイオリンソナタとあるが、ピアノの役割も重要で、どちらかといえば対等のソナタのように思える。III. Finale: Andante - Allegro にはまさにヴァイオリンとピアノの一騎打ちのような、そんな緊迫した場面も出てきて、この曲を単に美しい旋律だけで終わらせないところはさすがシュトラウスといった思いがする。これはヴァイオリンとピアノのためのソナタといえよう。力が似通った上手な演奏家同志で聴くと楽しめるだろう。ここではキョンファのヴァイオリンとツィメルマンのピアノ、申し分ない。
リヒャルト・シュトラウス:
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op. 18, TrV 151
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)
いい曲、なんの曲。
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)は何といっても独自の管弦楽法を生かした交響詩(一部は交響曲)に最大の魅力があるが、オペラも数多く書いたこともあってか、歌曲にもすぐれた作品が多いように思われる。あとは2つのホルン協奏曲が馴染み深いが、彼に室内楽曲でヴァイオリン・ソナタがある。
1888年、若くして書いたヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18。このソナタは演奏される機会があまりないかもしれないが、聴けば聴くほどに独創性に富み、奥深い内容を持った秀作であることに気づく。曲全体が音楽の香りに満ちている。とくに I. Allegro ma non troppo と II. Improvisation: Andante cantabile が美しい。この人の音楽を聴いていてときおりハッとするような美しい旋律を作り出す。今日あらたに発見したのもこの第一楽章を耳にしてであった。このソナタはヴァイオリンソナタとあるが、ピアノの役割も重要で、どちらかといえば対等のソナタのように思える。III. Finale: Andante - Allegro にはまさにヴァイオリンとピアノの一騎打ちのような、そんな緊迫した場面も出てきて、この曲を単に美しい旋律だけで終わらせないところはさすがシュトラウスといった思いがする。これはヴァイオリンとピアノのためのソナタといえよう。力が似通った上手な演奏家同志で聴くと楽しめるだろう。ここではキョンファのヴァイオリンとツィメルマンのピアノ、申し分ない。
リヒャルト・シュトラウス:
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op. 18, TrV 151
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)
by kirakuossan
| 2016-01-26 15:41
| いい曲、なんの曲
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from 山梨県のオーボエの先生
at 2019-10-09 14:06